人数も素質も“大豊作”だった2005年と比較すると、2006年の新人は数も少なくちょっと地味かも。ほとんど關楚耀(ケルビン・クヮン)と泳兒(ヴィンシー)の独占状態かと思われたが、ここへきて大型新人が出てきた。
鄺祖徳(エンリコ・クォン)、29歳。4分の1スペインの血を引くそうだが、たしかに色白で鼻筋通ってるかも。スカウトされたのは4年前で、これまでに容祖兒(ジョーイ・ヨン)や譚詠麟(アラン・タム)に曲を提供、成龍(ジャッキー・チェン)のプロデュースをしたこともあるとか。往年の名歌手・陳秋霞(チェルシー・チャン)は叔母にあたる。
ジャケットカバーに大きく書いてある“&”は、裏方をするときのペンネームというか、号のようなものらしい。Dick Lee提供の2曲を除いて全部自作曲だ。プロデュースにも参加、コーラスもこなす。
語りの延長のような自然な歌い方のバリトン、ファルセットの入れ方も無理がない。先行オンエアの「紅日」のような軽快な曲、ブラコンっぽい「幾何」、ポップロックの「陰」、正統派バラードの「自首」、チェロが美しいクラシックな雰囲気の「報喜」などなど、様々な曲調が書けて歌えるのがすごい。いろいろなタイプの音楽を聴いて育ってきたんだろう。香港ポップスの伝統の匂いもする
Dick Leeが曲を提供した「香港早晨」「矜貴」はじめ計5曲でプロデュース。「縁去」などでShah Tahirが美しいギターを聴かせてくれる。Gary Tong、Jun Kung(恭碩良)、劉志遠などの名前も。ミュージシャンも一流どころがそろっている。
低音部ではそれほど声量がないような、声を張り続けているのはちょっときつい、みたいな感じがあるが、そのあたりの体力がついたら、ちょっとライブもいいものができそう。
ジャケ写は東京で撮影したそうで、かなり寒かったのに薄着で死にそうになったとか^^; 表参道駅の入り口なんかも写っている。VCDのMVには、李克勤(ハッケン・リー)の写真のアップから始まる「紅日」(大事MANブラザーズバンド「それが大事」のカバーが同じ「紅日」という曲名で昔ヒットした)、お祖母ちゃんと孫の物語アニメ「矜貴」、ピアノの腕を発揮する「唱盡情歌」の3曲が入っている。
年齢といい、作れて歌えて弾ける実力といい、もしかして側田(ジャスティン)に強力なライバルが現れた?! 慌てないでじっくり売り出していってほしい
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