JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

初期衝動

2007年06月14日 | Weblog
旅の中で「初期衝動」の大切さを再確認しました。高知のレジェンドサーファーに宴を用意されて商店街に買出しに出た時、緩やかで滑らかな路面にメンバーはたまらず スケートで繰り出したのです。商店街のおばちゃん達には驚かれたけれど、レジェンドは喜んで自分がサーフボードやスケートボードに初めて遭遇した時の話をしてくれました。高知の漁村にアメリカに渡った先輩がいておみやげにサーフ文化を送ってくれたそうです。当然情報の少ない中模索しながらのサーフィンですが、ある時8ミリフィルムが届いて壁にカーテンを張って上映会をしたら、ボードと足に何か「ひも」がついている事に気付き「あれは何だ?」と学習し、自転車のチューブでコードを作ったそうです。それまではボードから落ちたら泳いで拾いに行っていたという愉快な時代です。ああ!全く同じ「衝動」が今も生きているのです。おれがスケートボードを知った時もビデオはありましたがHOW TOなど皆無で、オーリーが出来るという人を噂だけで尋ね歩く日々がありました。海辺のバッティングセンター跡のバンクに来る人が飛べるらしい...と聞けば通って待ちました。現代の情報社会では考えられない文明開化夜明け前の時代ですが、その時のもどかしい楽しみや、わくわく感は、何にも換えられない宝です。そして今も自分達に「衝動」が生き残っていた事を指摘されて気付き、改めて大切にしたいなぁ~と思ったのです。何にでもある「はじめたきっかけ」っていつまでも忘れてはいけないことだよね。それぞれが違うきっかけでも本質的な衝動って世界的に共有出来る力があるから、衝動のオーラは引き付け合うんだね。器用貧乏という言葉があるけど、中々上手くならない事や情報が足りない事も衝動を保つポイントなのだろうか?いいや、若くから恵まれた道具と環境と情報に囲まれたスケーターにも、全く同じ衝動があるはずです。ただ苦労した分だけ思い入れが強いんだろうな。結局上手い下手とか技術的な競争なんて何の世界の話だろうと関係ないんだよね!衝動の純粋さだけで十分なんだよ!それが本当の楽しんでいるって事だから~...ってタローマンを見たら満面の笑み!曇り一つない純粋な衝動が常に生まれたてのフレッシュヒーロー!ああっっこれがタローマンの神髄なのか?!

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