い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

今日も余裕ある出勤を

2017年03月27日 06時36分28秒 | 鉄道員の愚痴
おはようございます

連休明けの21日は、やはり急病の方の救護などで遅れてしまいました。

今日も雨の月曜日です。今日もダイヤが乱れる気がしてなりません。
どうか余裕をもってお出かけください。

私はどうやら風邪をひいたようです。
仕事が終わったらまっすぐ帰ってゆっくり休みたいと思います。

3.11 あのときから6年

2017年03月11日 23時38分13秒 | 日記

東日本大震災から6年が経ちました。
誰もが現実を受け止められず、死を覚悟しながらも生きて、家族や友人の安否を案じていました。しばらくは日本中が暗く落ち込む毎日でした。
いまだに仮設宅などで避難生活を送っている人が多くいることもまた事実です。

鉄道も甚大な被害を受けました。
三陸鉄道は3年で全線復旧し、JRも仙石線は高台に移転し復旧しました。山田線は三陸鉄道への移管が決まり復旧工事が進んでいます。気仙沼線大船渡線はBRTで復旧し、原発でどうなるかと思った常磐線も少しずつ運転再開しています。

被災地以外では風化が進んでいることもまた事実です。
3.11、今日だからこそ震災を思い返すだけではなく、あの日の教訓を再度確認したいものです。
大きな地震が起きたらどうするのか。避難所はどこか。家族はどう連絡を取りあうのか。備蓄品の期限は切れていないか。
もう一度確認してみませんか?必ず、きっとまたやってきます。


踏切事故の続報について

2017年03月06日 23時50分28秒 | 鉄道員の愚痴
3月4日にJRグループでダイヤ改正がありました。
ここ数年は新幹線の開業や上野東京ラインの開通など華やかな改正が続きましたが、今回はコレという目玉になる内容がありませんが、そんな中でもJR西日本の可部線で一度廃線になった区間が一部とはいえ復活し開業したことは大変喜ばしいですね。早いうちに乗りに行かなくてはなりません。

JRと直通したり接続する路線でもダイヤ改正を実施しておりますので、JRでなくとも時刻が変わったという路線があります。
ダイヤ改正直後には「ダイヤ改正なんて聞いてない!」というお客さまのご意見をいただくことがあるのも事実なんです。
どうぞ新しい時刻を確認してご利用ください。


本題に入ります。
先日のJR東海の東海道線で発生した踏切事故は、警察官が自殺を図った可能性があるという報道がありました。
私生活でトラブルがあったようですが、車で列車に衝突し自殺するというのは理解に苦しみます。

人身事故も自殺というケースがありますが、理由がなんであれ自殺しなければならない環境にある こと自体が悲しいですし、身勝手な自殺により長時間にわたり運転を見合わせて無関係の大勢の人に多大な迷惑がかかります。今回は朝7時前から12時間以上も運転を見合わせましたからその影響も大きいわけです。
約8万8千人に影響と報道にありましたが、さらに日本の大動脈である東海道線を走る貨物列車にも影響が出ています。なかなか数字で表されませんが鉄道貨物輸送による物流への影響も莫大です。
貨物は人間のお客さまと違って自ら他の交通機関に乗り換え迂回することはできませんから途中で止まったらそのまま運転再開を待つしかありません。まして運転整理は旅客列車が優先で貨物は後回しですから事故現場が開通しても遅れは増すことが常です。(特にJR東海は酷いらしいです。)

実際に請求するしないは分かりませんが、事故による鉄道会社の損害は、車両の復旧費用、復旧に関わった人件費、振替乗車や払い戻しの費用など賠償請求も莫大になります。
請求は遺族にいくわけですからその先のことは考えたくありません。(負債も相続の対象ですから現実的には相続放棄でしょうか。)

自殺のない世の中ならば一番なのですが現実はそうではありません。私から言えることはどんな方法であれ鉄道でのも自殺はオススメしません。

どうか明日も無事故でありますように。

事故発生時にまずやること

2017年03月03日 22時36分21秒 | 鉄道員の愚痴
3月に入り少しずつ寒さも和らいできています。
花粉症の人には辛い時期ですね。私は花粉症ではないので目を丸ごと洗いたいなど思ったことがありませんが、突然なってしまうのも花粉症ですから防ぎようもありません。
どうか今シーズンも花粉症になりませんように。


さて、昨日はJR東海の東海道線で踏切で列車が自動車と衝突し脱線、自動車は炎上する事故がありました。
なぜ自動車が踏切に進入したのかは明らかになっておりませんが、踏切事故は「一旦停止」と「警報機がなったら渡らない」という2点を守れば防げるものが大半です。ぜひドライバーのみなさんは遵守をお願いします。

踏切事故があったときに乗務員はなにをするのかご紹介いたします。

踏切の警報機が動作し遮断機が降りているにも関わらず踏切内に進入する車などを発見したら列車の運転士は直ちに非常ブレーキを掛けるとともに列車防護を行います。
列車防護とは、事故やトラブルが発生した際に現場の安全を確保し二次災害を防ぐために周囲の列車を止めることです。専用の無線(会社により防護無線や発報信号などと呼びます)や赤旗、発煙筒などを使います。
列車防護の重要性は三河島事故がよくわかります。列車防護が迅速に確実に行われなかったために二重の衝突事故となり被害を甚大になりました。所属事業者に関係なく鉄道員であれば必ず教育を受ける事故です。

周囲の列車が停止したことを確認し列車防護が完了してから現場の確認や車両の点検や人命救助を行います。
すぐに現場に向かいたい気持ちはありますが、まずは列車防護というのが鉄道の鉄則であり、これは踏切事故だけでなく人身事故はじめすべてのトラブルに共通していることです。

事故発生時を捉えた防犯カメラの映像がニュースに出ていましたが、列車も相当な速度でしたから止まりきれなかったですし、横転せずあの程度で済んだなというのが率直季な感想です。
今回の場合、先頭車が脱線しましたし自動車は炎上しました。脱線していれば現場の乗務員は、負傷者の救護が精一杯で復旧は何ひとつ出来ません運転再開が夜になってしまうのも仕方ないと思います。

当該列車の乗務員はじめ復旧に携わった方やダイヤ乱れのなかお客さまの対応にあった方、そして影響を受けたみなさま、本当にお疲れさまでした。