ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

アルネール君の家出(3)

2011年06月16日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

施設から出て路上に戻って来てしまったアルネール、すっかり、元の「路上の子」に戻ってしまいました。彼が自分で施設に戻りたいと言って来るのを私たちは待ちました。

2011年1月
施設から連絡がありました。
「もう一度アルネールにチャンスをあげたいと思う。」と。
しかし、アルネールの気持ちは、まだ固まっていません。まだ、施設に戻りたくないようです。

2011年5月14日
アルネールがスタッフに自ら近づいて来ました。
アルネール「施設に戻りたいんだ。」
スタッフ「そうなの?どうして?」
アルネール「よく考えたんだ。」
スタッフ「もし、本気なら本気だってところ、見せて欲しいの。まず、ラグビー(シンナー)を止められる?施設に戻れば、たくさんの子どもたちとの共同生活の中でたくさんの規則があり、自分をコントロールしていく必要があるわ。」
アルネール「うん。止めるって約束するよ。」
スタッフは、アルネールの施設に戻る精神的準備を始めました。



1月に施設からは、再度受け入れ可能との話をもらっていましたが、現在も受け入れが可能かどうか話しあう必要がありました。状況が変わっていることも考えられます。

施設スタッフ「現在施設では、新しい子どもたちがたくさん入って来ており、アルネールが戻ることによる他の子どもへの影響も考えなければなりません。アルネールは、よく施設で他の子どもとケンカもしていましたし、言うことを聞かず手を焼くことも多々ありました。でも、アルネールの施設に戻るニーズがあることも理解しています。」と受け入れの許可をもらいました。

同時にスタッフ内でも、アルネールが施設に戻ってやっていけるかどうか話合いをしました。
さえ「もし、施設がセカンドチャンスをくれるとしたら、これが最後のチャンスとなると思う。ちゃんとやっていけるかしら」
スタッフ「もし、彼が施設に戻らないとしたら、彼はいずれ路上で死ぬことになる。僕は、彼の人生を変えようとしている気持ちをもう一度信じてみたいと思うよ。」

6月からの新学年に合わせてアルネールは、施設に戻ることになりました。
アルネールの施設での生活が長続きするように、今後も私たちは寄り添っていきます。

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