前述のスポーツナビ、フィギュアスケートのページにリンクされたブログで、全日本ジュニア選手権のテレビ放送(フジテレビ)があることを知った。
グランプリファイナル&ジュニアグランプリファイナルが終了したタイミングで、9日(日)26:10~27:20(深夜2:10~3:20)。グランプリシリーズ&ファイナルまではテレビ朝日だが、選手権はフジテレビの担当。というわけで、ジュニアも選手権はフジテレビが恒例となっている。
番組紹介には、“夢の舞台「全日本フィギュア」への出場権をかけた大一番。その先へと続くソチ五輪への道。女王宮原知子の連覇は!?本田望結の兄・本田太一は初のシニアを懸けて”とある。たしかに、全日本ジュニア上位入賞者は全日本に出場できるが^^;
ジュニア選手たちの最大の目標は、やはり世界ジュニア選手権に出場していい成績をあげることだろう。日本スケート連盟の「2012-2013 年 国際競技会派遣選手選考方法 (改)」によると、選考基準は:
(1)全日本ジュニア3位以内
(2)ジュニア・グランプリ・ファイナルの日本人上位3名(参加が3名未満の場合はジュニア・グランプリ・シリーズのランキング上位3名)
(3)全日本選手権参加者のうちジュニア年齢で派遣希望のある上位3名
(4)全日本終了時点でのワールド・スタンディングのうちジュニア年齢で派遣希望のある上位3名
この条件を満たす選手の中から選ばれる(今季は男女各2枠)。全日本ジュニアで表彰台を逃した選手も、全日本選手権で挽回のチャンスがあるというわけだ。しかし
今季からシビアな条件が加わった・・・それはミニマムポイント。「当該年度のISU 選手権大会にエントリーするために満たさなければならない、国際競技会におけるテクニカルスコアー(TES)」で、上記の選考方法の最後に表が出ている。選手権大会で予選を行わない代わり、出場資格を与える得点が変更になった。(たしか以前は、世界ジュニアに関しては設けられていなかった)
TES(技術点)のみで、プログラムコンポーネンツ(演技構成点)は関係ない。今シーズンと昨シーズンのスコアが認められ、ショートプログラムとフリーは別々の大会で出したスコアでもかまわない。(参照1742のP.5,6,7)
ジュニアの場合、男子SP:20.00 FS:40.00、女子SP:20.00 FS:35.00。ジュニアグランプリシリーズの得点で見てみると、各大会で大体14、5人が出せる得点のようだ。予選の代わりとしては、一応妥当な数字だろうか。
(2010年当時国際大会経験がなかったアグネス・ザワツキーが全米選手権ジュニアで優勝、いきなり世界ジュニアに出場して2位になっているが、今はもうシステム上起こり得ないことになったようだ。)
選考基準には、「最終選考会である全日本選手権までにISU が定める当該年度の世界ジュニア選手権出場のためのミニマムポイントを獲得できていない場合は選考対象から除外する」とある。ということは、今まで一度も国際大会に出場していない選手は、全日本ジュニア&全日本でどれだけいい成績でも、今季に関してはチャンスがない
「当該年度のジュニアのショート・プログラム課題で、十分な得点を獲得出来る実力を当該シーズンのいずれかの競技会で示していることが必要」という条件も。ジュニアは毎年SPで課題のジャンプとスピンの種類が指定されるため、得意・不得意にかかわらず入れなければならない。全日本はシニアの大会だから指定はなく、得意な要素で構成してもかまわないが、それで高得点を上げただけではダメ、ということなのだった。
予選を行わない分、ミニマムポイントはかなり高くなった
[世界選手権]
男子/SP:35.00 FS:65.00 女子/SP:28.00 FS:48.00 アイスダンス/SD:29.00 FD:39.00 ペア/SP:28.00 FS:45.00
[ヨーロッパ&四大陸選手権]
男子/SP:25.00 FS:45.00 女子/SP:20.00 FS:36.00 アイスダンス/SD:18.00 FD:28.00 ペア/SP:20.00 FS:36.00
[世界ジュニア選手権]
男子/SP:20.00 FS:40.00 女子/SP:20.00 FS:35.00 アイスダンス/SD:17.00 FD:27.00 ペア/SP:20.00 FS:30.00
これがどのくらいのスコアかというと、、、世界選手権の方はGPシリーズ大会でも全員クリアが難しい。他の国際大会では、ヨーロッパ&四大陸が上半分というところ。
休養から今季復帰したジョニー・ウィアーは、世界選手権のミニマムポイントを今季まだ獲得していない これからある国際大会のどれかでクリアしないと世界選手権に出られない?!
世界選手権とヨーロッパ及び四大陸の差がけっこう大きくて、ヨーロッパか四大陸なら出られる選手は多いから、そこが最後のチャンスではある。若い選手なら世界選手権直前の世界ジュニアか。が、世界選手権で予選を通過できなかったレベルの選手は、そもそも無理!という感じ。ヨーロッパか四大陸に出られればラッキー、になってしまいそうだ。
予選を行うと、日程は長くなるし選手・審判の負担も大きくなる。前回大会の順位や枠、世界ランキングの関係で実力者が予選から出ると、それが妥当なのか?と疑問がわくケースも(2011年、ミハル・ブジェジナと小塚崇彦が予選から出場したのは、少し奇異な感じだった)。ミニマムポイントで選別するのが悪いというわけではない。
しかし、予選を勝ち上がってショートプログラムに進むことを目標にしてきた選手たちには厳しくなる。昨季までは予選に出られれば「世界選手権出場」の実績になっていたが、今季からはその実績を得るためには、毎回の国際大会が予選そのものだ
世界選手権のエントリーまでにミニマムポイントを獲得した選手がなく、1人/組も派遣できない国・地域が増えるかも。また、複数枠あっても活用できない場合も出てきそうだ。前回大会で上位に入った選手たちが引退したり怪我していて、他の選手がポイントを獲得できないと、枠を返上せざるを得ない そういうケースはどう扱うんだろう・・・
直前まで、ぎりぎりの挑戦が続きそう
この前も書いた日本のアイスダンスだが、ブリナ・オイ/水谷太洋組と平井絵巳/マリオン・デラ・アソンション組は、共に四大陸選手権のミニマムポイントを獲得している。全日本で派遣が決まるといいな
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