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13日目20125/15     初めてのボランティア・滋賀県高島市

2012年05月22日 | 2012年5月犬猫ボランティア体験滋賀県

200頭のうち被災犬は45頭

その他の犬は
 
ブリーダーやペットショップが崩壊して
 
行き場がなくなった犬だったので
 
犬の紹介本に載っているような犬ばかり
 
敷地のいたる所に作られた犬舎の風景に
 
純血犬が似合わない









5月15日火曜日
朝7時50分 気温14度どしゃ降り 昼間は17度寒い
スタート滋賀県高島市マキノ町 道の駅マキノ追坂(おっさか)峠
ゴール兵庫県西宮市 中国自動車道西宮名塩SA午前0時15分到着
A.2789.3KM
B.661.9KM




アトリエ-Kは生徒たちのおやつ代を

関東大震災直後に日本赤十字社に義援金を送った

半年後「お父さんやお母さんを亡くした子供たちの役に立ててください」と

メッセージを添えてあしなが育英会にも

震災から一年経ったので今年はエンゼルズというNPO団体に寄付をした

 

 

アトリエーKは3.11の度に

震災関係の新聞記事のコピーを用意する

生徒たちはそこにお見舞いの言葉を書いて

自分のスケッチブックに貼る

 

「ぼくのあめのおかねでいぬとねこをたすけてください」と赤ペンで可愛く書いてある



エンゼルズは福島に犬猫を救いに行っているNPO団体

琵琶湖の西北にある

生徒たちがここに寄付をしたご縁から

ボランティア体験ををすることを思いついた



朝9時半にエンゼルズに到着

首にタオル つなぎに長靴  手袋 雨合羽  カメラ  手土産

預かったフリスビー  セブンイレブンで買った昼用の弁当とお茶

自己紹介の為の自分のポストカード等を持って入口の門を開けた

 

塗装をした鉄の門は二重になっている

中では犬たちが凄まじく吠え続けていた



私のような足の悪い 体力のない ボランティア未経験者が

ここの役に立てるだろうか~

 

モモは終日車で待機

雨で良かった

寒いくらいだから本当に良かった

時々モモの顔を見に戻って一息ついた

 

 

犬の大きさや性格や性質に

年齢や健康状態を考慮して犬舎を決めているようだった

「噛む犬は赤い布が首に巻いてあるので手を出さないでください」と教えて貰う




あとでこのブログに沢山の写真を加えたい

代表の林さんに掲載の了解をいただいた

作業中に写真を撮るのは遠慮だったが

 

アトリエの生徒たちに日本を支えている現場を知らせたい

現実を知って成長してほしい

伝えたい一心で諦めずに撮影させてもらう




「犬猫レスキュー」という軽快なネーミングイメージの陰で

365日休み無く継続されている200頭の犬の世話は

肉体労働だ

 

 

午前は犬の移動  犬舎の水洗浄  犬舎に新しいペットシートと敷物を敷く

敷物の洗濯と取り込み  食事の用意  犬を戻す

 


病気にならないように

200頭全ての犬舎を清潔に保つ

相当数ある犬舎を順番に掃除しながら進んでいる

 

驚いたことに午後も同じことをする

 

犬を子犬用の広いスペースに解放して

思い切り走らせウンチをさせる

ボランティアの山城さんが

「気持ちよくウンチをさせてあげたい」と言った

広場のウンチを取り

 

朝敷いたゲージのペットシートが汚れているので取り替える

敷物を整え茶碗を洗う

シャンプーを担当している人もいた

 

 

午前の犬舎水洗いタイムに変わり午後は散歩タイムが加わるらしい 

この日は雨だったので

庭に放してもらう犬たちを見ることは出来なかった

散歩が出来なくて残念

もっとも早めの夕方には私の体力が尽きていたけど(^^;)

 

散歩のやり方は

1人が1回に数頭連れて散歩をする

スタッフに割り当てがあるので

犬を替えて決まったコースを何度も回るという

それは犬の散歩という私たちのイメージとは相当違う迫力のはず

一日ここに居て

ここで働いている人に太っている人がいないことが理解できた



ボランティアが来てくれたら本当に助かるだろう

ボランティアは

スタッフの負担を減らしてあげることが役目なのだ





愛がないと出来ない

生き物の世話だから

継続が最も重要でそれが最も難しい

日々努力している人たちなのに

「救いきれない」という苦しさも併せ持っていると察した

 

