傷だらけの天使のスローなブログ
ON THE ROAD
涙で夕日が・・・
うっ!
ピンポイントで心の奥の一番柔らかい場所に突き刺さる!
ん?
暗闇のあちこちから鼻をすする音。
おぉっ!
オレだけじゃない!みんなそうなんだ。
そう思ったら、涙がよけいにあふれてくる。
悲しい涙でも、うれしい涙でもない。
心の奥から
絶対にいいっす !! ALWAYS 三丁目の夕日
実はこのマンガが実写の映画になると聞いたとき、
原作のイメージが壊れないかと心配だった。
しかし、映画はマンガとはまた違った極上の『昭和33年』を作り出している。
随所に散りばめられた『笑わせどころ』と『泣かせどころ』。
その笑わせかた、泣かせかたがうますぎ!
もうあふれ出る笑いと涙を、がまんするのは無理
でもいいじゃない・・・それがエンターテイメントの醍醐味だもの
昭和30年代を再現したロケのセット。
夕日町商店街から扇風機、テレビ、冷蔵庫の小道具類にいたるまで
…とてもファンタスティック !!!!
そしてダイハツの『ミゼット』・・・しかも実際に走るなんて。
車体の水色のカラーリングは・・・美しすぎる。
さらにFVX技術。
建設中の東京タワーをはじめ、当時の上野駅、
特に鉄橋を渡る蒸気機関車の映像は鳥肌モノ・・・
実にいい風景だ!
どれもが自然で目と心に優しいCG。
当時の写真をただ正確に再現するだけじゃなく、
『心の中の風景』という視点でやや大げさに表現した手法が、
いー感じでこの映画を
単なる『昭和30年代の風俗や生活を正確に再現するドキュメンタリー』ではなく
昭和30年代という時代を借りた素敵な大人のファンタジームービー(おとぎ話)
に仕立て上げている。
その映像に負けじと、役者陣の演技も実に素晴らしい。
大技だけじゃなく、小技までていねいに作りこんだ心憎い演出もいい。
捨てられた『氷式冷蔵庫』を寂しげに見つめる氷屋さん。
この『間』で移りゆく時代を表現する絶妙なシーンは渋い!
あの時代なら氷屋さんが転業とか再就職しても、現代よりはるかに
成功しやすい環境なのが救いだ。
この映画は単なるお涙ちょうだいの昭和レトロではない。
心温まるファミリードラマであり、珠玉のラブストーリーでもある。
そして、なにより心ときめく素敵なおとぎ話
映画館の帰り道はちょうど秋晴れの夕焼け空。
夕日を見ながら、ときには思い出したい
「自分の本当に大切なものってなんなんだろう」って。
見た後にそんな思いになる映画だった。
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コメント ( 57 ) | Trackback ( 0 )
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初めてお邪魔します。
私の中では今年一番の映画だと思います。
いい映画ですよね。
なんか面白いブログですね。
簡潔な文章で見やすい。
またお邪魔しますね
夕日はきれいであってほしいし、見てそう感じる人が多いことを願ってますよ。
またきてください
予感どおりの感動作。特に我々の世代、昭和30年代を体感している世代にとって、幼少期の思い出がフラッシュバックされるから余計のめりこめるんですね。
確かに、役者陣、子役の演技も見事でした。
なんか私の見た映画館では、館内の空気も私の知っている昭和40年代の映画館とか、学校の体育館で映画見たときのような雰囲気でした(笑)
本屋で探して読んでみたいと思います。
オススメです。
その通り!と相槌打ってしまいました。
中心の人物たちだけではない、細かい部分までの社会描写が、とても奥の深い話のつくりになっているように感じます。
原作、読んでいないのですがとても今、気になっています。映画記念で発行された本だけでも読んでみようかな、と。(さすがに50冊は購入できないので。。)
本当にあの映画は何回でも見れますね。
その感覚はまるでデズニー作品のようです。
マンガもいいですよ。
ストーリーもいいですが、
とてもいいです。
久しぶりに良い映画を観ました
この映画に到っては、コメントを差し控えたいぐらい、いい映画だったと思います。
胸がつんとくる映画、本当に久しぶりです。
昔はあんな木というか板の塀が
普通にありましたよね。
見たことがないのに懐かしくなるってシーンも沢山ありました(笑)
GTUさん>出演者さえあそこまで良い映画に仕上がるとは
思っていなかったようですよ。
本当、泣けたことがうれしくなる映画でした。
本当によい作品でしたね。
またマンガも読み返したくなりました。
こんな暖かさを自分でもどこかで表現したいものです。
多くの人がそう思ってくれるといいですね?!
