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2013/5/15(水) 広島拘置所の壁画-1-   追悼 入野忠芳先生

2013年10月25日 | 私のこと
入野先生が2013年10月24日に亡くなられました。
追悼の気持ちで
この記事をもう一度載せます。
 
 
 



これが広島拘置所の壁画。逓信病院は右側。






逓信病院(中区東白島町)の前に広島拘置所(広島市中区上八丁堀)がある。

その塀に絵を描かれたのが私の恩師・入野先生です。





このコーナーの鯉のグラデーションが私ともう一人の「女性チーム」最後の仕事でした。

何度も信号を渡ってグラデーションの具合をチェックしたものです。

先生は最後の頃は私たちが考えたり、私たちに任せるようにしてくださった

という事が今になってわかります。



このグラデーションは先生が描き直された色。





それは私が東京から帰ったばかり

先生のお世話で

高校の美術の講師を始めていた

36才でした。







入野先生は

今から24年前の1989年に広島市の依頼(広島城築城400年記念)で

この縦幅2メートル長さ200メートルの壁画に取り組まれることになりました。  


入野美術研究所卒業生の私たち3名は手伝わせてもらうことになり

本当に良い経験をさせていただいたと今でも感謝しています。

 
 
 
 
 
 
先生は私たちのサインの代わりに
似顔絵を描いてくださいました。
 
サプライズ!
 
右端がわたし。左から2番目が先生。

それを見つけた時の私たちは大喜び!
 
先生の手元にある似顔絵の下描きを見つけて
みんなで大笑いしたのを懐かしく思い出します。




 
この鳥はわれわれ三人に任されました。
 
私たちは遠くから見てみたいので
何度も逓信病院の玄関まで行って
色の具合を相談したものです。

当時は枠からはみだした大きな鳥でした。
 
 
 
私たちを紹介する「似顔絵サイン」はここに描いてくださいました。

描き直しと聞いていたので
サインがなくなったかなと思いましたが
ちゃ~んと新たにそっくりに描いてくださっていた(*^。^*)










壁画が20年経ったので絵の修理が必要になりました。



2009年からこの壁画の修理を続けてこられて

足かけ5年を費やし

今回が最終回だそうです。

修理とは言っても、正確には新しいイメージで描き変えに近い内容。



先生はひとりで描いておられますが

奥さんが歩行者の安全をみるために

一緒についておられます。

そして歩道を行く人に日に何十回もあいさつをされています。



 
今は龍のところをやっておられます。
描きなおしが黄色
赤い色は24年前の絵です。





 
この龍が200メートル壁画の端っこ。

この後、反対側の端っこに描かれているくじらを完成して
5年計画の描き直しは完了します。












やり直しや工夫を重ねておいでなので

完成までにあと1ヶ月かかりそうだと言われています。

先生のこの仕事に対する情熱を感じます。




壁画の様子を

又ブログに載せますので

観てください。






追伸(#^.^#)

入野先生は龍の顔によく似ておられます。

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