万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

カラディモスさんの初めての試み

2017-06-14 21:57:03 | 万華鏡ブログ

BKS万華鏡世界大会で来日したチャールズ・カラディモスさんの新作です。ガラスを窯で成形し、2つのパーツを合わせて筒にするのが彼の定番スタイルでしたが、今回発表したのは、ガラス製ではありません。 なんと3Dプリンターによって成形した筒の作品で、プロトタイプ第1号です。 まだ正式なタイトルもありません。高さが約24㎝あり、プリントするのに60時間かかったそうです。コンピューターから生まれる立体作品をどのように形容したらいいのか、私には正直なところよくわかりませんが、結構複雑な形です。

写真はいずれもご本人から提供されたものです。

2ミラー9ポイントの美しいシンメトリーは、さすがカラディモスさんならではのもの。 オブジェクトはランプワークを施したガラスやドライアンプルで、魅力的な映像を生み出します。 

オブジェクトセルは簡単に開閉ができ、中のオブジェクトを交換できるという点も彼の作品にはなかったタイプです。
3Dプリンターの可能性に注目し、第1号に手ごたえを感じたカラディモスさんは、今後も挑戦していくとおっしゃっています。

今日でこのブログの1700回目の投稿になります。 これからも作家さんの創る素敵な万華鏡をご紹介していきたいと思いますのでお付き合いいただければ幸いです。

 

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久保田一竹の着物に魅せられて  Homage to "Landscape Kimono" by Itchiku Kubota

2017-06-05 22:36:58 | 万華鏡ブログ

今日ご紹介するのは、スティーブ&ペギー・キテルソン夫妻の作品、「夕暮れの光景」 Reflections Before Nightfall です。
外観から着物がデザインされているのがわかりますか? ダイクロイックガラスを重ねて微妙な色模様を演出しています。
木製の支えは、着物がかけられている衣桁を思わせます。日本のコンベンションでの発表に至るまで、この万華鏡が生み出されるまでのストーリーがあります。

1990年代後半ペギー・キテルソンさんとシェリー・モザーさん(万華鏡作家)がコージー・ベーカーさんを訪問した際、自然史博物館で開催されていた久保田一竹の着物の展覧会に誘われました。何の予備知識もなく訪れたその展覧会で、ふたりは「風景を描いた着物の連作」に衝撃をうけ、言葉では言い尽くせないほどの感動を覚えたそうです。そしていつか日本を訪れて、久保田一竹美術館を訪ねたいと私たちにも語っていました。
(コージー・ベーカーさんはブリュースター・カレイドスコープソサエティの創立者であり、作家を育て、現代万華鏡のアートを広めることに多大な貢献をなさった方です)

その久保田一竹へのオマージュとなる万華鏡を、ガラスを素材として作りたいと考えたのです。 「風景を描いた着物の連作」の最初のシリーズは「夕暮れの光景」と題しました。 限定版でいくつかずつ制作していく予定です。 ダイクロイックガラスを使い、着物の絹の光沢や質感の違いを表現して風景を演出しています。

7ポイント2ミラーの映像の周囲にオーラのごとく輝くのは、ミラーの第3面にダイクロイックガラスを貼っているからです。オブジェクトセルの横から入る光とオブジェクトの色を映して、輝きながら、色鮮やかに変化します。

オブジェクトセルは交換して楽しめます。 マグネットで着脱が簡単です。ひとつひとつがガラス造形のようなオブジェクトで美しいです。ペギーさんの技術とセンスを凝縮したセルは、そのまま見ても本当にきれいですが、ミラーシステムを通して見る映像はまた新たなアートを生み出します。

 このコンベンションの後、ペギーさんたちは念願の久保田一竹美術館に行くことができたと聞いています。次の作品にその印象が表現されることでしょう。

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紅花流水紋 A Red Flower on flowing Water

