輝く夜
百田 尚樹 著 講談社文庫 / 2010.11
幸せな空気溢れるクリスマスイブ。
恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。
さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。
「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。
それでも困っている人を放っておけない恵子は、1人の男性を助けようとするが――。
5編の泣ける奇蹟。
昨日に引き続き、百田さんです。
読んでいない文庫があったので、この際(?)、読んでみようと思い、あと4冊(文庫)続きます。
『永遠の0』を始め、モノスゴーーーーク調べ上げて書いたんだろうなと思われる作品が多いなか、こういう、参考文献なし(たぶん)の百田さんオリジナル(?)のお話は、読みやすさが第一で、そして、ポップでした。
一生懸命、真面目に、周りに迷惑をかけずに生きている女性への「ガンバレ!大丈夫!」というメッセージが込められたキラキラとしたお話でした。
なかなか思ったようにはいかないけれど、その頑張りをきっと誰かが見ていてくれて、いつか、必ずハッピーなことがあるから大丈夫だよと私も応援したいです。
このお話のようなキラキラとしたものは実際にはないでしょうが、他人に迷惑をかけない生き方というのは、それだけで自分の人生が真っ当であり、素晴らしいことだと思いました。