島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

吾妻岳放浪記その3

2017-04-18 09:31:20 | 雑談・その他
腹ごしらえをして、ちょっとだけ休憩を取って、さあ出発だ。
なにせ日のあるうちにバスが通る道まで出ないと帰れなくなってしまう。
この先どのくらい時間を食うのか見当もつかないうちは、なるたけ水分と休憩は取らないようにしないと。
12時ちょうどに吾妻観音を出発する。
暫くの間は人ひとりが通れるくらいの細い道を歩く事が出来た。
どうやら最近(少なくとも2、3日中に)人が通った形跡がある。

ミヤマシキミの花。
最初のうちは植物を探したり、景色を楽しんでいる余裕もあったのだが、徐々に斜面の傾斜がきつくなってくる。
周囲の樹木も背の高いものが生えはじめ、次第に視界が効かなくなってきた。

分かれ道だ。
写真を見ると分かると思うが、こういった道にはビニールテープの目印がある。
ビニテが二重、三重になっている場所では3つ以上の道が合流しているのだ。
決め手が無いので、勘を頼って赤い矢印の右に進んでみる。
暫く進むと目印のテープも道もなくなった。
こういった時には慌てず騒がず、分かれ道まで引き返す。
闇雲に道を探しまわって、来た道も分からなくなるのは本末転倒だ。
「分からない」と思ったら即座に引き返す、即決するのも迷わないための重要な要素だ。
白い矢印の道を改めて進み直す。

今度は少し開けた平坦な場所に出た。
ここでも幾つかの道が合流しているようだ。
どの道を進むか、文字通り運命の分かれ道だ。
今度こそ右だ、右へ向って進む。

明らかに人の手で植林した植林地に行き当たってしまった。
目印は自然林との境界線に見受けられるが、少し進むと目印もなくなった。
もしかすると、この植林地への道標だったか?
今日は右は鬼門だな。
道を引き返し、改めて左へ進み直す。

なんだ!?この石垣は?
明らかに人工物だぞ!?
今は森の中になってしまっているが、昔はこの辺まで人の活動が及んでいたという事だな。

印はこの石垣を越えて向こう側へ導いている。
もうこの先は道らしい道は見えて来ない。
落ち葉でずるずると滑る斜面に、道だったものらしき段が刻まれている程度だ。
おそらくココは千々石断層の断層崖だ。
長い月日のうちに道は崩れたものと推測される。
事ここに至って、「これは観察会には使えない」と判断するが、いまさら引き返せない。

お、落ち葉の中にリンドウが咲いている。
「フデリンドウ」かな。
ふと気付くと、私の歩いている道の下にもっと大きな道が通っている。

ああ、九州自然歩道だ。
田代原から弘法原への九州自然歩道は何度も歩いた事があるので、一目で分かったが・・・、違う!
私が出たかった場所は牧場の里の長城で、九州自然歩道ではない。
ああ〜どこかで道を間違った〜。
多分写真の①か②の場所だと思うのだが、今回はとりあえず帰ろう。
体力的に限界で、風呂に入りたい。w
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