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芝野虎丸八段、十代で史上最年少の名人に

2019年10月09日 05時30分16秒 | 囲碁
日本囲碁界待望の超新星の登場です。
 
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史上初「10代の名人」誕生 芝野八段、張栩名人を破る

立会人の石田秀芳二十四世本因坊が「封じ手」を張栩名人(右)に見せ、2日目の対局が始まった=2019年10月8日午前9時5分、静岡県熱海市の「あたみ石亭」、迫和義撮影

(朝日新聞)

 史上初の10代名人が誕生した。静岡県熱海市の「あたみ石亭」で打たれていた第44期囲碁名人戦七番勝負第5局は8日午後7時7分、挑戦者の芝野虎丸八段(19)張栩(ちょうう)名人(39)に252手で白番中押し勝ちを収め、シリーズ4勝1敗でタイトルを奪取した。

 19歳11カ月での名人獲得は、20歳4カ月で名人になった10年前の井山裕太・現四冠(30)の記録を破り、囲碁七大タイトル戦史上最年少となる。規定により九段に昇段する。2014年9月のプロ入り(初段)から5年1カ月での九段昇段は、過去最速だった井山の7年6カ月を大幅に上回るスピード昇段。最速、最年少の記録ずくめの名人獲得となった。

 七大タイトル戦初挑戦となる今期名人戦で、開幕初戦こそ落としたものの、第2局から一気の4連勝で勝負を決めた。いずれも深い読みに裏打ちされた鋭い踏み込みで、名人の想定を超える局面に持ち込み、押し切る好局だった。

 神奈川県相模原市出身。一昨年に名人、本因坊の両棋戦で史上最年少でリーグ入りを果たし、昨年は世界最強の中国の柯潔(かけつ)九段(22)を早碁棋戦で破り優勝するなど、急速に力をつけていた。

 前期に井山を破って、10期ぶりに名人に返り咲いた張の連覇はならなかった。(大出公二)

囲碁界に初の10代名人誕生 19歳・芝野虎丸八段が井山超え!史上最年少で7大タイトル獲得

芝野虎丸新名人 【報知新聞社】

(スポーツ報知)

 囲碁の第44期名人戦7番勝負の第5局が8日、7日に続いて静岡県熱海市で打たれ、白番の挑戦者・芝野虎丸八段(19)が張栩(ちょうう)名人(39)に勝ち、対戦成績4勝1敗で初の7大タイトルとなる名人を獲得した。19歳11か月の史上最年少での7大タイトル(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)獲得で、史上初の「10代名人」誕生となった。

 芝野新名人は、2009年に井山裕太4冠(30)=棋聖、本因坊、王座、天元=が名人を獲得した当時の20歳4か月を超える史上最年少名人、史上最年少7大タイトルホルダーとなった。

 1日目から微差の形勢が続いた本局。張栩名人が得意とする終盤の力勝負にも屈せず、新名人誕生にふさわしい勝局となった。

 第1局を大逆転負けで落とした芝野新名人だが、全く引きずる様子を見せずに第2局以降は得意とする読みの力を発揮。一気の4連勝で頂点に駆け上がった。

 11月9日が20歳の誕生日のため「10代名人」になるには17〜18日の第6局までに奪取しなくてはならなかったが、計ったように第5局で決着をつけた。

 芝野新名人は25日に開幕する第67期王座戦5番勝負で井山王座に挑戦する。未成年の新星は、いきなり囲碁界の覇権を懸けた戦いに挑む。

 ◆芝野 虎丸(しばの・とらまる)1999年11月9日、神奈川県相模原市生まれ。19歳。6歳で囲碁を始める。14歳で入段(プロ入り)。15年、39勝9敗の勝率・813で日本棋院勝率1位賞を受賞する衝撃デビュー。17年、竜星戦優勝入段から2年11か月での七段昇段は史上最速記録。17歳8か月での全棋士参加棋戦優勝は井山裕太4冠の16歳4か月に次ぐ史上2番目の記録。同年、17歳9か月で本因坊戦リーグ入り、17歳11か月で名人戦挑戦者リーグ入りを果たし、ともに史上最年少記録を更新。10月には新人王のタイトルを獲得。18年、日中竜星戦で世界最強棋士の柯潔九段を破って優勝。家族は両親と姉(23)、同じ囲碁棋士の兄・龍之介二段(21)、高校強豪の妹・すずさん(16)。趣味はペット(犬、猫、インコ)の世話、カラオケ(十八番は米津玄師)、ボウリング。勇ましい名前は兄の「龍」と対になる漢字として選ばれた。「虎」だけだと怖すぎるため、優しい雰囲気の「丸」が付けられた。

囲碁の19歳・芝野八段 一気に頂点へ 1日10時間の研究が結実

囲碁「第44期名人戦」七番勝負 張栩前名人を破り、記者会見する芝野虎丸新名人=8日午後、静岡県熱海市(萩原悠久人撮影)

(産経新聞)

 7、8の両日行われた囲碁の第44期名人戦七番勝負の第5局を制した芝野虎丸八段(19)が、張栩(ちょうう)名人(39)からその座を奪い、史上初めて10代での七大タイトル保持者になった。プロ入り5年1カ月での獲得も、許家元(きょ・かげん)碁聖(21)=現八段=を3カ月上回る史上最速だ。

 今期の名人戦で、第1局こそ敗れた芝野だが、初めての2日間対局、考慮時間が8時間ある長丁場の勘所をつかみ、そこから4連勝し一気に頂点へ立った。

 ときにじっくり考え、ときに挑発するような大胆な手を打ち自分のペースを築いていった芝野。一手間違えれば、優劣がすぐに入れ替わる状況が長く続いた第5局も正座を崩さず、常に冷静に着手。難しい局面でも間違えずに打ち、勝利をたぐり寄せた。

 「(実感は)まだ、よくわかりません」。対局後、史上最年少の七大タイトル獲得に芝野新名人はこう話したが、囲碁界での下馬評は高かった。

 七番勝負開幕前、歴代最多タイトル75期の趙治勲(ちょう・ちくん)名誉名人(63)が「さすがの張栩名人も、真摯(しんし)に囲碁に向き合い、質量ともに豊富に研究している今の虎ちゃん相手に防衛するのは難しいのでは」と予想していた。伸び盛りなうえに、日々10時間を囲碁に費やす若者を称賛していたのだ。

 防衛を目指した張は平成20年の名人戦で、当時19歳4カ月だった井山裕太現四冠(30)の挑戦を受けた。このときは退けたが翌21年、囲碁界初の五冠保持者の立場で再び井山を迎えるも、1勝4敗で敗退。井山に20歳4カ月の最年少名人の称号を与えた。その後、井山は頭角を現すことになる。 

 “平成四天王”のひとりに数えられた張だが、25年の棋聖戦で井山に敗れ無冠に。昨年、六冠保持の井山を破り10期ぶりに名人へ返り咲いたが、令和初の名人戦では、さらにその下の世代である芝野の前に屈した。通算タイトル41期、長く一線に君臨する張も「芝野君が強かった。(シリーズ通して)レベルの高い碁(を打たれた)。完敗でした」と脱帽せざるをえなかった。

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新名人は、中国・韓国のトップ棋士と対等に戦えるはず。これからのさらなる活躍を大いに期待します。


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