蛇口の下で成長する氷の柱を見つけ、若者を中心にしてしばし盛り上がる。
そのなかにこのオジさんもいるのだから、あいかわらず気分だけは若い。というか、「おもしろがり」なのである。世の中には「おもしろがり」とそうでないのと2種類の人間がいるとしたら、たぶんわたしは最上級の「おもしろがり」である。当然、写真を撮る。まず撮影する、という行為は今という時代の「おもしろがり」にとって必須項目だ。
「逆つらら?」
誰かがそう言った。
いちおうここは南国土佐の高知である。しかもそのなかでも気候が温暖だとされている安芸郡中芸地区である。そこでこんなものを見ることはめったにない。それが見られるということは、ことほど左様に今年の冬が寒いということの証左だし、これの正式な呼び名を誰もわからないということが、逆説的にここが南国土佐の高知だということを示してはいる。
さて・・・
「おもしろがり」としては、そこで止めておくわけにはいかない。当然、正式名称を探らなければならない。「逆つらら」で検索してみる。たくさんの画像があるが、どうも正式名称ではないようだ。さらに調べようとすると、フェイスブックで知り合いが教えてくれた。
氷筍。
「ひょうじゅん」と読むらしい。
氷の筍(たけのこ)か・・・
うまいことゆうもんだ・・・
おのれの浅学はさておいて、しばし感心する。
氷筍(Wikipediaより)
氷筍(ひょうじゅん)とは洞窟に発生する逆さの氷柱である。
特徴
・-3℃程度の洞窟内で発生する。
・上から滴り落ちた雫が瞬時に凍りついたもので、タケノコ(筍)のような形状をしていることからこの名で呼ばれる。
・数千本単位で発生する。
・形成過程は鍾乳洞の石筍と似ている。
ん?
してみると、洞窟内ではなく屋外の蛇口の下に発生したコイツは、若い衆のひとりが適当に言った「逆つらら」でもいいのではないか。そんな疑念が頭をもたげたが、これ以上の詮索はもはや無用。なんとなれば、氷筍と言ったほうがいかにも物知りのオジさん然としていてよいではないか。
氷筍に 流し場とられて もらい水
うん、またひとつかしこくなった。
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