2017-06-04 21:42:24 | 万華鏡ブログ

今回のBKS万華鏡世界大会で運営委員の一人としてご尽力いただいた中里保子さんの作品をご紹介します。タイトルは「紅花流水紋」です。この作品は参加会員の投票によって選ばれる「ピープルズチョイスアワード」を受賞しました。
流水紋のあるガラスは京都にもゆかりの深い「琳派」の雰囲気を見せています。ただ中里さんの意図は、琳派の芸術をそのままガラスで表現するのではなく、400年も前のアートに見られた斬新な切り口を万華鏡のデザインに取り入れたところにあります。流水と花は古典的なテーマですが、このデザインは確かに現代的ですね。

とても印象的な外観の紅い梅の花と連動するように、内部にも花が咲きます。二つの覗き口の一つからは2ミラーシステム5ポイントの映像です。

そしてもう一つはとても大きな開口部から見える奥行きの広がる映像です。 テイパード4ミラーシステムです。

とても広がりのある映像なので、1枚の写真では取り切れないほどです。これらの映像を生み出すオブジェクトは2つあり、ガラス製のホィールとオイルワンドです。金色も配して琳派のような華麗さも表現しています。

ホィールが本体の下に少し見えていますが、鮮やかな色合いが分かりますね。 本体の色が抑えられている分、この鮮やかさが映像に意外性を感じさせて、思わず見入ってしまいました。

台座は積層ガラスとステンドガラスで構成してあるそうです。全体のデザイン性を高め、ガラスの美しさを見せてくれる演出ですね。ギリギリまで試行錯誤を重ねていることは伺っていましたが、その結果の作品を拝見して、完成度の高さに感銘を受けました。

中里さんのこの作品も含めた、「万華鏡世界大会in京都2017」出品作家展が6月21日~7月9日まで、流山市の万華鏡ギャラリー寺田屋茶舗 見世蔵 で開催されます。 東京近辺の方も世界大会出品作品をお楽しみいただける機会ですので、どうぞお楽しみに。 

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カメレオン星雲 Chameleon Nebula

2017-06-01 20:54:38 | 万華鏡ブログ

この美しい色の重なる映像を生み出すのは、マーク・ティクルさんです。万華鏡世界大会in京都での新作発表作品で、見事ピープルズチョイスアワードを獲得しました。マークさんと言えば、3D映像のミラーマジックとバーナーワークのガラスオブジェクトが有名ですが、これは一味違った作品です。

ピープルズチョイスアワードとは、BKSコンベンション(世界大会)の参加会員が新作発表した作品の中から3点を選び、その集計結果のうち評価の高かった3人の作家さんに賞を授与します。順位はありません。今年は同数の獲得者も含め4人が受賞しました。

これがテレイドスコープの映像とは!と驚いた人も多いことでしょう。テレイドスコープに斬新なアイディアを取り入れて、このような映像を生み出したところが評価されたと思います。名前は「カメレオン星雲」。最新作のカメレオンシリーズのうちのテレイドスコープです。何度も試作を重ねて、やっと思い通りの映像が表現できたと言います。

筒の先端には、高品質で大きな水晶球があります。 ミラーシステムは、4ミラーと2枚のダイクロイックミラーフィルター、つまり6枚のミラーが生み出す映像です。そして3つの窓が大きな影響を与えます。

それぞれから入る光により、またその角度により色が変わることから、カメレオンと名付けたそうです。

一番シンプルなつくりのテレイドスコープにこんな新しい展開があることを教えてくれました。 すごいですね。

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万華鏡世界大会 来日作家の紹介 ペギー&スティーブ・キテルソン夫妻

2017-05-08 17:23:17 | 万華鏡ブログ

キテルソン夫妻は日本でもよく名前を知られている作家さんだと思います。前から日本に行きたい、着物美術館に行きたいと話していたペギーさんがついにやってきます。
ペギーさんの創るオブジェクトは本当に美しくて、オイルの中でゆったりと動く姿をミラーを通してみると誰もがうっとりとします。 

一つ一つ丁寧にバーナーワークで創られたガラス細工ですね。生み出される映像は一瞬の姿も美しいですが、その流れの変化を見るのが至福です。

こちらのセルもよくご覧ください。 細かい細工が分かりますね。

コージー・ベーカーさんの本でもガラスオブジェクトの美しさを褒めたたえられた方です。日本にはどんな作品を持ってきてくださるでしょうか。

ペギーさんだけではありません。 ご主人のスティーブさんは様々なガラス工芸の技術を学び、素晴らしいデザインの万華鏡のボディーを担当します。 木工も手掛け、ガラスと木を組み合わせた作品は、存在感のある美しい置物です。

