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なにどし?

2006年01月08日 16時22分01秒 | 香港
 今年は戌年。昨夜「チューボーですよ!」で堺正章が「今年還暦です」って言ってたから、戌年の年男だ。今年生まれる赤ちゃんも戌年で、十干も同じ丙戌(ひのえいぬ)になる、はず。
 日本では今月生まれる赤ちゃんはもちろん戌年だが、旧暦を使う地域では、今年の旧正月が1月29日だから、28日までに生まれる赤ちゃんはまだ酉年。29日以降に生まれる子から戌年になる。でも、旧正月は毎年少しずつずれるので、12年前の1994年1月29日は旧暦12月18日、酉年だった。つまり、1月末から2月初め生まれの人は、西暦の誕生日が同じでも、生まれ年によって干支が違うんである。(ややこしい~)
 この現象を日本人が不思議がると、香港人はなんで不思議なのかわからないらしい。「干支は農暦(旧暦)のものなのだから、西暦とは関係ないじゃない?」といわれたりする。明治時代に西暦を採用した時、伝統行事もいっせいに移動してしまった日本、100年以上も経ってもう定着して、当たり前になってしまっている。香港に住むことがなければ気づかなかったかもしれない。
 香港では、伝統行事が旧暦で行われるだけでなく、常に日常的に使われている。テレビで朝のニュースの間、西暦の日付と並んで旧暦の日付も表示されているし、新聞にも併記されている。干支も十干と十二支を並べて「乙酉」とか「丙戌」とか表示される。自分の生まれ年もちゃんとそれで覚えていて、「なにどしですか?」と訊かれると「辛丑の牛です」なんて答えるらしい。
 ちなみに香港で「なにどしですか?」と訊くとき、「イ尓属[口羊]呀?(ねいそっkめーあ?)」という。直訳すると「あなたは何に属しますか?」。答えるときは十二支の子丑寅じゃなく鼠牛虎兔龍蛇馬羊猴雞狗猪で答える。どの年かはっきりさせるときは癸酉とか丙午とかをつけくわえる。中国語では猪は豚のことなので、亥年はブタ年 亥年前の年の瀬から新年にはそこらじゅうがブタのイラストだらけ(ホントウです)。金銀宝石店では、翌年の干支の金の置物を売り出して盛り上げる。
 街中のイルミネーションが旧正月用になり、そこらじゅうで新年の飾り物が売られ、ビクトリアパークで花市の準備が始まり、利是(お年玉。大人が子供に、結婚してる人が未婚の人にあげる)用に新札に両替し、年明け早々は髪を切ってはいけないので床屋・美容室が混みまくり・・・。香港の年の瀬はこれから。懐かしい

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