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「ジャージーボーイズ」WHITE 7/9 ソワレ

2016-07-10 | 舞台


ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」WHITE
7/9(土)ソワレ シアタークリエ 14列壁際

【翻訳】 小田島恒志
【訳詞】 高橋亜子
【演出】 藤田俊太郎
【音楽監督】島 健

【出演】中川晃教 / 中河内雅貴 / 海宝直人 / 福井晶一 / 太田基裕 / 戸井勝海 / 阿部裕 他

6/29にREDプレビュー、7/1にRED初日を観てから、この日がWHITEマイ初日。
当初の計画だと、WHITEマイ初日はずっと後の予定だったんだけど…早く見たくてお友達に譲ってもらいました。
ダブルキャストの作品は絶対もうかたっぽが見たくなるに決まってるのに、もっと「ご利用は計画的に」考えればよかった

初日以来、みなさまのレポや感想文を読みあさり、赤と白の違いもなんとなく聞いてはおりますが、
同じ脚本なのにちょっとした言い方の違いや動線の違いなどもあり、印象が全く違いました。

藤岡くんのトミーはチンピラ感がハンパないんですが、フランキーとの関係性が…あっきーと藤岡くんのそれに見えてきて。
対して中河内くんは、田舎者の虚勢が痛いほど伝わってくる。カッコつけなんだけど、一生懸命なんだよね。

矢崎くんのボブ。私は「ドッグファイト」が初見で、そのときのオバカ愛されキャラが印象的でしたが、今回はとってもクレバーだった。
苦労知らずで育ちがよく、だからこその空気が読めないお坊ちゃまの魅力が炸裂でした。
海宝くんは…いやぁオーラが凄かった!何度も「天才」と呼ばれるんだけど、名前に負けない才能と自信が溢れていました。
この日はボブ・クルーの芝居が一段と熱が入っていて、二人のやりとりがとてもアツくてよかったです。

両チームの差がはっきり出たのが、ニック・マッシ。
「オレもそろそろ自分のバンド作ろうかな」と呟くとき、吉原さんだと「まったまた~」と笑っちゃうんだけど、
福井さんが言うと「そうだよ!はじめっからそうしてれば良かったじゃん!」となんだか真剣に応援したくなる。
ラストでトミーに「コイツ今日はタオル持ってきたんだよ」って突っ込まれて手をあげて答えるんだけど、吉原さんは「まかしとけ」ってヒョイっと手をあげるのに福井さんは「やめろよ~」って言いたげに手をあげる。
動作は同じなのに真逆の意味なんだよ!
客席降りの動線もステップの踏み方も。

キャラのバランスはREDのほうが好みなんですが、WHITEのコーラスが素晴らしかったです。
最後の曲「Who Loves You」、歌い出しの囁くようなハーモニーなどトリハダものでした。

あっきー。
初日以来絶賛コメントが席巻し、そして誰もがコメントの最後に「あっきーが千穐楽まで持ちこたえますように」と言い添えていてこれはもう国民総意なのではなかろうか…というぐらい私も心配していましたが、今日の彼を見てそれも吹っ飛んだ。
初日より各段によくなって(ってシロート言うことではないけれど)、歌に入るまでの尺の調整も完璧だった。
プレビューのときは少し不安げに動いていた左手が、今日は…それがかえって愛おしくなるぐらいに「芝居」をしていた。
きっとこの人は、このあとマチソワが50回ぐらい続いても大丈夫なんじゃないだろうか。

二幕で「君の瞳に恋してる」が歌われる少し前から、ミラーボールが回り始めます。
まだライトが当たっていないから、何の効果も出さずただ舞台の天井真ん中でくるくると回っているだけ。
でも私はこの瞬間がとても好き。
ここから始まるエンディングの演出は、本当に素晴らしいものだから。

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