最近は夜になると鈴虫の鳴き声が聞こえるようになりました
梅雨が明け、本格的な夏が来たことを教えてくれるセミと同じように
夏が終わり、秋の訪れを教えてくれる
季節の移り変わりを耳で感じさせてくれる虫の鳴き声
高原ではもうススキが群れはじめているかもですね
夏休みも終わりに近づいたというのに我が子が「自由研究のお題」に今頃苦しんでいたことから
いろいろ情報を得るべくインターネットで調べていると
個人的に興味深いものにヒットしました
台風の影響で雨が降ったり止んだりの繰り返しな大分県ではありましたが
ちょうど同じ方向へ行く用事があったので探訪してきました
波乗りジョニー 「波乗り地蔵」 大分県豊後大野市犬飼
江戸時代、この地域を流れる大野川流域に船渡し場があって、竹田藩から、参勤交代や年貢などを江戸に運ぶ際
鶴崎という海辺の町から、海を渡って上京するため、大野川を船で下りその河口にある鶴崎までの地域が交通の要所となり
川港としてここ犬飼は栄えていたそうです
今回の「波乗り地蔵」はここ犬飼の船渡し場跡にあります
ここが船渡し場跡
さりげなく、でもしっかりとそこにありました
なんか、かわいいお地蔵さまです お地蔵さまもサーファー ヘイへーイ
案内板を見ると雪舟が沈堕の滝を描きに来た際にこの岩に彫ったとか彫らないとか・・・
当時彫られたものが今でも大野川という大きな川の岸にあると思うと感慨深いです
お侍さんやお殿様もここに寄って舟を待っていたのかと思うとなおさらです
当時の船渡し場の雰囲気をほんの少しだけ感じることのできる空間でした
当時は川を下る船も交通手段として欠かせないものだったので、台風や豪雨などがあったときは
水位は上がるし、水の流れも速いしで相当苦労しただろうなぁと思います
いつもは穏やかな大野川も雨が長く降り続くと表情を変えて水の勢いが強くなり恐怖を感じます
自然と直接向き合わなくてはならない当時の人たちの力強さも間接的に感じることができます
犬飼では鮎がよく獲れていたようでうるかや塩焼きなどを食べさせてくれる茶店がここら辺にたくさんあったのでしょう
いまでも犬飼の商店街には「鮎うるか」を売っているお店があります
大野川流域は磨崖仏が多く存在していることは知っていたのですが、
このような歴史的にはそれに比べて古くはなくても穴場的なスポットがまだまだあるようです
地元である大分を私自身がまだまだ知っていないということも改めて思い知らされます
でも同時に大分の魅力を知るきっかけを多く得られるこの仕事に就けたことも感謝するのです
さて子供の自由研究ですが、
「手作りペーハー試験液で身の回りの液体の酸・アルカリ性を知る」という
なんともオーソドックスなお題に着地
アントシアニンという成分が含まれていればその汁(もとは紫色)が変化する色によって酸・中・アルカリが分かります
ブドウの皮やナスの皮などのほか、紫キャベツでも
簡単にしたいときは100パーセントジュース「ウェルチ」(ブドウ)を薄めても良いそうで
洗剤を水に溶かしたものは劇的に色が変わるのでおもしろかったです
身の回りにあるアルカリ性の液体がそれしか無かったので
つぎの機会にはアルカリ性の液体特集をやってみたい、しかも「ウェルチ」で!