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囲碁世界戦:井山七冠、絶体絶命の危機から甦り、世界一へと邁進

2018年02月08日 05時23分44秒 | 囲碁

貧乏英語塾長、市ヶ谷の日本棋院で開かれた大盤解説会まで出かけたんです。

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井山名人、第2局勝利しタイ 囲碁世界戦・決勝三番勝負

井山名人、第2局勝利しタイ 囲碁世界戦・決勝三番勝負

LG杯決勝第2局に挑む井山裕太名人・七冠。右は謝爾豪五段=東京・市ケ谷の日本棋院

(朝日新聞)

 囲碁の井山裕太名人・七冠(28)日本勢として13年ぶりの世界メジャー制覇をめざす「第22回LG杯棋王戦」決勝三番勝負の第2局が7日、東京・市ケ谷の日本棋院で打たれ、井山は中国の謝爾豪(しゃじごう)五段(19)に309手までで白番半目勝ちし、シリーズ1勝1敗のタイに追いついた。優勝を決する最終第3局は8日、同じく日本棋院で打たれる。

 終局後、井山名人は「中盤、相手に正しく打たれたらダメだったと思うが、そこでなんとか粘り強く打てたのが結果としていい方にいった」と話し、「最終局まで来られてよかった。これまで通り自分の納得のいく碁が打てればと思います」と抱負を語った。

 敗れた謝五段は「形勢はいいと思っていた。負けたのが信じられない。なぜ負けたのか分からない。中盤に問題があったのかもしれない。井山さんは計算が強い。後半も粘り強かった」と話した。

 日本勢は1980年代まで世界の頂点に君臨したが、90年代から韓国、次いで中国に追い抜かれた。メジャー制覇は2005年の張栩(ちょうう)九段(38)のLG杯を最後に途切れ、12年からは4強にも入れない低迷期が続いている。国内では前人未到の七大タイトル全冠を保持する無敵の井山に、日本復活の期待がかけられている。(大出公二、村上耕司)

【囲碁】井山裕太七冠が逆転勝利でタイに 8日国際棋戦LG杯最終局へ

【囲碁】井山裕太七冠が逆転勝利でタイに 8日国際棋戦LG杯最終局へ

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦の決勝三番勝負第2局を制した井山裕太十段(右)。対局後、謝爾豪五段(左)との感想戦をほとんど行わず、碁石を片付ける

(産経新聞)

 囲碁の第22回LG杯朝鮮日報棋王戦の決勝三番勝負第2局が7日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、井山裕太十段(28)が309手までで、中国の謝爾豪(しゃ・じごう)五段(19)に白番半目勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。最終第3局は8日に行われる。

 先の展開を読むのが早く、テンポよく打つ謝五段のペースで進んだこの日の対局は、中盤まで井山十段にとって苦しい状況だった。それぞれに3時間ある考慮時間を使い切った井山十段は、1手40秒以内の着手が求められるなか、冷静に対処。井山十段の好手に、謝五段も判断ミスを犯して形勢は逆転。最も小さい「半目」差で、井山十段が勝利を手にした。

 井山十段は「序盤に(形勢を)悪くして、もう無理だろうというところまで追い込まれたが、粘り強く打っていくうちにチャンスをみつけた。(優勝を)期待されているのは実感するが、意識しすぎないよう普段通り打つだけ。明日も打てることをうれしく思う」と話した。

 先に2勝したほうが優勝する今回の三番勝負。国内七大タイトルを独占する井山十段は、主要な国際棋戦の初優勝をかけて、8日の第3局に臨む。

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12時から始まった大盤解説会に、到着したのが1時19分。解説は、井山七冠から名人を奪われた高尾紳路九段です。
 
ところが、会場がどんよりしています。持ち時間3時間の対局なのに、七冠の残り時間はたったの13分。それに対して、謝五段の残り時間は1時間41分。どうしてそうなったのだとおもって大盤を見ると、七冠が絶体絶命の状況ではありませんか。極端なことをいえば、いつ投了してもおかしくない情勢です。おそらく、国内棋戦だったら、七冠も投げていたのではないでしょうか。
 
ところが、七冠はそこから粘るのです。その結果、高尾九段のいう「井山マジック」が次々と炸裂して、冷静だった謝五段が動揺し始めます。
 
とはいえ、五段も粘ります。そこを七冠は40秒の秒読みで読み切って、次々と五段の想定しない手を打ち続け、最後盤面6目、「半目」差で七冠は大逆転を収めのです。
 
解説の高尾九段は、途中から七冠の半目勝ちと予想していましたが、その判断もときにぶれます。それだけ、難しい局面が続いていたということです。もちろん、貧乏英語塾長のような素人にはとても読めません。
 
ところが、高尾九段も悩み続けた局面なのに、七冠は次々と正しい着手を続け、見事に勝利を収めたのです。おもいだしても、鳥肌が立ちます。凄い一局でした。
 
終局後、謝五段は検討もせずに、すぐに碁石を片付け、席を立ちます。マナー違反ですが、そこに五段のショックが表れています。
 
第1局の敗北で暗いムードが漂っていたのに、日本で開催される国際棋戦で勝たねばならないという宿命を押し付けられていたのに、断崖絶壁の縁まで押し込まれたのに、井山七冠は踏ん張りました。こんなすごい若者が、日本にはいたのです。涙があふれます。
 
今日が決着をつける第3局。貧乏英語塾長、仕事を何とかこなして、今日も大盤解説会に行き、応援したいとおもいます。
 
井山七冠、日本人悲願の世界制覇をよろしくお願いします!頑張れ!

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