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土曜トピックス
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桜の開花状況などは新聞でも報道されますが
その時に「さくら前線」という文字を目にしますが
さくら前線は季節学というものがあって
その中の「等期日線」の一種なんだそうです
ある季節現象が現れた日付を地図に記入して
その期日の等しいところを結んだ線が「等期日線」です
サクラの開花だけではなく、さまざまな現象について
「季節前線」が描かれています
季節学はフェノロジー(phenology)といい
フェノメノン(現象)の学問の意味ですが
気象的には季節変化する現象を指すそうです
主として動・植物を取り扱うので一般的には
「生物気候学」と訳されるそうです
そもそもの始まりはスウェーデンの博物学者リンネが
1751年に発表した「植物哲学」に始まるそうです
日本では古くは平安朝の観楼記録があり
江戸時代の歳時記類にも花の季節が記されていますが
季節学と呼べる扱いはされてなかったそうですが
1880年(明治十三年)当時の気象台所属の
内務省地理局が刊行した「気象観測法」には
生物季節の報告形式が定められているそうです
そして明治三十六年には燕の渡来日は緯度一度について
一・四日の割合でオク入れる論文が発表されているそうです
昔の桜前線図には南カラフトや朝鮮半島のサクラも描かれていて
桜前線の歴史を見るだけでもなんだかすごく楽しそうになってくる
そんな思いを込めて桜の進み具合を考えると
桜の花をぼ~っと見てるだけではいけないような
思いもかけないところにも学問があるんですね
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