 


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13日目2012/5/15  帰宅後の回想写真追加  「初めてのボランティア・滋賀県高島市」

2012年05月15日 | 2012年5月犬猫ボランティア体験滋賀県
北にいる時は
 
毎日強い風が吹いていたから
 
いつも身体に力が入っていた
 
 
滋賀県に来ると久しぶりの無風
 
身体が
 
慣れなくて困っている
 

 
朝起きたらどしゃ降り

私たちはお互いに新しいレインコートを着て
 
今日の支度をする


私はこれから

福島から救助された犬と
 
ブリーダー崩壊による行き場のなくなった犬の
 
面倒をみているエンゼルズに
 
初めてのボランティアをさせてもらいに行く
 
 

2012/5/15 9時20分
 
犬猫シェルター(避難所)エンゼルズがあるところはこんな町

滋賀県高野市今津町
 

 
着いた

モモは車内待機
 
快適に待てるところに車を停めたい
 


私は足先が麻痺しているから苦手なのだけど
 
ここではスリッパを履かないわけにはいかない

あ~ドキドキする

私が役に立って喜んでもらいたい
 

 
リビングに案内された
 
メンバーが集まってくる

代表の林さんは代表と呼ばれている
 
統括と呼ばれている林さんの奥さん 

DJと呼ばれている東京から来たボランティアの男性
 
 スタッフの若い女性が二人 

ボランティアの山城さんは私に仕事を分けて下さった女性
 
計6名と私 
 
 
ボランティアの山城さんとスタッフになっている娘さんは
 
福島のいわき市から避難してきた

二人は住み込みで
 
ご自身の部屋で黒ラブと小さい犬を飼っている
 
「相性が合わないのでここには連れてこないんです」
 


リビングには
 
沢山の犬が それも多犬種がいる
 

 
そんな中での私は
 
「お邪魔します」のかたまり(笑)


福島に犬猫を助けに行った写真が飾ってある

上はつながれたまま亡くなった犬の首輪を外しているところ
 
中は壊れた道路
 
下は助けられた笑顔




代表の林さんが来られたのでご挨拶

私はちょっと緊張しているのだが

快く話して下さった



「福島では地震のあとすぐに入ったんですよ」

道が壊れていたでしょう(私)

「そう迂回迂回しながら入った

最初の1週間に沢山連れて帰ったよ

2週間目は立ち入り禁止になった」


つないである犬は連れて帰れないって本当ですか?

「自衛隊が離していたよ」

そうですか~良かった

「ガソリンを買うのに何キロも並んでいるの

5リットルしか売って貰えないんだよ

だから新潟まで行って満タンにして又行くんだ



行ってるとき何かがボーンと爆発したんだ

白い煙が上がるのを見たよ

車がどんどん行くから僕らもついて走った


そうしたら

それは原子力発電所に行く車だったんだ

僕らはびっくりして門を入ってUターンして逃げた



神戸の地震の時も僕らは直ぐに行った

ひろしまドッグぱーくにも助けに行ったよ

 

エンジェルズはここが本部だが

大阪にもあり

東京にも出来るかもしれないということだった



私はエンジェルズのホームページを見て

ボランティアの申し込みをした

担当の西村さんという方が

直ぐに携帯メールに返事をくださり


又、旅先からいつ行きたいという内容のメールを送ると

あたたかな文章できちんと案内をして下さった

心強くて

お蔭様でした

 

しかし西村さんはボランティア受付係で

そこにはおられなかった

分野が分かれているのだ

 

代表に

アトリエの子供たちが寄付をした話をしたが

やはり分野が分かれているらしく

よくわからない様子


残念!

「届きましたありがとう」というような

お便りをいただくのは難しいのでしょうか・・・ね

 

この記事に続いて

生徒たちが書いた

「犬と猫をよろしくお願いしますの言葉」を

ブログに載せたいと思います

子どもたちのメッセージを見てやってください




代表の話はつづく

「僕は小学校にも頼まれて講演に行くんだよ

話をする前の作文と話をした後の作文は全然違うよ 涙が出るよ」


子供たちに未来を託す努力をしている点で

一致したのが嬉しかった

 

 

