なぜか会員になっている台湾のラジオ局HitoRadioのメルマガから見たMV―街中を歩きながらアカペラで歌う―がよかったので、さっそく注文してしまった。昨年ヒットした光良のアルバム「童話」で「少年」をデュエット、曲提供の実績多数。MVでは骨太な感じだったが、いざ聴いてみるとけっこう繊細なボーカルだ。
９歳のときに「Superwoman」を聴いたのが音楽を志すきっかけだそうで、1曲目にそのカバーをもってきた。英語のオリジナルの歌詞が女性の立場から「私はsuperwomanじゃないの、もっとちゃんと愛して」と歌っているのに対し、空気のような存在だった女性に去られ（かけ）、「僕が悪かった、帰ってきて」と歌うアンサーソングになっている。すごい高音のファルセットも使い、思い入れを全部ぶつけている感じ。（少し前にどこかでこの歌のカバーを聴いたような・・・と思っていたら、鄭秀文が「Sammi vs Sammi」で歌っている「多得他」だった。こちらは「恋は終わったけれど彼のおかげで一人で生きる勇気が出た」みたいな詞になっている。オリジナルは王[雨/文]で初出は90年「YOU'RE THE ONLY ONE」。）
これ以外は全曲自作曲で、自作詞も2曲ある。プロポーズソング「世界唯一的イ尓」は甘～く聴かせ、「情人節快樂」は許されない恋の一夜の逢瀬を切な～く聴かせる（マレー語の低いモノローグが南っぽくて面白い）。「Fall in love」はうって変わってファンキー、コーラスを従えて堂々たる歌いっぷりだ。「笑我笨（バカだと笑って）」「沈黙玩具」の振られてもあきらめられない情けない男ぶりに対し、「燭光晩餐」「數到五答應我（５数えたら答えて）」の自信たっぷりの口説きぶりとがらりと変わる表現もばっちり。いかにも中華風な「姑娘」なんかを入れるのは、マレーシアで育った華人の、中華への憧れみたいなものだろうか。「I believe I can fly」と決意表明（?!）の「刮目相看」で終わる。
のどの奥をヒクッと鳴らすような音や本来伸ばす音をブチッと切る発音は、周杰倫や林子良がよくやるのと似ている。一気に声を出さないで、ちょっとじらすように出してくるのが特徴かも。発音は南方系だが丁寧で、ベタな歌詞もまじめに歌ってくれると説得力が出てくる。やっぱり言葉を大切に歌うことは大事だよね。
プロデューサーの［シ余］惠源は、張恵妹や齊秦・齊豫などと組んできたベテラン。うちの長男のお気に入り、[台阝]正宵「一千零一夜」も彼のアレンジだった。さらに懐かしい名前は、プロデュースとコーラスに参加の永邦。04年にカバーアルバム「REFILL」で張國榮の「追」を歌っていた。彼のMVは、ストーリー性があって心にしみる映像なので好きだったのだが（なぜか歌手本人は脇役）、新譜が全然出ないのでどうしているかと思っていた。音楽業界にいるのなら、またどこかで出てきてくれるかも。
満を持してのデビュー、ロックレコードから売り出している最中だが、実は以前にデビューしたことがあるようなのだ。ワーナー台湾のサイトによると、2001年11月の第1屆金曲紅人獎で大馬區最有潛質新人獎に黄國俊とともに選ばれている、らしい。試聴サイトで検索したら、正規版かどうかはわからないが、それらしいCDのジャケが出てきた。今の姿を見てしまったあとでは、似合わないとしか言いようがない茶髪
「笑我笨」はその幻のデビュー曲らしい。。。実は2度目のデビューだとすると、「刮目相看」の決意表明は深い意味を帯びてくる。
ジャケや歌詞カードの写真を見ると、過去はすっかり捨ててきた感じだ。タバコは吸ってるわ（それもかなり短くなるまで）、背中にタトゥーは入れてるわ（本物かフェイクか知らないが）、絶対アイドル路線ではない（ＪＪ林俊傑あたりがやったら、ファンに泣かれてしまう＾＾；）。
音域が広いのが自慢らしいが、低音でスローだとちょっと弱いので、そこを強化すればかなりいけると思う。声のためには、タバコはほどほどにね～。じっくり成長を見守らせていただきます
格格blue @YesAsia.com
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その上、蘇永康の音楽も好きと聞き、更にお会いもされたとのこと、感激しきりです。
