ただの映画好き日記

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ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男

2018-02-16 | 映画 ナ行


1862年、南北戦争で二つに引き裂かれたアメリカで、ニュートン・ナイトは甥の遺体を家族に届けようと南軍を脱走する。故郷で仲間の農民たちから農作物を奪う南軍と衝突したニュートンは、追われる身となって湿原に身を隠す。そこで出会った、同じく自由を求める黒人の逃亡奴隷たちと友情を築いたニュートンは、黒人と白人が一つになった前代未聞の反乱軍を結成し、自由のために立ち上がる。

ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男 2016年/アメリカ/ゲイリー・ロス





南北戦争から85年後、1/8の黒人の血を引いているだけでも有色人種と見なされ白人と結婚できず、しかも、それ(婚姻できない)を知っていて婚姻した場合懲役5年の有罪になった、という1番の驚きを、もっと解りやすくストレートに描けばよかったのではないか?と思いました。

ニュートン・ナイトの強い気持ちと行動力は、当時を思うと信じられないほどの驚きでしたが、協力者がいたことがすべての始まりだったのかも?と思いました。
ただ、人助けもいいけれど、自分の妻と子供はどうするつもりだったのだろう?ととても疑問に感じました。

流れで沼に行くことになったのだとしても、そのきっかけである戦地からの脱走を考えてみると、甥の亡骸を家に届け終わった後、戦地に戻ればよかったのでは?と思いました。
戦地に戻らず、本物の脱走兵となり、それなのに、隣近所を助けるために堂々と南郡に立ち向かう…。
それは本当に立派なことだとは思いましたが、やはり、そもそも…を考えてしまい、何か違うような気がしました(すみません…)。
北部に移動せず、生まれ育った南部で闘い続けたことは素晴らしく、その強い気持ちは伝わってきました。

そして、KKK団が出現。
なるほど、こうやって集まってきたんだなーと思いました。
顔を隠して集団でやってきて、気に入らない相手を襲い、そして、殺す…。
卑怯者であり愚か者の集団にどうにもできず、殺されるかひれ伏すかの状態、どれだけの命が奪われたのか…。

そして今、このKKKがまた集まりだしていて、その人たちの集会場所にはヒトラーの肖像画にハーケンクロイツがかけてあったのをテレビで見ました。
当時のような殺人集団になるはずはないでしょうが、キナ臭さは感じられました。

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