昔、初めて購入した真空管のトランシーバーがヤエスのFT-901Dです。
私が開局した時は、HF機はすでに真空管からトランジスターに移行していましたが、まだまだTS-830、TS-530、FT-101、FT-901等の真空管トランシーバーが主流でした。
当時、あまり中古品が出回っていなかった事もあり、所有する事ができなかったのですが、それから15年位してから、一度は使ってみたいと思うようになり中古品を探していたところ、ネット販売でヤエスのFT-901Dが手頃な価格で売りに出されているのを見つけたのです。
本当は、TS-830が欲しかったのですが人気があったせいか、けっこうな価格で取引きされており、予算オーバーだったので購入できず、FT-901を購入しました。
購入したFT-901は安くて程度も良かったのですが初期型で、VFOダイヤルが逆回し(左回し)仕様になっていました。(その後不評で元に戻ったようですが...)
初期型が逆回しである事は承知していたのですが、それまで右回しに慣れていたので、なかなか慣れず特に慌ててている時は、しょっちゅう逆に回してしまうという操作ミスをしていました。
しばらく使っていると、送信すると受信感度が著しく落ちてしまうという不具合が出てきたので調べたところ、どうも経年変化で送受信リレーに接触不良があるようなので、リレーを交換してみたところ症状がでなくなりました。
真空管式のトランシーバーは、製造からかなりの年月が経過していますので、灯を入れず長期間保管しておくと必ず出る症状のようです。
真空管は6146Bという球を使っていました。
トランジスタ機と違い、電源を入れてチューニングをとるという動作が入りますが、これがまた味があっていいなぁと思います。
久しぶりにカバーを外し、あれこれ触ってみましたが、うっかり6146Bのプレートに触れてしまい、コンデンサーにたまっていた電圧に飛ばされてしまいました。
取説が無くなり操作もおぼつかないのですが、思い出の愛機ともお別れです。
さすがに時代を感じますが、たいへんお気に入りだったので好んで使っていました。
しかし、どうゆう訳かパソコンとの相性が悪く、いろいろと対策を講じたのですが改善せず同時使用できなくなってしまったので数年前に手放してしまいました。