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山コンビ大好き。

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きらり

その後 3

2012-07-21 21:51:03 | 日記
大野のその言葉に言葉を失う。

もう大野がいない生活なんて考えられなかった。

毎日一緒にいられることが幸せだったのに。
それを自らから手放してしまう行動を取ってしまっていたなんて、
自分は何て愚かだったんだろうと思った。

イライラの原因は分かっていた。
趣味友達に対する嫉妬。
馬鹿らしいとは思ったが趣味のために出掛けその友人たちと
会う事を考えるとどうしても嫉妬が抑えられなかった。

その事を正直に告げるしかないと思い、大野に正直に言う。
「嫉妬?」
びっくりした顔で聞き返される。
「そう。バカだと思われるかもしれないけど。」
恥ずかしそうにそう言った。

「・・・。」
言っている意味が分からず無言で櫻井の顔を見る。
「バッカじゃないの?」
そして呆れ顔でそう一言だけそう言った。
「・・・。だって智可愛いもん。可愛いって思っている奴や好きだって思っている奴絶対いるよ。」
顔を真っ赤にし、いつも思っていた事を正直に言った。
「・・・。」
櫻井の思いがけない言葉に言葉が出ない。
暫く無言で見つめ合う。

「可愛かねーよ。それにそんな目で見てる奴なんていねーよ。
もうほんとバカじゃないの?」
呆れた顔で言う。
それは自分がかわいいって自覚していないだけなんだけど。
入院中もDrやNsの間で凄くかわいい人が入院してきたと
ひそかに騒がれていたのを俺は知っている。
そう反論したかったが全く自覚していない大野にそれを告げても
無駄だと思い諦める。

「・・・ごめん。そうだよね。俺の考えすぎだった。
もうこんな事言ったりしたりしないから許して?」
そう言ってソファに大野を引っ張っていく。
「・・・本当に?趣味とかで出かけても嫌な顔しない?」
ソファに並んで腰掛けると、疑った顔でそう聞き返した。
「絶対しない。だからお願いだから一緒に暮らさない方がいいなんて言わないで。」
泣きそうな顔で懇願する。

「・・・わかった。」
あまり納得はできていなかったが仕方なくそう返事をする。
「ほんと?ほんとにほんと?」
その言葉に櫻井はつい嬉しくて何度も聞き返す。
「・・・うん。」
何度も確認する櫻井に少々呆れた感じで答える。
「良かったあ。」
心底安心したような顔を見せる。
「じゃあ・・・仲直り。」
そしてそう言ったかと思うとゆっくりその身体を抱きしめる。
そしてそのままその身体を優しく横たえると
顔を近づけその唇にキスをした。

そしていつものようにとしようとするが何故か大野は口を軽く閉じたまま
まっすぐ櫻井を見つめている。
そのいつもと違う違和感に気付き唇をはなす。
「どうしたの?やっぱりまだ怒っているの?」
そう情けない声で聞く。
その顔があまりにも情けなくて可愛かったので大野は許すことにした。
「もう怒ってないよ。」
そう言ってふふっと笑った。
そして目を閉じると、その身体を自分の方へゆっくりとひきよせる。

そして
仲直りの
深いキスをした。

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