最近話題の桐野夏生です。この人かなり筆に力のある作家ですね。
OUT,柔らかな頬,グロテスク・・と6冊読みました。古いほうから並んでいるんですが、この順に面白いような気がして、その点ちょっと気になっています。
「OUT」はものすごい迫力で、これ、本当に女性が書いたのだろうか、と思うくらい。取材も念入りになされており、全体としてとんでもなく非日常なのに、細部がやたらとリアルな日常になっていて、あ . . . 本文を読む
さっぱり専門書を読まないくせに、娯楽本を読んでいるようで肩身狭いですが・・・病院の待合室や電車の中で読むのはこういう本ですよねえ。。。
さて、小川洋子の「博士の愛した数式」です。文庫になったので、遅ればせながら読んで感動しました。数学嫌いの皆さん、この本読んだほうがいいですよ。
この本のテーマはずばり「愛」です(笑)。博士と私、また博士と私の息子の「ルート」も「愛」で結ばれています。そして博士 . . . 本文を読む