JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

冬の函館公園

2008-01-20 19:56:44 | 函館公園、函館山
 昨日の穏やかな天気から、一転、時折雪の舞うドンヨリした冬空に逆戻り。そして気温は昨日ほどではないにしても、結構頬にあたる風は冷たい。今朝の散歩は、去年の花見以来足を運んでいない函館公園に行くことにした。

 

 函館公園は約130年前に市民総出で横浜公園などとともに、日本でも早い時期に造られた都市公園の一つに数えられ、平成18年には「名勝地」として文化財登録原簿に登録され保護が図られることになった。



 公園内には、旧函館図書館や博物館本館などの社会教育施設や小動物園、昭和29年の北洋博覧会に造られたという遊戯施設「こどものくに」があるが、その中でも北海道指定有形文化財である「旧函館博物館1号・2号」の白い建物が目につく。「函館県時代の官庁建築物としては、おそらく唯一のもので、また、現存する明治の洋風建築としては全国的にも古い方に属し、文化的な意義も大きい。」(案内板から)
 その割には、壁のペンキも剥がれ、少しかわいそうな気がする。是非大切に保存してほしいものだ......。

         

 また、公園の中に小さいながらも石で出来たアーチ型の橋がある。この橋は、北海道で最初の洋式石橋で「白川橋」と呼ばれている。名前の由来は「明治天皇が巡幸された際の侍従が、馬車でこの橋を渡られ、その侍従の名前から白川橋と名付けた。」とのこと。

  

 この寒空に青い葉を付けた孟宗竹林がある。孟宗竹は成長が早いといわれるが、今回改めて見て、確かに以前はこんなに大きくなかったような気がする。孟宗竹は春に黄葉して新しい葉に入れ替わるそうで、この函館が孟宗竹の北限といわれている。それにしても、竹たちは、寒いだろうなあ~。でも、これに雪が乗ったら、綺麗だろうなあ~......。



 園内には、歌碑や句碑、記念碑などが数多くある。すりばち山の麓にある石川啄木の「函館の 青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花」の歌碑、案内板には「全国に数多く点在する啄木歌碑の中でも一番美しい出来ばえといわれているこの碑は、啄木の自筆を集字拡大したものであり、エキゾチックな風情とロマンをもつ街・函館うたった歌として、広く市民に愛誦されている。」とあった。

 久し振りに訪れた函館公園。それにしても、静かなのには驚いた。時折カラスと犬の鳴き声が聞こえる程度で、車の走るざわめきもなく、新雪をキュッキュッと踏みしめながら気持ち良く散策を楽しめた。そして、公園の意外な発見も数多くあった。今度行くのは春、さくらの咲いたときかな......。

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