自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

卒業をつくる

2010年02月17日 | 自由の森のこんなこと
中3の学年が卒業に向けて学年集会をするというので、のぞきに行ってきました。学年の担任をしている田上さんが生徒たちに向かって、「自分たちの卒業をつくってほしい」というメッセージを発していました。
卒業というのは誰かから与えられるものもあるけれど、自分自身でつくり出すものでもある。のこりの時間、やり残したことや中途半端に終わっていること、そういうものをやりきってほしい。
この3年間ずっと一緒に過ごしてきて、様々な場面を通して仲間だと思っている。そうした関わりのあるみんなに、なってほしいものがある。それは「表現者」になること。
この学校をつくり出した遠藤豊という人を、自分は表現者だと思っている。表現者とは、何かを生み出そうとする人のこと。みんなには表現者になってほしいと願っている。
卒業というものは、学校に入って3年経つと、自動的にやってきます。だけど、勝手にやってくる「終わり」をどんなものにしていくかは、その人がどのような「終わり」をつくるのかにかかっている。
終わりのつくり方というものは、大変むずかしいことだと思います。田上さんの言う「何かを生み出す人」になること。そうなるためには、この3年間という時間そのものを、自分の中に蓄えていくことでもあると思います。
3年生の人たちのひとりひとりの内側につくられていくものが、やがて表に現れてくることが楽しみでもあります。それはこの先ずっと後のことなのかも知れないし、次に進む高校での話なのかも知れません。
なかの

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卒業証書

2010年02月15日 | 自由の森のこんなこと
鬼沢さんが筆を手に、事務局に下りたり校長室に上がってきたりと、慌ただしい感じ。何をしているのかというと、卒業証書にひとりひとりの名前を書いているのです。
私も、正月が明けた頃から、中3の人たちの名前を一気に書いたりしはじめて、「書き方」の練習をしています。ひとりひとりの名前を書いていると、まだ会ったこともない人のことを考えてみたり、授業や学校行事などでよく知ったりする生徒たちの日常の姿を思い浮かべてみたり。

この日は鬼沢さんは机いっぱいに証書を広げていましたが、私は生徒たちにもらったチョコレートを机の上に広げたりして、ゆるんでました。
私も来週から、書き始めます。
もう2月も半ば。もうすぐ卒業式です。
なかの

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中3後期の「森の時間」

2010年02月10日 | 自由の森のこんなこと
中3森の時間(総合的な学習の時間)では、後期は5つのテーマに分かれて、学校の中だけでなく外に出たり、さまざまな形でテーマの中身を追求していっています。
自由の森学園の創立にもたずさわり、80歳を境に自由の森を退かれた松井幹夫さんが、久しぶりに学校にやってきました。中3のテーマ学習の1つに、講師として招かれたそうです。
松井さんが持ってきたのは、17歳のときに書きはじめたという日記。「慶良間諸島の敵上陸から数日後」と序文の終わりにありました。
松井さんの日記の表紙には、最初に書かれたタイトルの上に別の紙が貼られて、別のタイトルになっています。よく見ると、「遺書」という文字がうっすら透けています。昭和20年3月、17歳の松井幹夫さんが書き記した日記。文章には「敵」「大和魂」「神風特攻隊」の文字もあり、当時の松井さんがどのように自分を取り巻く環境と向き合っていたのかを想像させます。また、その価値観から抜け出させたものは「読書の力」なのだという話を、後から聞きました。
15歳の中3の人たちには、しっかりとそのメッセージが届いたように思います。
なかの

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韓国語スピーチコンテスト優勝!

2010年02月02日 | お知らせ
31日、「話してみよう韓国語」東京・中高生大会が開催されました。自由の森学園からも高3の南條麻純さんと河野翔くんのペアが出場し、30校のなかで優勝しました。

「話してみよう韓国語」2009~2010
主催:「話してみよう韓国語」東京・中高生大会実行委員会
共催:在日韓国大使館 韓国文化院


鬼沢真之

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雪が降りました。

2010年02月02日 | 自由の森のこんなこと
昨日の雪で学校周辺は真っ白な世界。雪はやみましたが、積もった雪のおかげで学校周辺の道路は路面が凍結。
今朝は、スクールバスも1時間遅れで、授業は1・2時間目はカットになりました。
朝、学校に着くと、寮生たちが雪を投げ合って遊んでいたり、斜面を段ボールでつくったそりで滑ったり。
なかの

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