今日ご紹介するのは、ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんご夫妻のAngel Music (天使の調べ)です。 真っ白なパウダーコーティングを施した筒に、音楽を奏でる天使が飾られています。
テーマのある万華鏡を作り続けている作家さんで、筒のデザインとオブジェクトセルのデザインにテーマを表現しています。
白くて清楚な雰囲気の外観です。 オブジェクトセルはパステル系のきれいな色合いで、いろいろなものを取り入れています。
メタルオブジェクトの楽器や音符が入っているのもテーマにふさわしく、光沢のあるパールオブジェクトが組み合わさって生み出される映像は優しくてうっとりとする感じです。天使の調べにぴったりなすてきな映像表現です。
いつも思うのですが、ジュディスさんのオブジェクトの選び方が上手なせいでしょうか、どの映像も新鮮な感覚を覚えます。今まで本当に多くの作品を拝見してきましたが、いつも新しい魅力を感じてしまうのです。 もしかしたら、それが万華鏡の魅力なのかもしれませんね。
ジュディスさんのオブジェクトセルは取り外して、交換可能になっています。 この筒に合いそうな他のオブジェクトセルを探して、楽しみを増やすこともできます。
その一方で、作家さんがデザインしたセルとボディの組み合わせがやっぱり一番で、両方があっての作品なんだなあとも思います。 この一つのセルから生み出されるたくさんの模様だけでも、毎日楽しめてしまうし、インテリアとして飾る時も、この作家さんだからこそのテーマ性も大切に思います。
インターチェンジャブルな作品は、いろいろな楽しみ方を提供してくださっているということでありがたくその楽しみを味わうことにしますが、一つの作品でもそのままを楽しむのが簡単でいいなと時々ずぼらな気持ちにもなってしまうことを告白します。