いや本当に作りこんでありましたね。
たしかに大げさな部分がありますがマンガを
原作にしていれば、あのくらいが原作の雰囲気を
伝えていると思います。
あんなファンタジー映画が作れるなんて
日本もまんざらしゃないですね。
あの暖かさ・・たしかに何かで表現したいです。
自分はまずブログでですかね。
私も原作が好きなので、映画化されることに不安を感じていた者です。
原作があるものは大体の場合、やはり原作の方が良い、と思ってしまうもので・・・。
ですがこの映画は、設定をうまく使って見事に映像美を堪能させてくれました。
さりげない、心温まるストーリーも期待以上。
大満足な作品でした。
マンガと映画。
それぞれが同じ材料から、別々のおいしい料理を作ったって感じですね。
六ちゃんが女の子という設定もマンガと違った世界を描けて気がきいてます。
どちらの夕日町三丁目の住民とも、末永くお付き合いしたいものです。
花穂は大きな氷を入れた冷蔵庫と捨て去られた冷蔵庫の違いがわからなかったけど、、。
傷だらけの天使さんの、『氷式冷蔵庫』という名前から、初めてあの冷蔵庫の仕組みがわかりました。
あの氷が発する冷気でシュークリームを保存していたのですね。
一つ、勉強になりました
冷蔵庫。
熔けた水がどう処理されてたのかが謎ですが(笑)
たぶんあのシュークリームが腐って六ちゃんが食中毒になったのが、電気冷蔵庫を買うきっかけになったんでしょうね。
捨てられた冷蔵庫を寂しそうに見つめる氷屋さんが寂しそうでした。
TB&コメントありがとぉ♪
「くつべらし」の意味が分かって
すっきりです(笑)
原作や漫画は全然読まずに観たのですが、
謎が多いので読んでみたいと思ってます。
丁寧に作られた作品は、いいですね
水野晴郎のようになっちまった。(笑)
コンビニで復刻版が1冊300円で売ってます。
それぞれがよーく見るとまったく違うのですが、
どちらもよくできていると思います。
この映画は本当にほのぼのと心温まるいい映画ですね
漫画も出ているなんて知らなくて見に行ったので是非、漫画も読んでみたいです。
単純に泣けて、笑って あ~良かったって
言える映画を見てまだまだ余韻が残っています
大満足。
是非とも漫画も読んでみたくなりました。
映画を見た後にマンガを読みますとまた違った世界ですが、
これはこれでいいですよ。
再現された風景も素敵でした。
傷だらけの天使も懐かしいなぁ。
感動が新たになるのと、自分が気づかなかった
見所を発見できます。
ほんとにいい映画でした
最初は期待していなかったんですが、公開してから観たい気持ちが盛り上がっていってきました。
大満足でした
氷屋さんのところは何気ないけど、ジーンとくる良いシーンでした。
単に懐かしがるだけじゃなくて、失われる悲しみもバックで描いているのはポイント高かったです。
そうそう。笑わせ方も泣かせ方もちっとも嫌らしくなかったですよね。
ほんとうにあの時代の空気まで再現していたようで、ファンタスティックでしたね!
氷屋さんはちょっとかわいそうでしたが、冷蔵庫にはかないませんからねえ・・・。
こちらもTBさせていただきます。
>ピンポイントで心の奥の一番柔らかい場所に突き刺さる!
まさに↑これでした!