 
代表は事務室のパソコンの前へ
 
その他の皆さんは外の犬舎に移動




ボランティア開始


私はボランティアの山城さんに
 
金魚のフンのようについて歩き
 
2階の猫部屋へ行った


猫部屋の床の掃除や廊下と階段を拭いた

この方がお世話になった山城さん

ここに来て動くので10㎏やせたそうです
 
 
 
 
隣にある猫の赤ちゃん部屋は
 
軽く暖房が入っていた

敷物の下には動物用の電気コンロがあり
 
空間のすべてが赤ちゃんの空気

「ひざが暖かいので乗ってくるんです」




おしっこシートの交換
 
床の掃除と餌やり

餌は子猫に一つずつ茶碗をあげて
 
それぞれの子がどのくらい食べたかを観察する


廊下側のドアに簡単な鍵があるのは

鍵が開いていると中に人がいるというサイン

猫が外に出ないように

気をつけるための約束です



そいえばアトリエで寄付を送る時

エンジェルズのホームページを見たら

猫シェルターを作るから寄付をお願いします

と書いてあった

ここが出来たんですね~

 

 

 

次のエリアに行く


モモは私が初めて飼う犬なので
 
育てながら試行錯誤の連続だった

だからこのような専門施設の設備では

なるほど~の連続
 
 

参考になるし
 
考え方を見せてもらうのが
 
すごく面白い

 
犬の茶碗

 
散歩のときに使うリード


洗濯物



外のいろんな所にも犬小屋がある


ウンチがついているとハエがきて不潔になるので
 
犬舎の洗浄は毎日


「天気が良ければ庭で犬が走り回っているんだよ」と
 
代表が言っていた



いよいよ犬舎に入るとき

何か気を付けることはありませんか?と聞いた

「首に赤い紐がついている犬は嚙むので近付かないでください」


「この子はペロペロなめますよ」

作業している人は
 
ちょっとした合間に犬とのコミュニケーションをとっている


正面がシャンプーをしたり餌を用意するところ
 
 
 
ここは小さな犬のエリア
  
犬舎を洗い水路も磨き終えたところに私は入った
 
犬それぞれに量があるので
 
餌を用意した人と
 
配る人が犬の名前を確認しながら配っていた
 
 
 


このプレハブには被災犬が集まっている

柴犬系統が多いのがほほえましい

 
犬に名前をつけるのはDJさんの役目らしい
 
この人も代表と統括さんと一緒に福島に行った人





 
昼休みにモモを見に行った
 
雨で良かった

涼しく車の中で寝ている

 
犬たちがおすそ分けをしてくれる人にまとわりついている


リビングに戻ると食事が始まっていた

みなさんは手作り弁当とインスタントものを

組み合わせて食べている

 

ボランティアの山城さんが

買ってきた私の弁当を温めてくれた

特に私に気を使う人もなく

無駄にしゃべる人がいなくて助かった

 

たくさんの人がボランティアに来るだろうから

人に対していろんな思いをしてこられたのだろうな

などとひとり納得


ここでは全員がたばこを吸うので驚いた

今では珍しい風景に

昔の学生時代が

そのままここにあるみたいな錯覚

みなさんは疲れておられるんですね~

 


みなさんに具だくさんのお味噌汁を作ってあげたり

おいしいお茶を入れてあげたいな

ここでは

誰かが誰かにお茶を入れてあげるというような

習慣はない様子

 

 

すごいわ!

丸一日徹底的に犬との暮らし

それにこのリビングには

代表の家のゴールデンと

DJさんが東京から連れてきた2匹のゴールデンも

含まれている

 

 



話題は

世話をしている犬の 

あの子がどうだとかこの子がこんな様子だという

犬の情報交換

みなさんは低い声でとぎれとぎれに話す

 

 

すべての犬に避妊去勢ワクチン狂犬病の予防注射フロントラインをするのですか?

と話に割りこんだら

統括と呼ばれている奥さんが静かにうなずいた

 


自分の犬に費用と手間がかかるのを知っているから

このことだけでも

200頭の世話をしている重みがわかる

 
 