蘇永康は2年前のドラック事件以来、芸能界から消し去られていますが、私は、正直言って彼ほどの歌唱力のある歌手がこのまま消えてしまうのは、とてももったいないと思っています。
格格のこの記事をトラックバックさせていただきたく、お願い致します。
ブログの記事を読ませていただきました。
格格の歌を生でお聴きになったんですね！
私はCDでしか聴いてないので、歌うときの表情が全然想像できなかったんですけど、写真で見るとなんか可愛いですね。
トラックバックはもちろんOKです。こちらこそよろしくお願いします。
蘇永康もお好きな歌手のひとりとは、嬉しいです
02年の事件以来、特に台湾では“消えた”ようになっていましたが、実は芸能活動自体はずっと休まず続けています。大陸での仕事が多いため、香港でもあまり出演がないのですが・・・。移籍などの関係もあって、新譜がずっと出ていませんでしたが、EMI台湾と契約したので、今年は出る予定だそうです。
11月の淡水古蹟園開設イベントで、久しぶりに台湾で生出演し、長年のファンが喜んでくれたというニュースもありました。ドラマ「緑光森林」のサントラにも参加していますので、機会があったら聴いてみて下さい。
こないだ彼の話を聞いたときに、私が話そうと思った
のが永邦だったんですよ、実は。消息を聞けてよかった。
週末に黎明の去年のコンサートDVDが来たので、クレ
ジットを見てたら、名曲「藍色街燈」に[台β] 正宵
の名前が！からみで他のCDも見ていたら「愛情影書戯」
も彼の曲なんですね。知らなかった！ これもすごく
好きな曲。で、黎明のコンサートが思いのほか、心に
しみてしまいました。
もりまりさんも応援していてくださる蘇永康の新譜が出
るまでは、黎明に戻ってみようかな～と思っちゃった…。
もう少し試してみます。
HO太さんのブログ、ものすごく楽しいですね。まだまだ全部読み終わっていないのですが、中身が濃くて楽しみです。
香港に5年間住んでいたのは、今から13年前から8年前なのです。忘れていた香港のエネルギーに溢れていますね。
最初に思ったよりはまってます＾＾；
永邦、昨年新曲＋精選を出したんだけど、買わなかったんですよ。買っておけばよかったかな、と今頃後悔してます。
[台β] 正宵、黎明にも提供してたんだ～。把握してませんでした…
黎明に戻ってもいいけど、康仔の新譜が出るまでの期間限定ですよん
来月中国を回る予定で、現地でCDを買うためにいろんなサイトで視聴し、「曹格」を検索してこちらにたどり着きました。
すごいマニアックで、奥深いブログにうれしい悲鳴です。これからもお邪魔させてもらいますので、よろしくお願いします。
曹格、なかなかいいでしょ？ ぜひぜひ、中国で買ってきてください。
中国でCD買うときは、海賊盤をつかまされないように気をつけてくださいね。大都市の友諠商店や大きな書店が、比較的安心です。
また見に来てくださいませ～
これからも、ディープな情報よろしくお願いします。楽しみにしています(^-^)。
この一ヶ月曹格まつり状態で、中国語の情報もありとあらゆるのを見ましたけど、HO太さんのこちらが一番美しく詳しく専門的にまとまってて感動しました。
もう何年も（極度のケチで）CDを買ってない私に、子供を抱えて唱片行に走らせた彼はすごい！またトーク番組などで見る普段の姿と歌う時のギャップがこんなに激しい人は見たことがないです。このアルバムは彼の濃いぃヴォーカルをかなり抑えて作ってある感じなので、今後持ち味を発揮してもらうためにも、息の長い歌手になってほしいと思ってます。
勢い込んで書きましたのでへんな文章ですが、これからもHO太さんのぶろぐにお邪魔させてください、どうぞよろしく～。
曹格、いいですよね！！！
「Superwoman」全球華語歌曲とか、香港の国語歌曲チャートなどにも顔を出して、かなりロングヒットになってますよね。先日香港に行ったんですが、DVD付2ndバージョン、やっぱり買っちゃいました。
私はCDで聴いたのとMVを見ただけなんで、トーク番組で見せる彼の素顔、見てみたいです～～～。台北にお住まいのようこさんが羨ましい・・・
>このアルバムは彼の濃いぃヴォーカルをかなり抑えて作ってある感じなので、今後持ち味を発揮してもらうためにも、息の長い歌手になってほしいと思ってます。
ほんとに、これからが楽しみですよね。
今後ともよろしくお願いします。