不思議な感動の仕方ができる映画ですよね。
なんか、ただ生きていくだけでも価値があることなんだなあ
と再確認させられます。
なんか、がんばろうっと。
上の記事、自分のリンク貼り間違えましたー。
コメントありがとうございます。
ブログ 初心者です。
よろしく お願いします。
もう一度 観に行きたい映画ですね。
みんなに 薦めています。
私も 47年後の夕日は見られません。
だからこそ 今を大事にしなくては・・・。
昭和32年8月から販売されているのですよね。六子が東京にやってきたのは、33年の春。とすると、発売と同時に購入していたとしても、購入後8カ月。それにしては、使い込んでいる感じもしなくはなかったのですが...。
観たあとの温かくなった気持ちはみんな一緒だと思います。
なので、私はとても細かい気に入りポイントをちょっとだけ。
*野良猫が、顔も態度もちゃんと野良っぽかった
*いつも店の外に座っているおじさん(こういう人いたなぁ…)
*茶川さんのセーターの毛玉と、喧嘩の文句「ロシア文学も読んだことないくせに!」
*羽鳥アナがちょっとだけ出演
映画化自体にも驚いたものの、
一番の抵抗要因は「ヒロミが小雪」というキャスティング!笑
観た後となっては、何の異存もありませんが。
うちの親もちょうど、一平や淳之介ぐらいの年。
この映画を見た後、
両親に映画のチケットをプレゼント。
そんなことを試みてみたりしました。
リンゴも氷屋さんのシーンはかなり切なくって胸が締め付けられちゃったんですよ(つД`)
あんな一瞬なのに、ここまで印象深く残るなんて演出の力はすごいなあと思いました。
原作は読んだことないのですが、マンガもいいらしいですネ!
この機会に、今度チェックしてみようかと思います(´∀`)
こちらもTBさせてください♪
ノラネコさん・tarakopasutaさん>あの時代はあの時代で捨てられていくものの悲しさってあるんですね。
今でも例えば、カセットテープのウォークマン→CDウォークマン→MDウォークマン→MDウォークマン→ipadっていう風に移り変わってますしね。
ただあの氷屋さんように
立ち止まって振り返る人がいるかどうかは謎ですが。
死んだ親父もあの時代は鈴木オートの社長のような
バイタリティあふれる青年だったのかな・・・もっと言えばこの時代は生きていたんだなみたいな・・・もう会うことができないと思っていた人に出会えたような。
そんな映画でした。
taimuさん>そうですね。
47年後自分はもうこの世にはいないかもしれない。
それでも夕日は何ひとつ変わらずいキレイに輝く。
悲しいや切ないを突き抜けた・・・もっと大きな・・
人間ってこうやって生きていくだな
…みたいな。
うまく言えないですがそんなものを感じます。
Manamiさん>何年か前に復活したダイハツミゼット。
やはりオリジナルの方がはるかにいいですね。
車体たしかに水色にやや茶色系が入っていましたね。
当時は塗装技術がよくなかったとか(笑)
例えばあの飲み屋街にいた白い子犬はトリスのCMにでていた犬にそっくりだとか・・・見る人が見ればわかるって隠し味も多そうです。
自分はあの塀に貼ってあるブリキ看板なんかもかなり気に入りました。
小雪・・・マンガを意識しすぎて、あまりに当時の雰囲気の人がでてきても
実写版はキツイものになるのかなって気がしていました。
その面では十分雰囲気は出ていましたしいいキャステイングだったと思います。
青空とびきりさん>いや~粋なことをしましたね。
ちょうど親御さんは、さっきも書いたんですが自分の親の若い時に出会ったような感動を覚えるんじゃないでしょうか。
リンゴさん>TBありがとうございます。
マンガもおすすめです。
もう24年間続いているマンガです。
あのバブルの時もあったのですが、あーいう時代には注目する人が少なかったです。
なのにあの時期にファンになった人が多いということらしいです。
テレビや冷蔵庫などの小道具とかも、見てるだけでも楽しかったですよね。
動くミゼットも貴重ですよね。
ホントに
“悲しい涙でも、うれしい涙でもない。
心の奥から自然に湧いてくるんだよこの涙”
まさにその通りですぅ~
いい涙でしたよね^^ゞ
‘Merry Xmas!’
