逃げ得を許さない?
<中国「キツネ狩り」…国外潜伏「腐敗分子」摘発>
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150410-OYT1T50002.html?from=ytop_main2
■【福州=竹内誠一郎】中国の習近平シージンピン政権は今春から、汚職摘発を逃れて米国やカナダなど国外に潜伏する共産党幹部らを追跡する「天網行動」を展開している。
天が張り巡らした網のように「腐敗分子」を逃がさず摘発し、求心力維持に利用したい思惑がある。
◆資金移し「勝ち逃げ」
習政権は、昨年から海外に潜伏する犯罪者を摘発する「キツネ狩り作戦」を進めてきた。今回、新たに、党の調査機関・中央規律検査委員会を司令塔に、標的を汚職官僚に絞って始動させたのが天網行動だ。
国内の大物幹部を標的とした汚職摘発には「しょせんは権力闘争」(政府関係者)と冷めた見方も強まっている。そこで巨額の資産を海外に移して「勝ち逃げ」を図る「裸官」といわれる腐敗官僚に矛先を向けることで、貧富の格差に不満を強める国民のガス抜きを図る狙いがある。
中国メディアによると、1990年代以降、党幹部ら1万8000人以上が約8000億元(約15兆2000億円)を持ち出し、海外に逃亡したとされる。
◆最初の戦果
中国中央テレビは3月末、昨年末に贈収賄事件の捜査から逃れ、ラオスに潜伏していた天津市の国税局元幹部と貿易会社元社長が公安担当者に連行されて帰国する場面を伝え、天網行動の「最初の戦果」と訴えた。
ただ、最大の潜伏先とされるのは犯罪人引き渡し条約を結んでいない米国やカナダだ。習政権は米国などに追跡対象者リストを提出し、捜査協力を要請する一方、「官製メディアを動員した取材攻勢などで圧力をかけ、出頭に追い込む」(党関係者)手法をとるとみられる。党幹部によると、規律検査委トップで習国家主席の「盟友」、王岐山ワンチーシャン氏が協力強化を求めて近く訪米することも検討中という。
◆キツネ狩り作戦=中国公安省を中心に昨年7月に始まった海外逃亡中の犯罪者追跡キャンペーン。昨年末までに東北部・遼寧省の地方幹部ら米国やシンガポールなど69か国・地域に潜伏していた680人を摘発した。うち390人が出頭し、残る290人は現地で拘束され、送還された。■
天網恢恢粗にして漏らさず、のはずが、逃げおおせた幹部がいるのである。
<「自分を捜しても無駄」逃亡10年の中国元幹部>
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150410-OYT1T50010.html?from=ytop_main3
■【福州=竹内誠一郎】中国の習近平シージンピン政権は今春から、汚職摘発を逃れて米国やカナダなど国外に潜伏する共産党幹部らを追跡する「天網行動」を展開している。
90年代に習氏がトップを務めた福建省福州市。政府関係者の間では、海外に逃亡して約10年になる周金夥・元福建省工商局長(65)と徐聡栄・元同市公安局長の話題で持ちきりだ。
周氏は党による汚職調査が最終段階に入った2006年、「自分を捜しても無駄だ」とする趣旨の書き置きを残して逃亡。汚職額は1億元(約19億円)以上とされる。地元関係者によると、周氏は妻に香港の居住権を取得させ、資産も海外移転させていた。徐氏は公安局長時代、地元マフィアのボスと結託。04年、このボスが死刑判決を受けた後、海外に逃亡したとみられている。
問題は2人が習近平氏を中心とした地元政界の一員だったことだ。周氏はマッサージの特技を生かして福建省トップだった賈慶林・元党政治局常務委員に近づき、賈氏と親しかった習氏にも接近。また、3月に習氏が北京市公安局長に抜てきした王小洪氏は、福州市の公安部門で徐氏の子飼いとして知られていたという。
「習氏が周氏と徐氏を摘発できれば、『天網行動』も本物といえるが、難しいだろう」。地元関係者はこんな見方で一致している。■
キンペイの腐敗撲滅への本気度が試されている。自らの足元を掘り崩す作業などするものか?
この意見は面白い。
石平太郎 @liyonyon
· 4月8日
中国の富裕層の日本観光ブーム、逆説の意味でそれは、共産党の反日教育の結果でもある。反日教育では日本が恐ろしい軍国主義の暗黒国家だと描かれているが、それは、富裕層がネットなどで得た真実の情報とは大きな落差がある。この落差こそが好奇心を刺激し、本当の日本の姿を見に行こうかとなった。
https://twitter.com/liyonyon
反日教育が生み出した「逆効果」である。中国は今、自らの巨大な墓穴を掘っているのであろうか?