い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

踏切事故の続報について

2017年03月06日 23時50分28秒 | 鉄道員の愚痴
3月4日にJRグループでダイヤ改正がありました。
ここ数年は新幹線の開業や上野東京ラインの開通など華やかな改正が続きましたが、今回はコレという目玉になる内容がありませんが、そんな中でもJR西日本の可部線で一度廃線になった区間が一部とはいえ復活し開業したことは大変喜ばしいですね。早いうちに乗りに行かなくてはなりません。

JRと直通したり接続する路線でもダイヤ改正を実施しておりますので、JRでなくとも時刻が変わったという路線があります。
ダイヤ改正直後には「ダイヤ改正なんて聞いてない!」というお客さまのご意見をいただくことがあるのも事実なんです。
どうぞ新しい時刻を確認してご利用ください。


本題に入ります。
先日のJR東海の東海道線で発生した踏切事故は、警察官が自殺を図った可能性があるという報道がありました。
私生活でトラブルがあったようですが、車で列車に衝突し自殺するというのは理解に苦しみます。

人身事故も自殺というケースがありますが、理由がなんであれ自殺しなければならない環境にある こと自体が悲しいですし、身勝手な自殺により長時間にわたり運転を見合わせて無関係の大勢の人に多大な迷惑がかかります。今回は朝7時前から12時間以上も運転を見合わせましたからその影響も大きいわけです。
約8万8千人に影響と報道にありましたが、さらに日本の大動脈である東海道線を走る貨物列車にも影響が出ています。なかなか数字で表されませんが鉄道貨物輸送による物流への影響も莫大です。
貨物は人間のお客さまと違って自ら他の交通機関に乗り換え迂回することはできませんから途中で止まったらそのまま運転再開を待つしかありません。まして運転整理は旅客列車が優先で貨物は後回しですから事故現場が開通しても遅れは増すことが常です。(特にJR東海は酷いらしいです。)

実際に請求するしないは分かりませんが、事故による鉄道会社の損害は、車両の復旧費用、復旧に関わった人件費、振替乗車や払い戻しの費用など賠償請求も莫大になります。
請求は遺族にいくわけですからその先のことは考えたくありません。(負債も相続の対象ですから現実的には相続放棄でしょうか。)

自殺のない世の中ならば一番なのですが現実はそうではありません。私から言えることはどんな方法であれ鉄道でのも自殺はオススメしません。

どうか明日も無事故でありますように。