2010/10/10up
中学国語指導案・群読・中学1年「群読を作る授業」
1999年1月30日(土)
◆台本は谷川俊太郎氏詩集から言葉を拾い群読用に編集。
<はじめに>
●以下は、中学1年で初めて群読を教える授業である。
●中学1年の年明け1月に始めるのがよい。
●2年でも3年でも、台本を変えて同じ授業が成立する。
●9年間、1年生で失敗した例はない。
●国語用に4人班を作っておく。4人で練習しクラス全員で練習やってみる。
合唱が苦手な生徒でも、群読は熱中する。
●2年、3年になれば生徒の工夫がレベルアップする。
4人で、胸のすく発表を作り出す。
●卒業式のため「群読チーム」を募集する。
好条件だと中学3年、各クラス5~15人が立候補する。
自分は最大80人の群読チームを経験した。
100人集めた教師もいる。
●卒業式200人超の「群読」「合唱」は、
聞く大人の身体を、ブルブル震わせる。
一人で読んだり、大勢で読んだり、小さく読んだり、大きく読んだり、
読み方を工夫して、効果を上げる読み方。
「群読のパターン」プリントを読んで聞かせる。
少し、生徒にやらせてみても良いが、長く説明するとだれる。
サッと流す。
◎やらせてみるならほめまくり、抵抗をなくす。
台本A~Dを一枚ずつ配る。
順に読んで聞かせる。
イメージが伝わるよう明るくテンポよく。
人数の違いによる強弱も変えて読み聞かせる。
いかに良いイメージを伝え、
楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
読み方を失敗すればあとは厳しい。
時間があれば、一つ読み聞かせるたび
「自分で声に出して一回読みなさい」
と指示し、感じをつかませるとよい。
時間がなければ、読み聞かせだけで充分。
はじめのプリントに戻り「次回の授業で班別に発表させる」予告をする。
「評価のポイント」を読んで説明する。
・班は「4人ひと組」の「国語班」が作ってある。
・国語班長が決めてある。
・班隊形にさせる。決まった班から机を戻させ、黒板に記号を書かせる。
・読み終わっても立ったまま。
・ほぼ全員が終わったら途中の生徒はやめさせる。
・途中、一度決めた台本でうまく行かないという班は、
台本を選びなおさせる。
・分担が終わった班から、練習させる。教師はアドバイスに回る。
・できれば、授業終了3分前に机を戻させ、
班長の立候補やジャンケンで、次回の発表順を決めさせておくとよい。
①採点基準を再び説明する。
②自分のセリフにラインマーカーで線を引かせる。
「全員」や「女子」などであてはまる所も
③班隊形にさせる。
④班別練習時間。すわったまま。
聞いてほしい班があれば行ってほめちぎり、どうすれば良いかアドバイス。
乗っているクラスは、勝手に立ち上がって練習を始める
⑤全員に評価用紙を配布。
「発表順」と「選んだ台本の記号」を書かせる。
発表前に評価基準を説明すると、やり方がうまくなる。
⑥各班発表。
例えば1分×9班(36人)だと評価記入時間を入れて15分間の予定。
だが、実際はもっとかかる。
⑦教師からの「各班への点数発表と講評」=生徒とずれてもよい。
「こういうことが、群読では大切だ」
と示すことによって、学年末の群読発表や卒業式などでの群読につながる。
①40人弱のクラスだと「班別発表」がたいてい3時間目までかかる。
②クラス群読の台本を配布する。学年によって異なる
③見本を聞かせる。
教師は体育館に響くほどの声を張り、迫力ある読み聞かせをする。
生徒は驚いて音もないか、拍手するかどちらか。
④立候補で、ソロのセリフ担当を決める。
間違いなく立候補が出る。複数出たらすぐジャンケン
⑤机を下げさせる。
全員を教卓の周りに密集させる。
教師はイスの上に立つ。
黒板を背にして、生徒全員を真上から見上げる。
⑥「最初に練習する」のは
「最後の一行の全員のセリフ」である。
何度か繰り返し、ほめちぎり、
窓ガラスを震わせる声を出させれば、あとは成功が待っている。
★ 班別台本(カッコ内は台詞の指定人数)
★ ●印:コメントは備考・実際は表の右端列にある
★ 教師が読み聞かせる。
最初にいかに良いイメージを伝え、
楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
読み方を失敗すればあとは厳しい。
だが、「クラス群読」台本を大音量・ど迫力で読み終わると大抵大きな拍手が起こる。
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中学国語指導案・群読・中学1年「群読を作る授業」
1999年1月30日(土)
◆台本は谷川俊太郎氏詩集から言葉を拾い群読用に編集。
<はじめに>
●以下は、中学1年で初めて群読を教える授業である。
●中学1年の年明け1月に始めるのがよい。
●2年でも3年でも、台本を変えて同じ授業が成立する。
●9年間、1年生で失敗した例はない。
●国語用に4人班を作っておく。4人で練習しクラス全員で練習やってみる。
合唱が苦手な生徒でも、群読は熱中する。
●2年、3年になれば生徒の工夫がレベルアップする。
4人で、胸のすく発表を作り出す。
●卒業式のため「群読チーム」を募集する。
好条件だと中学3年、各クラス5~15人が立候補する。
自分は最大80人の群読チームを経験した。
100人集めた教師もいる。
●卒業式200人超の「群読」「合唱」は、
聞く大人の身体を、ブルブル震わせる。
[1時間目]◆群読とは◆ |
①●群読とは(説明) |
