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予選から

2010年12月14日 15時30分08秒 | スポーツ

 このブログへのメッセージで教えていただいたのだが、2011年世界フィギュアスケート選手権では、予選が行われることになったそうな。ニュース記事によると、今大会、日本は男女とも3枠だが、男子は1人が予選から出場とのこと。
 2006年まで、世界選手権で予選が行われていたことを今日初めて知った^^; 以前は日本選手メインのテレビ放送しか見てなかったし
 なんで女子は予選免除で男子1人だけ予選からなのか、理由がわからなくてISUのルール(世界選手権関連はRule378)を熟読してしまった(英語読むの疲れる)。
 まず、世界選手権のエントリー数。本選全体、直接本選(予選免除)、予選から進出の順。
男子・女子   30 18 12
ペア       20 12  8
アイスダンス  25 15 10
 各国に割り当てられる選手の人数は、前回大会の成績で決まる。1位から15位までは順位をそのまま、フリーに進んで16位以降は16、フリーに進めなかったら18ポイントをつける。ポイント合計が1人出場で2以下、2人出場で13以下なら3枠。1人出場で10以下、2人出場で28以下なら2枠。3人出場の場合は上位2人を計算する。
 2010年大会の日本選手の成績は、男子で高橋大輔1位・小塚崇彦10位・合計11ポイント→3枠。女子は浅田真央1位・安藤美姫4位・合計5ポイント→3枠となっている。
 各国の枠は、本選・予選合計の数。前回大会で、各国の一番成績がよい選手の順位が上の国から順に、与えられた枠数以内で、前回出場者の順位が本選枠内の選手の数だけ、本選枠を確保する。。。って、自分で書いててよくわからない
 男子を例にとると、日本は高橋1位なのでリストの1番目。枠は3つ。前回出場者の順位は、1位・10位・28位(織田信成)。男子は直接本選枠が18、18位以内に2人入ってるので2人は直接本選入り。あと1人は予選へ。
 2番目はパトリック・チャンが2位のカナダ。2位・11位(ケビン・レイノルズ)で枠は3つ。18位以内に2人入ってるので2人は直接本選入り、あと1人を予選に出場させることができる。
 次はブライアン・ジュベールが3位のフランス。3位・15位(フローラン・アモディオ)で枠は2つ。2人とも18位以内なので2人直接本選。
 4位はミハル・ブジェジナでチェコ。4位・26位(パヴェル・カシュカ)でポイント4+18=22、枠は2つ。18位以内は1人なので1人直接本選、1人予選。(トマシュ・ベルネルが出場してなかったんだ~)
 5位にアメリカのジェレミー・アボット、5位・6位(アダム・リッポン)で3枠、3人目も18位(ライアン・ブラッドレイ)で3人直接本選の権利を得た。以下同じ手順で、18人埋まるまで続く。
 さて、日本では誰が予選に回るか? こちらでは前回フリーに進めなかった織田信成が自動的に予選と思われていたりするようだが、ISUルールには「直接本選にはエントリーの時点で世界ランキング上位の選手が優先されなければならない」とある。現在のランキングでは、日本人男子1番目は織田信成、2番目は高橋大輔、3番目が小塚崇彦。このままだと小塚が予選に回る?!
 しかし、エントリー前に四大陸選手権という大きな大会がある。ここでポイントを稼ぐと逆転もあるかも? 逆に何かの理由で出場しなかったりすると、、、ディフェンディングチャンピオンが予選から出場という可能性も、、、 (今季の成績によってはISUが予選免除するという話もあるが、根拠になる文書を見つけられず^^;)
 伝統あるヨーロッパ選手権と比べると、ちょっと格落ちに見られがちな四大陸選手権、バンクーバー五輪直前の前回は強豪選手が軒並み欠場だった。ランキングねらいで大物がそろって出ることによって盛り上がるのを、ISUは期待してたりするんだろうか。

 ところで、今年から予選が復活した理由は何なんだろう?
 ISUが定める大会で規定の最低スコアを出していれば、どこの国・地域も1人/組は世界選手権に出場させることができるから、予選なしだと、すごい人数のショートプログラムをやらなければならない。前回は男子48人、女子55人がエントリーしていた・・・。そして24位に入れずフリーに進めなかった選手たちは、SPだけで大会が終わる。正直、下位の選手たちのスコアは、全日本にも出られないくらいのレベル。
 復活する予選は、フリーだけで行われるそうだ。国際大会でフリーを滑るチャンスが少ないかもしれないレベルの選手たちに、いい経験になるかな?
 いずれにしろ、日本からは、“たった”3人ずつしか出場できない。贅沢な悩み(笑)


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2 コメント

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Unknown (Sparty)
2010-12-15 01:34:59
始めまして。色々なところで憶測が飛び交っている「誰が予選にまわるか」ですが、paragraph 5の一番最後にこうあります。

For these Direct entries, the respective Members may decide upon the entries by name at their discretion provided the entered Competitor(s) have reached the Minimum Scores as per paragraph 3 above.

ということは、連盟が3人の中から誰が予選にまわるか決められるということではないでしょうか。
誰が出ても (HO太)
2010-12-15 14:48:19
Spartyさん、いらっしゃいませ。
私も引用してくださった文を見るかぎり、各国の連盟が決めるのが原則だと思います。
paragraph 7に、

In case a Member disposes of Direct entries as well as Preliminary Round entries in a Championships/discipline, the Competitors ranked higher in the ISU World Standings (at time of making the entry) must be given preference for the Direct entries. The Competitor(s) ranked lower in the ISU World Standings must be entered into the Preliminary Round.

とあるんですよね。shouldじゃなくてmustを使ってるので、けっこう厳しいお達しの感じで…
たとえば、今大会2枠のベルギー男子の場合、現在ランキング12位のヴァン・デル・ペレン選手の次は、61位のヘンドリクス選手。それでヴァン・デル・ペレン選手を予選に回したりするのはダメですよ、ということなんでしょうね。
日本やチェコなど、代表になる(と思われる)選手たちのランキングに差があまりない場合、各国連盟が多少ランキング順と違う決定をしても、通る可能性はおおいにありそうです。
ベスト10に3人もいる日本じゃ、誰が予選に出ても「え?この人が予選?」ってことになりますからね~。
織田選手、「去年フリーを滑ってない分、滑ってきなさい!」と予選に回されても、たぶん文句は言えない

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