 
驚いたことは
 
午後からも午前と同じ作業をする

大きい犬は犬舎も迫力がある

統括さん(代表の奥さん)は痩せた方なのに
 
率先して働いている

午前も午後も
 
すごく大きい犬の皮膚病の手当てをしていた


雨でも犬を外に出しておしっこやウンチをさせるための
 
広い場所がある

 
敷物を整える

午前の犬舎洗いに変わり
 
午後は犬の散歩タイムらしい

「今日は散歩がないので楽なんです」と言われたが

本当のところ私はもう力尽きていた

ここは倉庫

足りているのか様子は分からないけど
 
支援物資は必要
 
 
例えば予約なしでも短時間でも
 
ボランティアに来てもらえると
 
スタッフの方は助かるだろうと思った
 
200頭をスタッフが支えているのですからね~
 
 
みなさんの
 
毎日の疲れが取れることを祈ります

 
夕方
 
代表の林さんにお願いして
 
一緒に写真を撮ってもらう

お昼も夕方の時も
 
仕事を終えてリビングに戻ったら

「大変だったでしょう」
 
と声をかけてもらったのが本当に嬉しかった





ご夫妻は休みが取れないと言っていた

土日は東京方面からボランティアさんが来てくれるので

スタッフは休ませてもらう


しかし僕らは

ボランティアの方にご挨拶もしたいから休まない

ゴールデンウィークも休みがなかったが

若い夫婦が犬を見に来てくれたことが嬉しかった

 

「犬を見に来る人には何度も通ってもらう

それが出来ない人には犬を預けない

当たり前でしょう」

と代表が言った

 

 
ここがリビング
 
 
人なつこい犬たちなので
 
DJさんに頼んで写真を撮ってもらった

 

私は家に15才と13才の猫がいて11才の犬を飼っているが

いまだに動物入門の段階

動物何でも好き!というのではない

自分の家の犬猫以外に経験がないのだ


だからこの写真風景は人生の中でもめずらしい

DJさんは私のカメラを手に持ち

自分の犬に素早く小声でなにやら指示した

するとゴールデンがソファーの右端にサッと上がった

 
 
 
 

リビングの犬たちは観察を要する子らで
 
例えばどんなシッコをしたかなど体調の様子を見ている
 
 
足首が腫れている子がいたので
 
怪我をしているんですか?と聞いたら

「ブリーダーさんのところで
 
狭いゲージに入れられたまま放っておかれたので固まったんですよ」
 
 
すごい世界を見てきた人たちなんだな
 
と知り心がシーンとなる
 

リビングの犬と相性の悪い子は
 
隣の部屋で元気がよい

 

 


夕方玄関の階段に座っていると

Djさんが

グレーのブチのミニチュアダックスを抱いて入ってきた

「これから東京に連れて帰るんだ」と話しかけてくれた

1日いて話さない人なんだと思っていたから

親しく感じた


「この前代表と統括と3人で動物愛護センターへ行った

自分らは時々こうして回るんだけどこの子はその時に引き取った

この犬は飼い主に持ち込まれたんだよ」



持ち込まれた犬は

即日処分になると聞いているけど大丈夫だったんですね

と言ったら


「純血種だから貰い手があるかもしれないと思って職員の人が置いてくれたらしい

ここはワンワンうるさいでしょう

この子は家で飼われていた犬だから

ご飯が食べられなくてこんなに痩せてしまった

自分はこれから東京へ帰るから連れてって太らせて又連れてくる」



へぇ~そんなボランティアもあるんですか?

私は声を上げて驚いた



「黒のミニチュアダックスも太らせてきた犬だ」

といってリビングでみせてくれた

「救っても救いきれないから苦しい」

代表も

「救えば救うほど大変になるんですよ」と言っていた





最後にみなさんに

「お世話になりました」とお礼を言って

自分のポストカードをもらっていただいた



車に戻り

カーナビでお風呂屋さんを探したがなかなか見つからず

出発が手間取った

 

 




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エンジェルズ

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「救助動物救済一覧表」には助けられた犬の顔写真が載っている

いつどこでどのように救助したかの一覧表が素晴らしいと思った

例えば郵便局のポストの横で死んだふりをしていたが凶暴

・・・などと犬の様子と救助している人の苦労が伝わる
     

DJ村内

DJさんは若い男性のモデルさんなので

ブログでは犬の話ばかりではありませんが

履歴の2011/3 を開くと

現場にいた人の様子を知ることが出来ます

福島に行っているところを見ていただきたいです

   
2012/5/16と5/17には愛護センターに行った話がある

そこには動物管理センターの現状が書かれていたり

YouTubeで処分の様子が見られるようになっている

        
誰もが現実の映像にきつい思いをするだろうが

やはり見た後では近くに命を感じる

私が猫シェルターの掃除をさせてもらった時の猫はここで救われていた







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