今回の世界大会では、作品の展示、販売のほか、オリジナルの、しかも日本限定の、ガラスの筒を用意して、ワークショップをしてくださいます。
まだ若干の余裕がございますので、キテルソン夫妻から直接習いたい方、ぜひお申込みください。 素敵な万華鏡と楽しい思い出を持ち帰っていただけるよう願っています。 詳しい情報は、万華鏡世界大会のウェブサイトでご覧ください。http://bks2017kyoto.com

 

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万華鏡世界大会 来日作家の紹介 チャールズ・カラディモスさん

2017-04-25 23:09:39 | 万華鏡ブログ

この美しい万華鏡映像を生み出すのは、万華鏡界でも皆が尊敬する作家、チャールズ・カラディモスさんです。2ミラードライセルの作品にこだわり、完璧なシンメトリーで、美しく変化の多い万華鏡映像を作りだすことで有名です。彼の作品は覗きながら先端のオブジェクトセルを回すたびに、次への期待が高まり、手放しがたくなります。

これは昨年、カラディモスさんの自宅の一部をギャラリーにして、コンベンション参加者を招いてくださったときのものです。 作品のほとんどが限定数の制作なので、ここにある作品を新たに手に入れることは難しいですが、京都での世界大会にはどんな新しい作品を持ってきてくださるのか、楽しみです。

彼はブリュースター・カレイドスコープソサエティの立ち上げの時からコージー・ベーカーさんを手伝い、ソサエティーのためにも大きな役目を果たしてきました。誰にでも分け隔てなく接してくださる暖かい人柄と、万華鏡制作への真摯な姿勢で、会員みんなから尊敬を集めています。

きれいなシンメトリーを生み出すミラーシステムにこだわり、テイパードミラーシステムでミラーを組みます。鏡の先のほうが広がったミラーシステムで、中心がぶれず、また大きな映像を生み出します。世界大会は、会場で手に取って見ることができる貴重な機会です。

背景は光を通す白、あるいは色ガラスのこともありますが、先端からの光を取り入れて見る万華鏡が多いです。
そのカラディモスさんが、今回初めての万華鏡制作ワークショップをしてくださることになりました。アメリカのコンベンションでも今までになかったことですので、ご本人も時間をかけて準備してくださったようです。

教室で作る作品はこんな形です。すべての工程を手作りなさるカラディモスさんのキットで、どんなふうに彼の万華鏡が生み出されるか学びながら、参加者それぞれのセンスで作りあげます。

この教室はもう受講者を締め切っていますが、展示会場では、カラディモスさんの作品を展示、販売するブースがありますので、作品を見ながら直接作家さんと話す機会もあることでしょう。(会場には通訳のお手伝いくださるボランティアの方もいます。) 

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万華鏡世界大会 来日作家の紹介 スコット・コールさん

2017-04-24 21:44:29 | 万華鏡ブログ

久しぶりの投稿となりました。BKS万華鏡世界大会を1か月後に控え、今日はアメリカから参加する作家のひとり、スコット・コールさんの作品を紹介します。
作家歴と同様に制作指導でも長い実績をもつ作家さんで、素材もいろいろ使いこなし、様々な作品を生み出します。そのなかでも、金属の筒の作品は定番といえるでしょうか。上の作品は銅にエッチングで表情をつけた筒で、先端でオブジェクトセルが滑らかに回転します。 船の舵輪を思わせるローテーターは、150年くらい前のブッシュ万華鏡のスタイルを思い起こさせます。滑らかな回転とオイルの中の滑らかな動きが特徴です。オイルの中にあるオブジェクトは透明感のあるガラスとビーズ、そしてワイヤーなどで、光をたっぷり取り入れるセルなので、とても明るい映像を見せます。

