コーヒーチェーンのコメダ珈琲(コーヒー)店は、新たに開く店舗については原則、「全面禁煙」とする方針だ。新規出店するフランチャイズ(FC)経営者に禁煙を要望しており、国会で議論されている受動喫煙防止対策を先取りするねらいだ。

 全国で800店ほどを展開するコメダは今年度55〜60店舗出店する計画。国会で審議している健康増進法の改正案は、新たに開設する飲食店は原則屋内禁煙で、専用の部屋のみで喫煙を可能とする。コメダは改正案成立を視野に入れ、新規に出店するFC経営者に店内全面禁煙を3月から要望。ただ、最終的な判断は各経営者に委ねられる。

 新たに出す直営店は全面禁煙にする。8月に開店する沖縄県糸満市の直営店は喫煙席を設けない。広報担当者は「店でたばこを吸う人が減り、時代の流れに沿った判断」と説明する。

 同社のウェブサイトによると、全面禁煙としているのは全国16店舗約240店を展開している愛知県内で、全面禁煙なのは現時点では6店舗にとどまる。多くはカベなどで仕切る分煙だ。既存店については「国の議論を見ながら検討する」(広報)という。

コメダ新規店、全面禁煙に 既存店は対応検討
中日新聞 2018年6月14日 09時09分

 東海地方を中心に全国800店舗を展開するコメダ珈琲店(名古屋市)は、新たに開く店舗について原則、店内を全面禁煙にする方針を打ち出した。政府が2020年4月の施行を目指す健康増進法の改正案を先取りする格好だ。子ども連れが利用しやすくなる一方、愛煙家の肩身は狭くなりそうだ。

 コメダの本部は3月から、新規出店するフランチャイズ(FC)経営者に、店舗内の全面禁煙を指導している。ほぼすべての店舗がFCのため、店内で喫煙できるかどうかはFC経営者が最終的に判断する。コメダが新たに出す直営店は店内を全面禁煙とし、8月に沖縄県糸満市で開く新店が第1号となる。

 国会で審議中の健康増進法改正案では、新たに開いた飲食店を原則、店内禁煙にするよう定めている。コメダの広報担当者は「たばこを吸わないお客さまが増えており、禁煙を歓迎する声は多い」と説明する。

 一方で、東海3県(愛知、岐阜、三重)にある300店舗のうち、現時点で全面禁煙なのは6店舗にとどまる。大半の店では分煙だが、喫煙席と禁煙席の間に仕切りがない店も多く、受動喫煙を防ぐ態勢は決して十分ではない。広報担当者は「既存店は国の議論を見ながら対応を検討していきたい」と話した。

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コメダ珈琲というと、何やら煙もくもくの印象で、絶対に入りたくない飲食店のひとつでした。それが、このような方針に転換するとは、タバコ嫌いの人間にはありがたいことです。

繰り返し書かせてもらいますが、タバコを吸わない国民が8割以上になったいま、受動喫煙被害に関してまったく意味のない「分煙」では顧客ニーズに応えているとはいえません。経営を考えれば、全面禁煙にすべきなのです。

既存のFC店も、早くそのことに気づいて全面禁煙化されることを願います。