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2・市内随一の学校へ

2008-10-17 20:49:57 | 発達障害新潟学会
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2・市内随一の学校へ
捨しゃ~っ88号06年10月4日・水:文責=hyoko

「今日の研修会最大のテーマは、
小学2年生までに障害を発見しなければ
その子の人生を左右してしまうのだ
ということの重要性だ!
一人の人間の、一生をつぶす。
そんなことが、教育の名において
行なわれていいわけがない!」

大森修

<軽度発達障害に対応した授業技量を問う>②
新潟市立中野山小学校

中野山小学校は、二年前大荒れだった授業を、
市内随一、あるいは、全国レベルの水準に変えた。
それを実現したのは、大森校長である。

大森修校長は、二年前赴任して以来、教員の授業技能を高めた。

校長が、教員の授業力チェックをしたのだ。

校長が、
ひとりひとりの教員に、
5分間ずつの模擬授業をさせ、
その欠点を指摘し、
改善させ、
練習させて、
更に模擬授業チェックをした。

(はずだ。詳しい方法はまた調べておきます。)

授業チェックをすることのできる校長が、●●市にいるだろうか。
●●県にいるだろうか。
全国に何人いるだろうか。

大森校長は、自分自身が授業実践の修行をし、教師の授業力を鍛えた。
教師の授業技量が上がったために、学校全体が変わった。

学校を変えるのは、授業だということを証明した。

3年1組の児童と教室の発見は以下のとおり。

① 黒板には、文字ひとつなく、プリント一枚はっていない。
  (学力向上のための常識だ)

② 教室前の壁に、掲示板に、紙切れ一つはっていない。
  文字ひとつ書いていない。
  (原則だ)

③ 教室の横にも、全く何もはっていない。

④ 教室の後ろ、ロッカーの上に生徒の作文のようなものがはってある。

⑤ つまり、生徒が着席したとき、視界の中に、気を散らす情報がゼロだということだ。
  授業が始まり、板書、カード、担任の顔、立ち居振る舞いなど、
  学力をつけるための情報だけが、目の前に現れる。
  (原則を徹底的につらぬいている)

⑥ ノートは、ジャボニカ学習帳だ。
  縦長ノートに四角います目がならんでいる。
  (TOSSノートを使わないのはなぜかな?)

⑦ 鉛筆を使っている。
  濃さは「B」と「2B」の子がいた。

⑧ 筆箱を、クラスの子全員が、サッと右上隅に置く。

⑨ 机の上には、先生が指示しない限り、筆箱だけが置いてある。

⑩ 上ばきが運動靴だ。
  児童は全員、中学校の体育ではくのと同じ運動靴を上ばきにしている。
  (『おしゃれ障害』p51より

   「上ばき=硬いコンクリートの校舎を歩くのに、
    底がペラペラした上ばきでは子ども達の足への負担は大きくなり、
    偏平足や開張足の原因にもなる」


⑪ 発表の時間になる。
  すると、児童は次々と立つ。
  空白なく発表する。
  なぜか、全員が、イスを少し後ろに引き、音もなく立ち、座るようにしているのだ。
  (ここまで訓練された教室がいくつあるか)

⑫ 黒板にます目が書いてあった。
  ぼくは授業が終わるまで気づかなかった。
  それほど薄く自然な線だ。
  黒板一面に、6センチか7センチ四方のます目がある。
  授業後、●●市の連れが授業者の田中先生に尋ねた。
  <ぺんてる油性・中字・緑>
  数学・国語の授業で、この効果は絶大だ。


後にわかるが、以上の一割が田中先生の指導力により、
九割が全校一斉による指導だった。
これがすごい。

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