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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学国語指導案・群読・中学1年群読を作る授業

2010-10-10 20:50:59 | 群読台本中学
2010/10/10up
中学国語指導案・群読・中学1年「群読を作る授業」
1999年1月30日(土)
◆台本は谷川俊太郎氏詩集から言葉を拾い群読用に編集。

<はじめに>
 ●以下は、中学1年で初めて群読を教える授業である。
 ●中学1年の年明け1月に始めるのがよい。
 ●2年でも3年でも、台本を変えて同じ授業が成立する。
 ●9年間、1年生で失敗した例はない。
 ●国語用に4人班を作っておく。4人で練習しクラス全員で練習やってみる。
  合唱が苦手な生徒でも、群読は熱中する。
 ●2年、3年になれば生徒の工夫がレベルアップする。
  4人で、胸のすく発表を作り出す。 
 卒業式のため「群読チーム」を募集する。
  好条件だと中学3年、各クラス5~15人が立候補する。
  自分は最大80人の群読チームを経験した。
  100人集めた教師もいる。

 卒業式200人超の「群読」「合唱」は、
  聞く大人の身体を、ブルブル震わせる。


[1時間目]◆群読とは◆
①●群読とは(説明)
  一人で読んだり、大勢で読んだり、小さく読んだり、大きく読んだり、
  読み方を工夫して、効果を上げる読み方。

②●群読のパターン(見本と説明)
  「群読のパターン」プリントを読んで聞かせる。
  少し、生徒にやらせてみても良いが、長く説明するとだれる。
  サッと流す。

★ 群読の工夫 ★
( )年( )組(        )
 ①ひとりずつ分けて読む
   1 (  ) あめは
   2 (  ) ぼくらを
   3 (  ) ザンザカたたく
 ②同じ言葉をくり返して強める。リフレイン。
   1 (  ) あめはぼくらを
   2 (  ) あめはぼくらを
   3 ( )( )あめはぼくらをザンザカたたく
 ③分けて読んでから、まとめて読みなおす。
   1 (  ) あめは
   2 (  ) ぼくらを
   3 (  ) ザンザカたたく
   4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく
 ④だんだんふえる
   1 (  ) あめ
   2 ( )( )あめ
   3 ()()() あめ
 ⑤だんだん減る
   1 ()()() あめ
   2 ( )( )あめ
   3 (  ) あめ
 ⑥言葉を重ねながら追いかけるように読む
   1 (  ) あめは
   2 (  ) あめは
   3 (  ) あめは
   4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく
 ⑦無声音(むせいおん)=ささやき。「あめあめあめ」
 ◎やらせてみるならほめまくり、抵抗をなくす。

③●群読台本A~D(見本)
  台本A~Dを一枚ずつ配る。
  順に読んで聞かせる。
  イメージが伝わるよう明るくテンポよく。
  人数の違いによる強弱も変えて読み聞かせる。
  いかに良いイメージを伝え、
  楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
  読み方を失敗すればあとは厳しい。

  時間があれば、一つ読み聞かせるたび
  「自分で声に出して一回読みなさい」
  と指示し、感じをつかませるとよい。
  時間がなければ、読み聞かせだけで充分。

④●採点基準の説明(説明)
  はじめのプリントに戻り「次回の授業で班別に発表させる」予告をする。
  「評価のポイント」を読んで説明する。

⑤●その後の指導
  ・班は「4人ひと組」の「国語班」が作ってある。
  ・国語班長が決めてある。

指示「台本AからDのどれを選ぶか、2分間で決めなさい。」
・班隊形にさせる。決まった班から机を戻させ、黒板に記号を書かせる。

指示「選んだ台本を自分で声に出して、1回読んだら立ち上がりなさい。」


指示「立ったまま、2人組で1回ずつ読んで聞かせっこしなさい。」
・読み終わっても立ったまま。
・ほぼ全員が終わったら途中の生徒はやめさせる。

指示「班の4人で、一斉に声をそろえて読んだら座りなさい。」


指示「セリフの分担を決めます。
  読む回数をなるべく公平ににしなさい。
  台本のカッコの中に名前を書き込みます。
  目標は5分以内です。
  全て決まったら、班長は先生を呼びなさい。」
・途中、一度決めた台本でうまく行かないという班は、
 台本を選びなおさせる。
・分担が終わった班から、練習させる。教師はアドバイスに回る。
・できれば、授業終了3分前に机を戻させ、
 班長の立候補やジャンケンで、次回の発表順を決めさせておくとよい。

[2時間目]◆班別発表会◆
  ①採点基準を再び説明する。
  自分のセリフにラインマーカーで線を引かせる。
   「全員」や「女子」などであてはまる所も
  ③班隊形にさせる。
  ④班別練習時間。すわったまま。
   聞いてほしい班があれば行ってほめちぎり、どうすれば良いかアドバイス。
   乗っているクラスは、勝手に立ち上がって練習を始める
  ⑤全員に評価用紙を配布。
   「発表順」と「選んだ台本の記号」を書かせる。
   発表前に評価基準を説明すると、やり方がうまくなる。
  ⑥各班発表。
   例えば1分×9班(36人)だと評価記入時間を入れて15分間の予定。
   だが、実際はもっとかかる。
  ⑦教師からの「各班への点数発表と講評」=生徒とずれてもよい。
   「こういうことが、群読では大切だ」
   と示すことによって、学年末の群読発表や卒業式などでの群読につながる。

[3時間目]◆クラス群読練習◆
  ①40人弱のクラスだと「班別発表」がたいてい3時間目までかかる。
  ②クラス群読の台本を配布する。学年によって異なる
  ③見本を聞かせる。
   教師は体育館に響くほどの声を張り、迫力ある読み聞かせをする。
   生徒は驚いて音もないか、拍手するかどちらか。
  ④立候補で、ソロのセリフ担当を決める。
   間違いなく立候補が出る。複数出たらすぐジャンケン
  ⑤机を下げさせる。
   全員を教卓の周りに密集させる。
   教師はイスの上に立つ。
   黒板を背にして、生徒全員を真上から見上げる。

  「最初に練習する」のは
    「最後の一行の全員のセリフ」である。

   何度か繰り返し、ほめちぎり、
   窓ガラスを震わせる声を出させれば、あとは成功が待っている。



「班別群読」評価用紙[  年生]20 年 月 日
  ( )年( )組(   )
 ◎黙って集中して聞き、成功にも失敗にも大きな拍手を。
 ◎各項目3点満点。合計12点。
   (笑って止まってしまったら、すべて0点)
   (事前に丁寧に予告しておき、本当に0点にする)
   (許すと3年間後悔する)

 ◎自分の班についても、自己評価すること。
 ◎すべての欄を記入したかどうかを、先生は評価します。
★ここは罫線表になる★
 ●テンポ=テンポ良く無駄な間がない
 ●大きさ=大きくはっきりしている
 ●協力 =声がそろっている
 ●感動 =すごくうまい時ボーナス点
 ●合計点=12点満点
 ●ひと言=感想とアドバイス
班 記号 テンポ 大きさ 協力 感動 合計点 ひと言








★ 班別台本(カッコ内は台詞の指定人数)
★ ●印:コメントは備考・実際は表の右端列にある
★ 教師が読み聞かせる。
  最初にいかに良いイメージを伝え、
  楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
  読み方を失敗すればあとは厳しい。
  だが、「クラス群読」台本を大音量・ど迫力で読み終わると大抵大きな拍手が起こる。


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