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近ごろちょくちょく、AmazonのFire TV Stickで映画などを観ている。
直近には『シェフ!』を観た。
物語の筋はここでは説明しない。
紹介するのは、作中、元タイル職人のコックが主人公の若い「天才」料理人に放った言葉だ。
オマエは自分の気持ちでしか料理を作ってない
オレが職人だったころ
道にタイルを貼っているときは
その上を歩く人の幸せを考えていたよ
う~んと唸って急いでメモするが、このとおりではなかっただろう。たぶん、「こんなふうな」言葉だったと思う。
今朝、そのメモを見ながら、ひるがえってわたしはどうか、とあらためて自問する。
口ではさんざんエラそうなことを言いつづけてきた(たぶんこれからも言いつづけます)が、きちんと実践できているか(ここでいうわたしの実践には「伝える」ということも含まれています。いやむしろその占めるウエイトがかなり大きい)。
土木屋は、ただ構造物という「物」をつくりゃあいいというものではない。
土木屋がつくるのはストックされる社会資本としての「場所」というモノである。
だがその「モノ」でさえ、ただただつくってりゃあいいというものではない。
13年ほど前だったと記憶している。
ほ場整備工事が完成したあとクレームをいただいた。具体的な内容のあと突きつけられた言葉がこれだ。
「アンタら、田んぼを作る者の身になって仕事してないろ!」
恥ずかしながら、そのときの気持ちを正直に白状する。
「そんなんしてるわけないやんか」
もちろん口には出さない。顔で笑って心で毒づいていた。
「イチイチそんなこと考えて仕事が進むか」
それから10年以上が過ぎ、口ではさんざんエラそうなことを言いつづけている(たぶんこれからも言いつづけます)当のわたしなのに、まったくもってお恥ずかしい限りだ。今でもあのときの情景は、はっきりとした質感を伴って、くっきりと思い出される。汗顔の至りとはこのことだが、白状して晒す。当時のわたしがその程度の意識しか持ってなかったのは、悲しいけれど事実だ。
自分たちの都合や思いだけで仕事をしてないか?
できたモノを使う人たちのことを考えているか?
さまざまな制約はたしかにある。そうそうキレイ事のように上手くはいかない。そんなことが多々ある。だが、そこんところを忘れてはならないとわたしは思う。
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発注者(行政)と受注者(企業)がチームワークで、住民のために工事を行う。
共通して大切な事だと感じます。
自分自身を・・・ 職場の同僚・後輩に
対しても、あらためて考えさせられる
気付かせて頂ける きっかけを頂けた事に
感謝致します。
もう直ぐ、新年度のスタートでもありますので もう一度 気持ちを引き締めて お客様と一緒に
成長できるよう精進致します。
とかなんとかエラそうに言いながら、気がつけば忘れているわたしです。けれど忘れてはいけない。そんな心がまえですね。