富良野へ行くのだから、新しい見所はないかと探していて見つけた「富良野 森のガーデン美術館」。
チェルシーフラワーショーで金賞を受賞したモス・マンこと、石原和幸氏の作品が展示してある昨年オープンしたガーデン。
ガーデンデザインも石原さんが手がけているそうな。
モスで覆われ、雑木などが植えられた入り口のゲート
生まれて初めて見る苔を使った門構えに母はビックリ
冬はこのまま越冬させたのだそうです。雪が多くシバレの厳しい地方なのに、よく耐えたものだと感心。
風で乾燥するので、モスには朝夕二回水を与えるそう。
巨大なテラコッタ叔父さんに笑顔の母。
これが鉢でできている、と話すと感心しきり。
「面白い物見せてあげるからね。」と言って連れて行ったかいがあるほど珍しがっていました。
「青嵐」
2006年、チャルシーフラワーショーでゴールドメダルをとった作品。
「緑の扉」(2008年ゴールドメダル)
苔の壁の蕗を見て、「蕗植えてあるよ~」と母、感激。
昨年は別の種類の蕗を植えていたそうですが、越冬しなかったので、今年は地元に生えている蕗を植え込んでみたそうです。
モスの壁に植えている植物は、どの植物が富良野の地に合うのか手探りで、今は実験段階とか。
「雲庭」(2007年ゴールドメダル)
こちらも金賞受賞作品。
隣のヤマボウシが満開でした。
オーナーさんが山林緑化の企業とあって、花より木が多く、それが背景の山の風景とマッチしていて森林浴気分。
石原作品も面白かったのですが、私が気になったのは、石とその間を流れる水の音
サワサワと上流から流れる水音は涼やかで気持ちがよく、この庭の一番の魅力ではないかと思ったほど
写真以外にも大きな石がゴロゴロとしているのですが、どれも畑から出てきた上富良野の石。
十勝岳の噴火の際飛んで来たのだとか。素敵な活かし方ですね。
このトラクターは働いていません。ディスプレイの一つ。
まだ使えそうで勿体無い気もしますが、なんとなくストーリーを感じるコーナー。
面白いですね~。
花は少ないのですが、ルピナスが通路を彩っていました。
今年で2年目のガーデンですが、「成長していく木の様子や、木の種が飛んで自然に繁殖するものも見守っていきたい」とのこと。
多くの木々の間を散策しながら、葉の形や木肌の色など、それぞれ違いを比べる事もできそう。
もっと木の魅力を知ってもらいたいし伝えたい、とオーナーさんは思っているようです。
斜面に位置する庭はお年寄りには歩きにくそうですが、こうした作品群は見られないし、それほど広くも無いので、一度足を運んでみるのも面白いかも。
母曰く「2年ぐらいしたら、また行ってみようか。」
変化が楽しみなガーデンです。
入場料400円(一部は義援金に)はちょっと高いかな 手前に在る富田ファームは入場無料なんだから。