池田湖通信

指宿市池田湖から鳥見人の写真エッセイ

第36号「スッポン」

2008年08月03日 | Weblog
 椎名誠さんによると池田湖は神秘的な湖ということである。言われてみると確かに湖面は急な岸壁に囲まれていて、水は青く澄んでいて、冬などは霧が発生して、言われてみるとそんなときもある。だが舟で出てみると、湖岸のおよそ半分弱におよぶ北から西にかけての湖岸はコンクリート岸壁に囲われて巨大などんぶりの縁のようにみえる。そこにカワセミやヤマセミが止まっていのを写真に写したことがあるが、できた写真を見て思わず吹き出してしまった。写真が動物園の檻の中を写したように見えらのである。檻の中でカワセミが餌である生きた魚の入った餌容器に止まったように見えたのであります。たとえは適切でないような気がするけれど、きれいに映った富士山や開聞岳の風景写真に、失踪する新幹線や立派にできあがった高速道路の写真があったりするでしょう。あんな感じになるのです。写真の主体はこの場合山ではなくて道路や世界に冠たる新幹線ですよね。私は風景写真は撮ったことがないけれども撮ったことがないので想像ですけれども、日本で風景写真を撮ろうとすれば、電柱や建造物が入ってしまって構図を決めるのに困るのではないかとおもうけれど、また、この護岸が水浴びした野鳥やオニヤンマの脱皮する格好の場所になっているのです。どうしても写したくなって写してしまいます。
護岸の外側には数軒の新興住宅が建っているので、護岸は文字通り池田湖の増水から住宅を守っているのであろうと思われる。昔は護岸のある場所は一面の砂浜でわたしたちの遊び場になっていたのでした。写真の話でついでに書くと、例の厚生年金で作った、グリーンピア指宿が池田湖を見下ろす山の上に立っているけれど、グリーンピアへ行くための道路が山や谷を切り開いて造ってあるが、その沿線に九州電力の電線が通してある。この電線や電柱に運が良ければ、サシバ、ノスリなどが止まっていたりする。サシバは鷹にしてはよく鳴くので見つけやすいのだが、近年は滅多にいないけれどもたまに出会うときがあります。サシバは夏鳥だけれどノスリは年中いるので、ノスリの方が出会う確率は高いようです。私は車をゆっくり走らせる訳ですが、幸い交通量が少ないので助かっている。グリーンピアの無駄使いはマスコミも取り上げたけれどこの道路のことは話題にならなかったですね。
さて、スッポン、これは漁師の話ではハヤを餌にしたはえなわにかかったそうですが9匹いました。スッポンは昔から池田湖にたくさんすんでいます。甲羅の直径20センチメートルくらいで食べるには丁度旨そうなやつでした。

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