読み方を工夫して、効果を上げる読み方。
②●群読のパターン(見本と説明) |
少し、生徒にやらせてみても良いが、長く説明するとだれる。
サッと流す。
★ 群読の工夫 ★ ( )年( )組( ) ①ひとりずつ分けて読む 1 ( ) あめは 2 ( ) ぼくらを 3 ( ) ザンザカたたく ②同じ言葉をくり返して強める。リフレイン。 1 ( ) あめはぼくらを 2 ( ) あめはぼくらを 3 ( )( )あめはぼくらをザンザカたたく ③分けて読んでから、まとめて読みなおす。 1 ( ) あめは 2 ( ) ぼくらを 3 ( ) ザンザカたたく 4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく ④だんだんふえる 1 ( ) あめ 2 ( )( )あめ 3 ()()() あめ ⑤だんだん減る 1 ()()() あめ 2 ( )( )あめ 3 ( ) あめ ⑥言葉を重ねながら追いかけるように読む 1 ( ) あめは 2 ( ) あめは 3 ( ) あめは 4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく ⑦無声音(むせいおん)=ささやき。「あめあめあめ」 |
③●群読台本A~D(見本) |
順に読んで聞かせる。
イメージが伝わるよう明るくテンポよく。
人数の違いによる強弱も変えて読み聞かせる。
いかに良いイメージを伝え、
楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
読み方を失敗すればあとは厳しい。
時間があれば、一つ読み聞かせるたび
「自分で声に出して一回読みなさい」
と指示し、感じをつかませるとよい。
時間がなければ、読み聞かせだけで充分。
④●採点基準の説明(説明) |
「評価のポイント」を読んで説明する。
⑤●その後の指導 |
・国語班長が決めてある。
指示「台本AからDのどれを選ぶか、2分間で決めなさい。」 |
指示「選んだ台本を自分で声に出して、1回読んだら立ち上がりなさい。」 |
指示「立ったまま、2人組で1回ずつ読んで聞かせっこしなさい。」 |
・ほぼ全員が終わったら途中の生徒はやめさせる。
指示「班の4人で、一斉に声をそろえて読んだら座りなさい。」 |
指示「セリフの分担を決めます。 読む回数をなるべく公平ににしなさい。 台本のカッコの中に名前を書き込みます。 目標は5分以内です。 全て決まったら、班長は先生を呼びなさい。」 |
台本を選びなおさせる。
・分担が終わった班から、練習させる。教師はアドバイスに回る。
・できれば、授業終了3分前に机を戻させ、
班長の立候補やジャンケンで、次回の発表順を決めさせておくとよい。
[2時間目]◆班別発表会◆ |
②自分のセリフにラインマーカーで線を引かせる。
「全員」や「女子」などであてはまる所も
③班隊形にさせる。
④班別練習時間。すわったまま。
聞いてほしい班があれば行ってほめちぎり、どうすれば良いかアドバイス。
乗っているクラスは、勝手に立ち上がって練習を始める
⑤全員に評価用紙を配布。
「発表順」と「選んだ台本の記号」を書かせる。
発表前に評価基準を説明すると、やり方がうまくなる。
⑥各班発表。
例えば1分×9班(36人)だと評価記入時間を入れて15分間の予定。
だが、実際はもっとかかる。
⑦教師からの「各班への点数発表と講評」=生徒とずれてもよい。
「こういうことが、群読では大切だ」
と示すことによって、学年末の群読発表や卒業式などでの群読につながる。
[3時間目]◆クラス群読練習◆ |
②クラス群読の台本を配布する。学年によって異なる
③見本を聞かせる。
教師は体育館に響くほどの声を張り、迫力ある読み聞かせをする。
生徒は驚いて音もないか、拍手するかどちらか。
④立候補で、ソロのセリフ担当を決める。
間違いなく立候補が出る。複数出たらすぐジャンケン
⑤机を下げさせる。
全員を教卓の周りに密集させる。
教師はイスの上に立つ。
黒板を背にして、生徒全員を真上から見上げる。
⑥「最初に練習する」のは
「最後の一行の全員のセリフ」である。
何度か繰り返し、ほめちぎり、
窓ガラスを震わせる声を出させれば、あとは成功が待っている。
「班別群読」評価用紙[ 年生]20 年 月 日 ( )年( )組( ) |
◎黙って集中して聞き、成功にも失敗にも大きな拍手を。 ◎各項目3点満点。合計12点。 (笑って止まってしまったら、すべて0点) (事前に丁寧に予告しておき、本当に0点にする) (許すと3年間後悔する) ◎自分の班についても、自己評価すること。 ◎すべての欄を記入したかどうかを、先生は評価します。 |
★ここは罫線表になる★ ●テンポ=テンポ良く無駄な間がない ●大きさ=大きくはっきりしている ●協力 =声がそろっている ●感動 =すごくうまい時ボーナス点 ●合計点=12点満点 ●ひと言=感想とアドバイス |
班 記号 テンポ 大きさ 協力 感動 合計点 ひと言 1 2 3 4 5 6 7 8 |
★ ●印:コメントは備考・実際は表の右端列にある
★ 教師が読み聞かせる。
最初にいかに良いイメージを伝え、
楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
読み方を失敗すればあとは厳しい。
だが、「クラス群読」台本を大音量・ど迫力で読み終わると大抵大きな拍手が起こる。
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