スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’20 夏 加賀 21

2020年09月22日 | ’20 加賀

 

 

場内の大名庭園を見てきました。

 

2010年に再現された、いもり堀です。

1907年に旧陸軍によって、埋め立てられました。

江戸時代の堀は、幅が広いところで約40m、

深さ10m以上あったそうです。

復元されて緑に囲まれた堀は、とても美しく見えます。

 

 

 

 

お堀通りを右に進んでいきます。

 

正面には、石川県政記念しいのき迎賓館です。

1924年に建てられた、旧石川県庁です。

2003年に新庁舎へ移転し、

ここは2010年にリニューアルオープンしています。

ガラスのカーテンウォールのファザードは、

大正時代の建築物とは対照的な建築物です。

 

 

 

 

正面側へと回り込んでいました。

 

矢橋賢吉氏、旧大蔵省の設計者です。

建設当時、石川県で初めての鉄筋コンクリート造の建築物です。

外装に使用されている煉瓦は、

旧帝国ホテル本館で日本初に使用されたと言われる、

愛知県武豊産のスクラッチタイルを使用しています。

樹齢約300年の椎の木が、正面に配置されています。

 

 

 

 

振り返ると、金沢21世紀美術館があります。

 

2004年に妹島和世氏と西沢立衛氏の設計で建設されました。

ここは以前に来たことがありました。

1900年以降に制作された作品が展示されています。

 

 

 

 

地上1階、地下1階建ての美術館です。

 

直径112.5mのガラス貼りの建築物です。

展示室はそれぞれ独立していて、回廊式にはなっていません。

見たい作品を各々が、選んで見ていく形式に配置されています。

 

 

 

 

2016年に、設計者によってデザインされた ” まる ” です。

 

写り込む廻りの景色が、きれいに見えます。

依然来た時には、無かった作品です。

外側の空間にも、楽しめる作品が配置されします。

 

 

 

 

これも設計者によってデザインされた、チェアです。

そら豆のようなデザインです。

座ってみたくなる形状です。

 

入らなくても、十分楽しめる美術館です。



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