U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術 | |
C・オットー・シャーマー | |
英治出版 |
『U理論入門』(中土井遼、PHP研究所)などという書物を読み始めてすぐ、「あ、これじゃイカンわ」という思いが頭をもたげてきたが、さしあたって「入門」は「入門」なのだから読んでしまえと、『U理論入門』を読み終えたあと、「やっぱりこれじゃイカンのだわ」と「入門」(版)ならぬ、れっきとした原典を読んでみることにした。
とはいえコレ、かなりの大著だ。
いつになったら読み終えるのか、チトわからない(というか、最後まで読み通せるかどうかさえおぼつかない)。
ゆっくりボチボチといってみるとしよう。
と、読みだすなり、ピーター・センゲによる序文から「ハイライト」で真っ黄っ黄にしてしまう私。
何か問題があれば、お定まりのメンタルモデルを「ダウンロード(棚卸し)」して問題を解釈し解決法を探す。
たとえば何かを聞いたときも、以前聞いたことしかあまり耳に入らない。
「ほら彼女はまたあんなことを言っている」、と頭の中の声が断定する。
そこから先は、自分が認識できることだけを聞き、過去の見解や感情をもとに解釈し、以前と同じような結論を導き出す。
こうしたレベルの聞き方にとどまっている限り、本気で変りたいと意図していたとしても、行動は変わらない。
このレベルの「変りたい」意識では、自分たちではない「彼らを」変える、「仕組みや制度」を変える、出来合いの「変革プロセス」を「導入する」、あるいは自分たちの外にある何かを修正することに力を注ぐことになる。
- そこでは、より大きなシステムを変えるには「私が」あるいは、「私たちが」どう変わらなければならないか、という認識が持たれることはめったにない。
(位置No.10549中367~374)
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