次の作品はアルミニウム製の筒に真鍮の部品がアクセントになっています。先端部が回転し、オブジェクトセルの背景は半透明な白。 ドライセルです。

オブジェクトセルの側面が青いので、映像にも影響しています。2ミラーシステム6ポイントの映像は、小気味よいガラスオブジェクトの動く音とともに姿を変えます。真正面から光を当てるとくっきりとした白い背景の映像で、少し向きを変えてサイドから光が入ると青みがかった光となって陰影のある素敵な映像を見せます。オーソドックスな2ミラーの万華鏡のスタイルですが、オブジェクトの構成や光の通し方にスコット・コールさんらしさが感じられます。

最後はペンダントです。スターリングシルバーにエッチングで表情をつけた筒は、長さ6.5㎝です。チェーンを首にかけたまま万華鏡を回して楽しめるようになっています。

内部の映像は焦点距離に合わせたレンズを使用していて、小さなオブジェクトセルにもかかわらず、思いのほか大きく見えてびっくりします。

京都での万華鏡世界大会では、スコット・コールさんもワークショップを担当していて、アルミニウム製のペンダントタイプの作品の制作を教えてくれます。 中にどんなオブジェクトを選ぶかは自由です。旅が好きなスコットさんは、今回の日本訪問、そして日本で教えること、参加する人との交流を楽しみにしています。詳しい教室の情報は、BKS万華鏡世界大会のウェブサイトでご覧ください。 http://bks2017kyoto.com

 

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Salt and Pepper and K !

2017-02-14 22:42:15 | 万華鏡ブログ

食卓に置かれた調味料入れ・・・Sはソルト、Pはペッパー、ではKは何でしょうか?
実用的な中に遊び心のある作品です。
K はKaleidoscopeの K そう、万華鏡です。

高林千稔さんは木工の万華鏡作家さんで、木肌の美しさと木工ならではの造形美を表現した万華鏡を制作しています。
この可愛らしい K という調味料は、思わず手に取って発見した人に、楽しさという味付けをしてくれます。

もちろん本格的な万華鏡で、覗けば透明感のあるガラスオブジェクトが白い背景にきれいな模様を描きます。

食卓で思わずにやりとしてしまいそうな万華鏡の入った調味料セット、楽しいですね。

木の万華鏡の持つ暖かさに加えて、作家さんの「楽しんでください」という気持ちが感じられて、プレゼントにもいいなあと思います。

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個性あふれる和の万華鏡  - 「プレリュード展」から -

2017-02-06 23:07:30 | 万華鏡ブログ

東京フォーラムで開催中の「プレリュード」展から、ご紹介します。 この展示会は、5月に予定されているブリュースター・カレイドスコープ・ソサエティが初めてアメリカ以外の国で開催するコンベンション 「BKS万華鏡世界大会in京都」 のプレイベントとして、開催されています。 京都での開催ですが、東京近辺の方にもご案内するために、国内外の参加作家40数名の作品を展示しています。 京都ではもっと多くの作家さんが参加して、新しい作品の発表もあります。

たくさんの作品が展示されていますが、その中から、日本的な花をイメージした万華鏡をご紹介します。
トップの写真は鈴木明子さんの「桜」の万華鏡映像です。

 

真ん中の作品ですが、筒にも桜の花がデザインされています。 鈴木さんは季節感のあるテーマで万華鏡映像を表現なさるのがとても上手ですね。上の映像も落ち着いた色合いで華やかさが演出されています。 

こちらは初めてこのブログでご紹介する山崎史朗さんの作品です。ノウゼンカズラの花を描いた磁器の万華鏡に銀細工をアイホールとセルの周りに施しています。 山崎さんはジュエリーデザイン、グラフィックデザイン、彫金、茶道具、根付けなど多様な分野で活動なさっていて、日本の工芸美を万華鏡に表現しています。

こちらの内部映像も色調が和風な感じできれいな花模様ですね。

次は大塚新子さん・友子さんの作品で源氏物語を描いたデコパージュの万華鏡です。外観をデコパージュの技法で装飾し、内部映像と合わせて物語の世界を創り出す作家さんです。絵付けの桐箱もともに源氏物語の雅な世界を表現しました。

