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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学校生活指導・「借りたらなんて言うの」

2015-05-05 13:45:48 | 生活指導
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2015-05-05up
中学校生活指導・「借りたらなんて言うの」
生徒は忘れ物をする。
忘れ物をすると、叱りつける教員がいる。
全体の何割の教員か知らないし、調べようはない。

自分は忘れ物をしないのか。

教員の自分は忘れ物で、誰かに怒鳴りつけられるのか、嫌味を言われるのか。
言われないだろ。

私は、四十過ぎて、特別支援教育の知識と対応を学んだ。
以来、忘れ物で生徒に文句、叱責を言ったことは一度もない。
ぐうちゃんと同じで私はほら吹きの傾向がある。
だが、忘れ物に関してほらもうそもない。

ノート、シャーペン、教科書、消しゴム、赤ペンを生徒は忘れる。
ファイル以外、すぐに貸す。
教科書も自分のを貸す。
他のは、授業用品を入れる、買い物カゴに用意してある。

「すぐ借りに来なさい。そんなことで怒らないよ」
来るのが遅いときは、早くしなさい、と言う。
借りるときに、ありがとうございます、と自然に言える生徒がいる。
どういたしまして、と答える。

何も言わずに、赤鉛筆を借りる生徒がいる。
私と、生徒の手が、同時に赤鉛筆を握っている。
私は、手を離さずに言う。
「何て言うの」
「ありがとうございます」
「よし」

このとき、どういたしましてとは答えない。
授業が終わると、借りた人は返してくださいね、と言う。
借りた生徒は例外はあるがちゃんと言う。
「ありがとうございました」
「どういたしまして。また借りに来なさい」


今度は忘れるな、と言ったことはたぶんない。
たとえ言っても、無駄なことだ。

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