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瀬尾佳美の暇つぶし日記

博士の愛した数式

2006年11月23日 | 乱読日記
さっぱり専門書を読まないくせに、娯楽本を読んでいるようで肩身狭いですが・・・病院の待合室や電車の中で読むのはこういう本ですよねえ。。。

さて、小川洋子の「博士の愛した数式」です。文庫になったので、遅ればせながら読んで感動しました。数学嫌いの皆さん、この本読んだほうがいいですよ。

この本のテーマはずばり「愛」です(笑)。博士と私、また博士と私の息子の「ルート」も「愛」で結ばれています。そして博士と神様も数式という愛で結ばれているのです。愛といえば、夫婦愛とか兄弟愛とか家族愛とか郷土愛とか、およそ性欲か地縁血縁がないところには愛を感じられない人もいるものですが、この本に博士と数学を結び付けている愛は、そのテの愛とは無縁です。もっと崇高な、本当の愛。そう“Agape”です。

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