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ランキングorスタンディング

2013年12月11日 01時37分05秒 | スポーツ

 フィギュアスケートのソチ五輪日本代表が決まる全日本選手権。代表選考基準は6月に発表されているが、このようになっている。

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男女シングル選考
全日本選手権終了時に、オリンピック参加有資格者の中から、以下の選考方法で決定し、フィギュア委員会へ推薦する。
① 1 人目は全日本選手権優勝者を選考する。
② 2 人目は、全日本2 位、3 位の選手とグランプリ・ファイナルの日本人表彰台最上位者の中から選考を行う。
③ 3 人目は、②の選考から漏れた選手と、全日本選手権終了時点でのワールド・ランキング日本人上位3 名、ISU シーズンベストスコアの日本人上位3 名選手の中から選考を行う。
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 4年前のバンクーバー五輪のときは、「グランプリファイナルで表彰台のうち最上位は内定」となっていたので、ファイナル2位だった織田信成と安藤美姫が早めに内定をゲット。しかし今回は、ファイナルの結果だけで内定は出さない。
 優勝したら一発決定! それ以外の条件にあてはまる選手をチェックしてみよう。
 ②グランプリ・ファイナルの日本人表彰台最上位者 男子:羽生結弦、女子:浅田真央。
 ③ISUシーズンベストスコア上位3名
  男子:羽生結弦(293.25) 高橋大輔(268.31) 町田樹(265.38)
  女子:浅田真央(207.59) 鈴木明子(193.75) 宮原知子(170.21)

 気になってるのが、③の「ワールド・ランキング」という用語。例年の世界選手権代表選考基準には、「ワールド・スタンディング」という用語が使われていた。今年も世界ジュニアと四大陸選手権については「ワールド・スタンディング」となっている。
 ワールド・スタンディング、即ちISU World Standingsは、当該シーズンと前シーズンのポイント100%、前々シーズンのポイント70%の合計でランキング。出場した大会のポイント全てではなく、選手権&オリンピックから1つ、グランプリ&ファイナルから2つ、その他の国際大会から2つ、高いポイントを得たものが合算される。
 去年と一昨年の分もあるので、引退した選手もけっこう上位にいたり、今年ブレイク中の選手はまだ下のほうだったりする。世界ジュニアで活躍した選手は意外と上位にくるが、シニアに上がってからの成績が振るわないとじわじわ落ちてしまうことになる。
 ほかにISU Season's World Rankingというのもあって、こちらは当該シーズンに得たポイントだけを合計。グランプリファイナルのポイントが高いので、進出した選手は当然上位にくるが、B級国際大会でも2大会優勝したりすれば、けっこう稼げる。
 今回の「ワールド・ランキング」はどっちを指しているのか? 今シーズンの調子を重視するならSeason's World Rankingだけど、大きな大会での実績・経験に期待するならWorld Standingsということになる。マスコミのプレビューは、ほとんどWorld Standingsを前提にして書いているようだが、、、?

 一応、誰が上位3人なのか、両方で見て見よう。
World Standings
 男子:羽生結弦(1位) 高橋大輔(3位) 町田樹(6位)
 女子:浅田真央(2位) 鈴木明子(4位) 村上佳菜子(11位)
Season's World Ranking
 男子:羽生結弦(1位) 織田信成(2位) 町田樹(3位)
 女子:浅田真央(2位) 鈴木明子(7位) 宮原知子(11位)

 こうしてみると、スコアとランキング、両方でいい位置につけているのが町田樹と鈴木明子。高橋大輔もシーズンベストの高得点は大きい。村上佳菜子があまり有利な状況ではなく、全日本では表彰台が必須になりそう。
 そしてここに出てきてない名前の選手たちはどうか。小塚崇彦(SB:230.95 WS:17位 SWR:25位)、無良崇人(SB:227.22 WS:11位 SWR:34位)、優勝か高得点での表彰台しかない、かも。安藤美姫(SB:176.82、ISU大会でないため参考 WS:94位 SWR:34位)も同様で、グランプリシリーズに出場してない分、さらに不利かもしれない。
 しかし、試合はやってみないと何が起こるかわからないし はらはらドキドキだけど、最終的にみんなが納得の選考になりますように。


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