それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~」 8/26 マチネ

2014-08-26 | 舞台

「VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~」 8/26(火)マチネ EX THEATER ROPPONGI 1階L列センター(スタンダード)

【演出】岸谷五朗
【原作】桐生操(『魔性のダンサー ローラ・モンテス』小学館)
【脚本】浅井さやか
【出演】
黒木メイサ:ローラ・モンテス / 中川晃教:フランツ・リスト / 水田航生:トーマス・ジェームズ / 新納慎也:アレクサンドル・デュマ
中河内雅貴:アレクサンドル・デュジャリエ / 早乙女太一(友情出演):闇 / 橋本さとし:ルートヴィヒ1世


(演出などに関して盛大にネタバレしています)




ご無沙汰いたしました。
エンタメから離脱した生活を送っていましたが、ようやく迎えたVAMPのマイ初日。

初めててのEXシアター、ここは普段スタンディングのライブを行うことが多いのかな…(ロッカーがいっぱいあったし)
前方列はフラットな様子でしたが、今日のL列センターは大変見やすかったです。

で。

「黒木メイサショー」であることははじめからわかってた…んですが(だって出演者がそう言ってるし)
メイサちゃんは最初から最後まで2時間出ずっぱり。
決して華奢ではなく、肩から二の腕にかけての筋肉なんてむしろ逞しく、脚のラインの綺麗なこと!
どんなポーズをとってもどんな角度から見ても、それはそれは美しい。
彼女はダンサーではないから踊りも大技はやらないけれど、立ち姿が綺麗って本当に大事なんですね。
なんといってもローラの衣装が素敵です。ビスチェ、ふんわりドレス、フラメンコ衣装も踊り子衣装も。
私が着るんだったら…  あの白いマーメイドラインのがいいな(きっと着こなせないけどねっ)

岸谷さんは「オーソドックスな作りの伝記物語ではなくとことんエンタメに拘った」とパンフで語ってますが、
まさにその通りでした。
いわゆるジャニ舞台(SHOCKとか滝沢歌舞伎とか)を思い出したし、後半になるとエリザ要素も出てくるし。
見せ場見せ場の連続で、しかもサッサと流れるので、危うく話題の「スパイラルフォール」を見逃すとこだった。
ほんとに一瞬なんだもん。
装置も豪華だし、プロジェクションマッピングもあるし、「金かかったんだろうな~」となんか心配に…
脚本も散文的で、台詞の語り口が少々浮ついていて芝居がかっている。芝居なんだけど。

ローラは6人(実在5人と"影")とそれぞれ絡むんですが、キャラは単純明快。
私は、岸谷演出の「わかりやすさ」や「直截的」なところは好感も持っているんですが、
そういう意味で、水田くんの純粋さや、ニイロさんの飄飄としたところが前面に出ていて、とてもよかったです。
三銃士場面はこれから転がるかもね。
ガウチさんのやさぐれ芝居やさとしさんのシブい歌とか、これほど適材適所なものはありません。
その最たるものが太一くんで…出演時間からするとものすごいコストパフォーマンスだけど、あの立ち回りは何度見ても眼福です。

あっきー。
それはそれはこき使われてます。
出演場面以外にもマント着て装置の出し入れしたり三銃士になったりしてますが、
歌方面はほぼお任せ。歌い出し、高音部ハモリ、あとSE(っていうの?人間音響効果みたいな)まで。
ソロ2曲も予想通りな音域で、これはきっと「とりあえず歌が凄かった」系の感想がくるかな。

懸念のエロ場面ですが…
事前情報を聞いてから、頭がパンパンになるぐらい妄想して臨んだので「へっ」って感じでした。
テレ朝ニュース映像(→ こちら)で見られますが、
こういう行為を「正面から見て綺麗に見えるような角度で演技する」ってすごい大変なんでしょうね。

ただ…
ピアノを弾きながら、ていうのはどーなんだろ。
愛し合いながら男と女が同時に果てる、というのは何よりも幸せな瞬間だと思うけれど…
そしてきっと「猥雑さ」を表現したいのだろうけど…
ピアノを嗜む者のハシクレとして、聖域を侵略されているような気持ちになっちゃうんだよね。
あっきー、あれやりにくいだろうな…と他人事ながら心配になっちゃう。
(そういう意味では「エレンディラ」のベッドシーンのほうが綺麗だったなぁ)

そんなわけで実は次回はマイ楽です
あ、パンフレットの稽古場写真のあっきーは激カワでした。じっくり見よう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「るろうに剣心 京都大火編」

2014-08-07 | 映画


和月伸宏原作の人気コミックを基にした2012年の前作に続き、原作のクライマックスともいうべき「京都編」を前後編で実写映画化したアクション大作の前編。日本制圧をたくらむ強敵を倒すべく京都へと向かう、人斬り抜刀斎こと緋村剣心の活躍を描く。主演の佐藤健やヒロインの武井咲らが引き続き出演するほか、剣心の宿敵役の藤原竜也や伊勢谷友介らが新たに登場する。監督は、前作と同じくテレビドラマ「龍馬伝」や『ハゲタカ』などの大友啓史。迫力満点のスケールと驚異的なアクションに目を奪われる。


うっきゃー、カッコいい~!すんごい!どきどきするっ!あーっそうなっちゃうの?きゃー、やっぱカッコいい~!

…の連続でした。年甲斐もなく。
原作はほぼ未読ですが映画の一作目はとても楽しく見てたので、公開を非常に楽しみにしてました。

前作は2012年、もう2年前の公開ですが、
登場人物の説明とか思い出し場面は一切ないのが小気味よかった。
弥彦大きくなったな~とか、左之助相変わらずキタね~な、と嬉しくなっていると、あっという間に事件が起きる。
そしたら神木隆之介くんが!あの美声ヴォイス(←重ね言葉なのは承知)で背筋凍るような台詞を吐き、
武井咲ちゃんの後れ毛と簪(かんざし)でキュンとさせる。
上演時間は2時間を結構超えるのに、一瞬たりとも飽きることがありませんでした。

実はツッコミどころもあるにはあるけれど、それに違和感がないのもよかったです。
赤ん坊が危険な目に合うところは、やはり人の親として「これはマズイ」という気持ちになり、
(つまり無意識に「どうやったら助けられるか」をなんとなく考えてしまう)
そのアクションシーンが実に迫力あるもので、納得できてしまうというか。
あの時代に金髪がいるのかよ!という非現実感と、神社で繰り広げられるバトルのリアリティが不思議とマッチ。
今作で一番印象に残る場面でした。

ラスト1分で重要人物が登場するので、その前のくだりは「あれ?終わり?」とモヤっとしますが
すぐに後篇のお知らせが出てくるしね。
上手く作ってあるなぁ。

平日でも映画館は満杯で、男子たちが連れだってポップコーンを抱えながら鑑賞、
で終わったら「あそこのバトルが云々」と口泡飛ばして喋っている。
夏休み映画はこうでなきゃね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする