Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

中国甘粛省訪日研修団高校生32名を対象とした水圏環境教育を実施しました。

2014-08-27 | 水圏環境教育
平成26年8月27日(水),中国甘粛省訪日研修団高校生32名を対象として水圏環境教育を実施しました。中国甘粛省から選ばれた32名の優秀な高校生がSTのサクラサイエンスプランの一環で海について学びたいとはるばるやってきました。港区港南にある東京海洋大学港(通称ポンド)で身近な水産生物の採集活動を行いました。

「こんにちは。ニーハオ。」
「皆さんに会えて光栄です。今日は皆さんに魚を捕まえてもらいます。」
「皆さんはお魚は好きですか?」
 というと殆どが好きだとうなずいていました。
「肉(マトン:イスラム教なので)と魚では?」
お魚と7割以上が答えました。
「日本にはどんな魚がいると思いますか?」
「サケ」
「サーモン」
「鮭魚」
と3人の生徒から3つの答えがありました。いろいろな呼び方があるようですが,日本の魚と言えばサケをイメージするようです。
「他には?」
「マグロ」
でした。
「サンマ」
という答えもありました。

「今日は鮭やマグロは捕れませんが,皆さんでお魚を捕ってもらいます。」
というと,「おー」という歓声が上がりました。
早速,昨日仕掛けた網を引き上げてもらいました。

5班に分けて引き上げましたが,大量のマハゼとカニが採集されました。一かごに10cmサイズの美味しそうなマハゼ20匹以上入っていました。
海のない省なので初めての体験なのでしょう。とても目が輝いていました。
最初は黙ってみていましたが,私がカニを捕って手にのせると自分たちも手にのせて大喜びしていました。

魚やカニを観察した後に,海や海の生き物を理解することの重要性を話しました。
「海や海の生き物は大切な資源ですが,その重要性があまり理解されていません。そこで,私たちは多くの人に知ってもらうために,このような教育活動をしています。」
「皆さんも海洋大に来て一緒に学びましょう。」と話をしました。
和やかな良い雰囲気でした。本当に素直で良い高校生でした。
生き物や海を媒体として心と心が触れ合うことで共通理解(認識の共有)が生まれます。
そこからお互いの概念の理解が深まっていくようです。
日中関係に限らず,水圏環境教育活動が良好な国際関係構築につながることを期待します。



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