○ 洛陽大火の続
所々焼失の時刻有増左記
晦日の暁卯の上刻 団栗の辻子より出火。石垣町川端四条下る二丁目より五条橋通迄五町餘の間焼廣がる。風寅卯の方より吹
同中刻 風辰巳より吹。寺町永養寺へ飛火移る。是洛中へ焼入し始なり。
同下刻 薮の下通を西へ焼。佛光寺へ火移。高辻より四条迄の間焼廣がる。
辰上刻 因幡堂菅大臣社等焼。
同中刻 六角堂及び此辺所々焼廣がる。
同下刻 堀川辺より壬生の野迄焼抜。
同巳上刻 三條通迄焼廣がり下にては五條の中程高倉烏丸の東西を南の方風上へ焼行。此火東本願寺御前通を七條の境枳殼屋敷の際より下寺町御影堂の方を東北へ焼出。五條寺町・木屋町・河原町・御旅町より誓願寺の方迄様々焼廻る。
同中刻下刻の間 中京にて三條通の東北に焼廣がる。
同午上刻 東本願寺御前通門前焼。寺内は防ぎ留。下珠数屋敷町焼殘。是より東へ焼廻る。
同中刻 三條通柳馬場辺、東の方御影堂の方へ焼行。
同下刻 三條通四方所々焼廣がり、夫より神泉苑其辺の屋敷々々へ火移。
同未上刻 寺町辺四条より北へ焼登り、誓願寺境内南の方寺中焼。寺町此辺りは一旦此所にて焼止。誓願寺本堂より北の分殘る。
同中刻 四方屋敷及此所々へ火移。
同下刻 御旅町・木屋町・河原町を四條より北へ焼行。西の方にて其辺屋敷へ火移。日暮通葭屋町辺へ焼行。二條西野中に在小屋迄焼。此時分五條大橋半焼。
卯の上刻 :5時台
卯の下刻 :6時台
辰の上刻 :7時台
辰の下刻 :8時台
巳の上刻 :9時台
巳の下刻 :10時台
午の上刻 :11時台
午の下刻 :12時台
未の上刻 :13時台
未の下刻 :14時台
最新の画像もっと見る
最近の「方丈記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事