文藝春秋 2011年 04月号 [雑誌] | |
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発売中の4月号「これが私たちの望んだ日本なのか」に寄稿しているのでご報告。
いろんな立場の125人が、迷走する政治、日本社会についてコメントを寄せる形式なのだが
パラパラ読んでみると、全体的に「有権者の意識を変えないとどうしようもないよね」的な
一種のニヒリズムみたいなものが漂っている(まあ僕もそうなんですけど)。
たとえばナベツネと佐高信が、日本の最大の課題を「小選挙区制による大衆迎合」においている
のは興味深い。左右どちらから見てもそう見えるということは、その診断に間違いないのだろう。
ところで、意外な人が意外なコメントを寄せていた。抜粋するので、誰の言葉か想像してみて欲しい。
小さければ小さいほど、政府は「まだまだ大きい」と叩かれる。人々の生活が財政によって
支えられていないからだ。現在の低すぎる国民負担率では、世界一の高齢化社会を
乗り越えられないことを誰もが知りながら、企業も国民も「俺じゃない誰かから」取るべきと
口々に言う。
(中略)
強力なリーダーシップでガラガラポンをやってくれる、そんなカリスマリーダーの出現を
あとは待つばかり。「救国」とか「維新」といったあまり民主主義的でないスローガンが
あちこちで叫ばれるのは、人々のフラストレーションが沸点に達しつつあり、ガラガラポン欲求が
高まっているからだろう。