優厳 × 赤鬼通信

社会参加活動の支援を目指す「なんちゃって社会貢献チーム」の、「優しく厳しい遊び場づくり」の迷走過程を記して行きます。

虐待案件

2009年10月25日 | Weblog
 伏線がある。
 前日の午前中、親しくしてる障害児の母親が電話を寄越す。
 どうも小2の息子も発達障害のようなんだよね・・・と言う。
 その息子は、父親に叩かれるため怖がってて、発達のことで児童相談所へ行ってたら、虐待で家族から離して保護することになるので、どうするか考えるように言われたという。挙句の果てに、手を出すのは父親であり、「息子は、父親を怖がって母親にくっついている」にも関わらず、今の状況では「母親も虐待に加担してる状況」だと言われ、それじゃなくとも破綻しそうな精神が、どうにかなりそう・・・・だと。
 そして何より、母親もDV状態にあり、子どもみんなが暴力に晒されているようなのだ。シェルターも先日見に行ったらしいが、ほぼ満員状態だったらしく、驚いて帰って来たそうだ。
 児童相談所も中に入ってることもあり、こちらが何かをやれることはないからな、と思いあぐねていると母親から伝えられる・・・私とは基本的に接点のない高校生の長女に、「何かあったら連絡するように」と連絡先を伝えておいたので、何かあったらよろしくお願いします、と。現状で自分を助けてくれそうな人、障害のある子どもを見てくれそうな人、そうした繋がってる人たちの存在がいることを話した後、自分に向けては、そう言われたのだった。

 自分は、世代的に叩かれて育った者なので、叩く親に対して、きっとそれほど心理的な抵抗はない。仕事柄でも立派な人間面もしてないので、面倒は少ない方がいいけど、面倒が無いところへ居着いたりもしない。面倒は、人生にとっての必需品だとさえ思っている。
 が、前日の、「叩く親」から派生して見えた破綻家族の様が、さっき観客席の前列やらトイレの前で幼児を怒鳴りつけてた母親を見て、妙に繋がったのだった。ちょっと気になる、だからと言って、どうなることも、どうすることもない。
 おそらく連絡が来ないだろう、その家庭の高校生の電話番号とアドレスを、自分の電話に登録し、現状で「できること」を、いつものように考える。理念的なことも言わないし、抽象的なことも言わない。根差している現場で、できることがあれば、できる限り、信頼感に応えられるべく「機能する」だけのことである。

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