自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

韓国サンマウル高校の生徒たちが自由の森学園にやってきます

2014年12月26日 | 自由の森のこんなこと

学園全体で盛りあがった音楽祭も終わり、いよいよ冬休み。
新年が明けたらすぐに韓国サンマウル高校の生徒たちが自由の森学園に来校します。

生徒たちには夏休み明けにお話をしましたが、自由の森学園は今年の8月に韓国サンマウル高校と姉妹校提携をしました





 自由の森学園高校の社会科選択授業「韓国講座」と韓国のサンマウル高校との交流は、2007年の夏からはじまりました。
 この年以降、夏には自由の森学園の生徒がサンマウル高校を訪問し、冬にはサンマウル高校の生徒が自由の森学園に訪れるという相互交流を続けています。
 ここではそれぞれの国の歴史や文化を学んだり、日韓に共通する問題について話し合ったり、フィールドワークをおこなったりなどさまざまな交流がおこなわれています。

 交流8年目になる今年の春に、サンマウル高校のアン校長が自由の森学園にやってきました。アン校長からは、長年の交流の実績を踏まえて、姉妹校提携したいとの申し出がありました。
 自由の森学園としてもこの申し出を受けることとし、この夏に校長の新井は、韓国講座の研修旅行に同行し、サンマウル高校を訪れました。
 そして、自由の森の生徒とサンマウル高校の生徒たちの見守る中で、姉妹校提携の調印をおこないました。





 その時、アン校長はこのように語っていました。
「3.11の原発事故以降、このまま日本の学校と交流を続けるのかどうか考えることがありました。そこでこの春に日本に行き、自由の森学園を訪問しました。そこで私はこう考えました。3.11以降、日本の人たちや自由の森学園の人たちも大変なご苦労をされていることでしょう。大変なときこそ、より一層の絆を深めていくことが真の友情です。だから私は自由の森学園と姉妹校提携を提案したのです。」とても感動的なお話でした。

 いよいよ1月にサンマウル高校の生徒たちが自由の森にやってきます。
本当に楽しみです。また、報告します。



韓国サンマウル高校とは




サンマウル学校は、韓国の江華島(カンファド)にある高校版の代案学校(オルタナティブスクール)です。サンマウル学校は「自然」「平和」「共生」の価値を教育活動の土台とし、「主体的に考える学校」「汗を流す学校」「心を交わす学校」という教育理念を大切にしています。単なる知識の伝授の場所ではなく、自分と世界を深く省察し、生産的で創造的な労働の価値を身体で体得し、学校のメンバーはもちろん、近所の人や世界とも心を交わし、知恵を共有していくことを目指しています。知恵と汗と心を集め、分け合い、健康で美しく開放的で元気な「学びの共同体」として存在しています。

 韓国サンマウル高校ホームページ http://www.sanmaeul.org/eng/


新井達也
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