最初は何でこの映画この時期に封切り
なんだろうと思っていました。
そうクリスマスなんですね。
TBとコメントどうもありがとうございます。
こちらからもさせてTB頂きました(^_^)
私が上手く文に出来なかったモヤモヤした感想が上手く書かれてあって、凄く楽しく読ませて頂きました!
冷蔵庫のシーンは私も印象深かったです。
この映画で唯一後味が悪い(と言うのもちょっと違うんですが)生々しい悲しさがありました。
世の中がよりいいものに変わっていくのは当たり前の事なんですがね…
私の中で今年のお気に入りに入りそうな作品です。
あの電化製品が普及し始めるドキドキ感と、
冷蔵庫屋さんのもの悲しさ、そういった細かい所にまで
しっかりと演出されてましたね。
愛のある映画ですね。TBさせて頂きます。
あの時代ならそう考えても全然おかしくないです。
現代なら本当に心配で後味悪いですが(苦笑)
tuki-to-kyabetuさん>原作がかなり長い期間書かれていますから
今後もいい作品が映画化されてほしいです。
TBどうもありがとうございました!
本当にいい映画でしたね(^_^)
漫画のほうも読みたいと思いました♪
本当に何回でも見れる映画☆★
またみにいきたいです~
そうですね。
自分も皆さんの感想を参考に
もう一度新たな気持ちで見てみたいなと思います。
最近日本映画は元気ですね
「日本」って結構いいなと思います(笑)
「蝉しぐれ」での「凛」とした清々しさ。
今回は心に「暖かく染みる」映画でした。
本当にじんわり心にしみる良い映画でしたね。ちょっと疲れているときに見たので特に暖かい気持ちになれました。
今みたいになんでもあるわけじゃないけどみんな楽しく温かかった時代。自分の世代よりは少し上だけど、子供の頃おばあちゃんの下町で見た風景です。あの雰囲気、日本人なら忘れたくないですね。
みなさんの感想を読みたいのと、このブログで
みなさんの感動を共有したくてコメントやTBを
していました。
本当に今年の邦画はいい作品が多かったです。
日本の原風景を求めて、全国でロケをした「蝉しぐれ」
セットとVFXという「フェイク」で現代日本人の
心情的原風景を再現した「三丁目の夕日」
両作品とも映像からも「日本っていいな」と感じまし
た。
こばさん>そうですね、あの頃よりちょっと後でも
40年代も近い感じでした。
それと両親の若かりし頃の姿もあの映画から思い出しました。
年をとってからの親の姿だけじゃなく若い頃の姿も
忘れたくないなと思いました。
この映画って、見た人は大感激して一生懸命勧めるんだけど、周囲の反応は意外と薄かったりしますね
実際は人間そのものを描いた映画なのですが。
ま~百聞は一見にしかずなのですが。
らんまるさん>たぶん現代でもあるとこにはあるし、
人間そのものが時代に関係なく持っている部分
だとは思います。
ただあの当時より、忙しさややることの多さで忘れがちだしだす余裕がないんですね。
それを思い出させられる映画ですね。
昭和33年と言えば、私が生まれるちょっと前。
まだ観てないので 早く観たいと思う 今日この頃。
これも一人で観た方がいいのかな・・泣きそうだし
なんとも懐かしく感じさせて、あたたかみのある映画でした。
出てくる登場人物それぞれが、個性的でいて、
こういう人達がいたんだなーと思わせてくれました。
良い時代だったのですよね。
たぶん泣けたと思います。
naoさん>
はじめまして。
あの時代から50年近くたってるんですね。
いまよりずっと貧しい時代だったけど未来に
夢を持てる時代だったんだなとは感じました。
その先が現在なわけですが。
失ってきたものをもう一度再確認する意味でも
いい映画でした。