全員1枚出しの個別握手会は可能か？ 完売1部の販売枚数と複数枚出しの関係 ～ 前回記事補足 [02Jun15]

乃木坂メンバーが出演する、近々放送予定の注目番組

[映画] 今週土曜から全国ロードーショー
6月6日(土) イオンシネマ板橋ほか各地の映画館 『アイズ』
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト

上記以外の乃木坂出演番組については、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ～ レギュラー出演番組



昨日の記事に、個別握手会における完売1部の販売枚数が、10枚目から変わったのではないかという話を書きました。

完売状況から計算した推定売り上げ枚数が、9枚目までは、オリコンからサウンドスキャンを引いて求めた第1週個別握手会セールスと良く一致していたのに、10枚目、11枚目で、10%ほど高めに外れるようになった。

完売1部の販売枚数は、シミュレーションにおけるパラメータ「N」に相当する数値で、9枚目までは N=675枚が一貫して良好な推定値を導き出していたのですが、10枚目と11枚目では、N=614枚あたりに下げないと、上手くいかなくなっています。

つまり、個別握手会券付きCDの販売において、1部の限度枚数が675枚から614枚に引き下げられたのではないかということです。


前回記事では、握手会への新規参加が増え、CDを少ない枚数しか買わない人の割合が上がり、大量購入の余地が乏しくなったため、平均割り振り時間が上昇して、Nが下がったのではないかと推測しました。

ただ、販売する側は、握手券の購入者が当日、何枚出すのか分からないわけで、極端な話、100枚買った人が、100回ループでそれを使うかもしれない(笑)。

こういった部分を見逃していたので、今日は、昨日の記事を少し補足したいと思います。


販売側としては、1部90分でN=675枚の握手券を売るならば、のべ675人が1枚出しで使っても、少なくとも理論上は問題ない「プラン」を考える必要があります。

90分で675枚は、1枚につき8秒です。

1枚出しのとき、レーンに入って握手するまでと、握手してからレーンを出るまでの時間、つまり移動時間を3秒、メンバーと握手する時間を5秒と置けば、割り当て時間は8秒になる。

このペースを保てば、かりに675人が1枚出しをしても、90分で全員が握手し終わる計算になり、675枚を売ることが必ずしも過剰販売とは言えなくなります。

ただ、参加者によって、移動時間は異なるし、剥がしへの抵抗度合いも違う(笑)、しかも握手時間5秒は何と言っても短い。

従って、1枚出し675人の平均割り振り時間が8秒というのは、かなり無理のあるタイトな想定に思えます。


しかし、実際の現場では、複数枚出しをする人が多くいます。

そして、2枚出しのとき、移動時間3秒プラス握手時間5秒掛ける2回の13秒、10枚出しのとき、移動時間3秒プラス握手時間5秒掛ける10回の53秒、という形で時間を配分すれば、2枚では3秒、10枚では27秒を短縮することが出来ます。

675人による1枚出しを90分に収めるのが、事実上不可能であっても、複数枚出しのとき、最初の1枚以外には、握手時間の5秒しか認めない運用を行い、移動時間3秒を省くことによって、完売1部675枚を達成出来るのだとすれば、あれこれ辻褄が合ってきます。


複数枚出しの人が一定の割合で現れることを前提に、現場の運用によって、完売1部につき675枚の販売が可能になっていたのだとすれば、当然、1枚出しする人が多くなれば、購入者全員が握手し終わる時間が90分を大きく越えてしまう危険がある。

8枚目「気づいたら片想い」と9枚目「夏のFree&Easy」の個別握手会において、新規のファンで、西野七瀬や白石麻衣らに一度会ってみたいと、1枚出しで握手会に参加する人が大幅に増えたら、N=675枚が厳しくなってもおかしくありません。

こういった「変化」が起こったため、10枚目「何度目の青空か？」から、N値を引き下げて販売しているのかもしれない。

10枚目以降で実測値と合致する推定値を算出するNは、614枚で、CD1枚当たりの平均割り振り時間は8.8秒です。

1枚出しのとき、移動時間3.8秒、握手時間5秒といったスケジュールですが、現在の複数枚出しの割合からすると、このくらい移動時間を取らないと、実際の現場で、90分に収めるのが厳しいのだと考えれば、シミュレーションにおいて、10枚目以降、N値の変更を迫られることを説明出来ます。


現在、12枚目個別握手会は、第4次応募まで終わり、今週の木曜に、第4次終了後の完売状況が判明します。

しかし、推定値と実測値を比べて、シミュレーションの精度を検証出来るのは、オリコンとサウンドスキャンの数字が揃う発売第1週目しかチャンスがなく、今シングルでの妥当なN値を求められるのは、まだ先のことです。

それまでは10枚目と11枚目での検証から導いたN=614枚、つまりCD1枚当たりの割り振り時間8.8秒、によって推定売り上げ枚数を計算する予定です。


シミュレーションは、予想を当てることが目的ではなく、推定値と実測値を比べて、現実に何が起こっているのかを考えるためのツールで、N値が変化している可能性は、あれこれ推測する良い切っ掛けを与えてくれます。

握手会の現状を知ることは、乃木坂の未来を占う上で、非常に重要なことで、さらにシミュレーションの精度を上げていきたいと思っています。



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