風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

前提条件の間違え

2021年07月07日 06時29分45秒 | 随想

昔の東京五輪組織委員会の森喜朗さんは「最大の問題は観客。当初から無観客でも」五輪無観客開催の考え示す。この線で決着するのだろう。

昔の総理大臣の安倍さんの「反日的な人が五輪開催に強く反対している」なる発言を受けて子分の萩生田文科相は「国立競技場感染リスク試算、かなり低い」なる忖度発言を述べる。

「スーパーコンピューター「富岳」で、観客1万人の中に10人の感染者がいる前提で、国立競技場の感染リスクを試算した結果を発表しました。その結果、全員がマスクをして、観客の間に空席を設け、競技場の設計通りに、後ろから前に風が吹いた場合、感染リスクは限りなくゼロに近いことがわかりました。また、前から風が吹いた場合でも、感染リスクは少し上がりますが、競技場内にいる1万人あたりの新規感染者数の試算は、1人に満たない程度だということです。」

この話は親分譲りの独断と偏見に基ずく虚偽発言と思う老人は安倍前総理大臣に「あんな人達、こんな人達」の仲間と断定されるだろう。

「観客1万人の中に10人の感染者」なる前提条件が現実離れしている。陽性率は低く見ても5%程度だろうから、500人の感染者が想定される。

従って前提条件が空想なら最新科学機器の「富岳」の計算結果は仮定の結論だろう。

国民の八割は「仮定の話には答えられない」、黙して語らず、静かな大衆・物言わぬ多数派になるのである。そんな空気を読めない政治家は失格だろう。


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