夕べ、『プロフェッショナル仕事の流儀』(「まっすぐ戦う、勇気を持て」投手コーチ・佐藤義則)を観ていると、終わり間際、
主役たる佐藤義則さんがこんな感じのことを言った(たぶん)。
メモをしていたわけでもなく不確かな記憶だけなのだが、こんなニュアンスだった(はずだ)。
梶本(隆夫)さんに教えられたからやれてきた。
だから、若い人たちに教えてやりたい。
私といっしょに観ていた女房殿が、こうつぶやく。
「”贈与”と”返礼”やね」
うん、さすが。
「わかってらっしゃる」のであるな (^_-)-☆
私は贈与を受けた。
それゆえ、反対給付の義務を負っている。
けれども、贈与は贈与者にそのまま送り返すことができない。
それは「次の受け取り手」に向けてパスされなければならない。
贈与されたものに対する反対給付義務の遂行とは、「等価のものを贈与者にお返しして、チャラにする」ことではない。
反対給付義務は、「自分自身を新たに贈与者として立てる」というかたちで遂行するしかない。自分自身が新たに贈与者となることによってはじめて、非贈与者であることの負債から開放される。
『内田樹の研究室』2010.1.9「コピペはだめだよ、について」より
ちなみに、「贈与と返礼」について、このブログ内で検索すると、こんな記事がヒットした。
興味と暇のあるかたは、どうぞ。
『技術の伝達』(2010.12.07)
http://blog.goo.ne.jp/isobegumi/e/1d831d3cd0df3c698d15240e22217432
『お弓祭り(2011年)を終えて』(2011.01.10)
http://blog.goo.ne.jp/isobegumi/e/8145e7d3f5a3428a1deadd3d52367db5