ミラーの第三面に少し反射する素材を使って、中心の映像の華やかさが広がる映像です。

そして今日の朝日新聞で紹介されていた中里保子さんのガラスの万華鏡です。サンドブラストで花や蝶文様をガラスに描き、オーバル状に形作った作品です。中里さんがこのシリーズに選ぶガラスは、和の表現にふさわしい落ち着いた赤、柿色、緑などで、抑えた表現ながら手作りの暖かさと美しさが魅力です。

オブジェクトセルは偏光フィルターで区切られ、偏光素材(透明)の部分とバーナーワークで作られたガラスオブジェクトの部分が分けられています。先端部を回すと、外からの光を受け、2種類のオブジェクトがそれぞれの表情を見せる特徴があります。

ほんの一部のご紹介でしたが、それぞれの個性が見えたのではないでしょうか? 万華鏡の世界はたくさんの作家さんによって、奥深い面白味を味わうことができます。 また進化する材料や技術によって、新たな世界も生み出されます。
万華鏡を見る機会がありましたら、ぜひ手に取って、そして動かして、映像の変化を味わってください。アート作品を手に取ることに抵抗を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、万華鏡はインタラクティブなアートです。優しく丁寧に扱っていただければOK。その驚きに満ちた世界が目の前に展開することでしょう。

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スギッチさんのカレイドスコープ

2017-01-17 14:03:44 | 万華鏡ブログ

今日はデヴィッド・スギッチさんの作品をご紹介します。ステンドガラス製のワンドスコープや、3D映像を生み出すミラーシステムが特徴の作家です。1月25日から始まるプレリュード 展(*)でも作品をご覧になれます。

(*)プレリュード展は5月に開催される2017BKS万華鏡世界大会のプレイベントとして、1月25日~2月19日まで東京国際フォーラム内のアート・フォーラム・ショップで開催される万華鏡展で、世界大会参加予定の作家の作品が展示・販売されます。

上の映像はNova Hexagonal という作品の映像です。 ヘクサゴナルというのは6つの辺からなる図形で、この映像の青くて太いラインが作る形を意味しています。この太いラインは外側のステンドガラス面に組み込まれたワンドを内側からテイパードミラーシステムで映し出したもの。全体が球体になっていて、立体的に見えます。

先端部はガラスの球体で、周囲の模様を取り込むレンズの役割をします。装飾はんだできれいに飾り付けています。
そして白いガラスの面は光を通します。虹色の立体的な細いラインが浮き上がるのは、白い面に光を受けるように持った時です。

白い面にライトを当てて動かしてみると、見える景色がダイナミックに変わります。

光と鏡とちょっとした仕掛けでこんなにユニークで迫力のある映像世界が見えるのが面白いですね。写真以上に実物は迫力があります。 スギッチさんのカレイドスコープはオブジェクトはほとんどワンドタイプです。 バーナーワークで創るオブジェクトに力を注ぐ作家さんも多い中、彼はミラーシステムで勝負するタイプです。ミラーのマジックを楽しみ、覗いた人が驚く、そんな作品をいろいろ生み出しています。

スギッチさんの定番はワンドをオブジェクトとし、その流れをミラーシステムを通して楽しむものです。緑色は「イン・ヤン」という作品で、ひし形に組まれたミラーシステムから2つの中心映像のある模様を生み出します。2つの映像の流れる方向が反対なのが、とても面白い万華鏡です。陰と陽ですね。

ピンクとブルーの作品は「インサイト」です。二等辺三角形に組まれたミラーシステムを通して、大きな映像とそれを囲む小さな映像が流れるように変化していきます。

ワンドは、中のビーズが大きいもの、小さいもの、スパンコールが入っているもの、天然石の粒が入っているものなど、それぞれ見せる映像の表情も違ってきます。 スパンコールの入ったものは、鏡の向こうに花火が打ち上げられたみたいで、初めて見る人はみなびっくりします。

狭い角度の二等辺三角形やひし形から生まれる映像はとても細かく、繊細な色の流れを楽しむ万華鏡です。

もうじきお披露目になる万華鏡世界大会のポスターにも、彼の迫力のある映像がデザインに使われています。お楽しみに。

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