JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

“オリンピックにかけた人生”...

2010-09-11 23:48:18 | Weblog
 校友会連合会函館支部創立70周年にあたり、記念講演が函館市内のレストランで開催され出席した。講師はウェイトリフティングで東京・メキシコのオリンピック2大会で金メダリストとなられた大学の同窓生「三宅義信」さん、演題は“オリンピックにかけた人生”...。特に東京オリンピックで金メダルを獲得された勇姿は、今も鮮明に覚えているだけに期待を胸にしての出席...。

 
 三宅さんが、ウェイトリフティングを知ったのは昭和31年のメルボルンオリンピックのラジオ中継、当時高校2年で日本の活躍を聞き「これだ!!」と決めのめり込んでいったという。その後練習に励み、ローマオリンピックから4大会連続で代表となり、ローマで銀メダル、東京、メキシコと連覇を達成したが、ミュンヘンでは大会3連覇、4大会連続メダルの夢は潰え惜しくも4位に終わった...。

                                    
 「宮城県の寒村に9人兄弟の6番目に生まれ、小学生から新聞配達をしながら、どう生きたかでなく、どう生きるかと常に夢を追いかけてきた。何でもそうだと思うが、欲を出しすぎると駄目で、ローマ大会はメダルという夢に向かって戦えたが、ミュンヘン大会では欲を出し過ぎた。結果、己を忘れてしまいメダルを手にすることが出来なかった。」

  
       (左から、ローマの銀、東京の金、メキシコの金)

 身長160cmの小柄な身体でトータル400kg余りを持ち上げる、その精神力には敬服するがその陰では「練習に泣き、試合で笑え」の不断の努力と強い意志の賜と思う。わずか1時間余りの講演だったが、三宅さんの家族想いの優しい人柄に触れることが出来た。講演終了後、3大会で獲得したそれぞれのメダルに触らせて貰ったが、良い想い出としたい...。

 最後に三宅さんから高齢者への健康作りアドバイス...。遠くに走ったり歩いたりする必要は全くない。自宅の庭で足踏みを20分...、最初はゆっくり足を前に出したり、横に出したり...、慣れてきたら少し早めにしてやるだけで1,500mほど歩いたことになる。これを毎日繰り返すだけ...。目の前で実践してみせる三宅さん、70歳とは思えない身体の軽さはさすがです...。
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